古都のブログ小説 京の鐘2026
ともかくも、この話は明日以降に開かれる今年最後の
役員会で公表しなければ、
スポンサーへの連絡も間に合わず、事務的な処理も簡単
ではない。
年末の撮り終えていた番組でさえ、繰り越しにしたのも、
秋山の剛腕がものを言ったまでのことで、
そこまでは社長の覚え目出度い秋山のことで、
重役会議でも、一度で通ったものだが、この上、年始番組
まで、改変するとなると、もはや、
如何に剛腕の秋山でも、社内的にも、難しい問題を抱え
過ぎるので、すんなりとはいかないものだった。
もし、平安神宮の申し入れが、正月明けの月半ばの成人式
頃ならば、請け合ってもいいかもと思ったが、
即答は避けるように伝えた。
これは、神宮が言い出した手前、難しい話になるのは
確実である。
それに、第一、姫の体調を考えれば、ここは一旦、見送る
方が何も問題を抱えることにはならないはずだ。
それで、あちらが、硬化するなら、いなおるだけと、
腹をくくった途端、気が軽くなった。
急ぎ、坂井に
「あの話は新年はもう無理だと、あちらに告げよ。1月中な
ら何とか考えられるかも知れんが」
との含みがある意向をあちらにそれと無く言い聞かせよ」
一度、言葉を切って暫く、間を置いた。
「あちらも、無理を承知のことと知ってのことだから、
その時点で無理を言い出すなら、、これからの付き合いが、
難しいことになることを、さり気に言い伝え、かなり、
苦しい説明ではあるが、なんとか、丁寧に話し、ことを
丸く収めよ」
それにしても、
事は我が方にある。これで破綻しても悔いはないと胸の内
でくり返していた。
坂井も、秋山の言葉に素直に頷いた。
少しは反論があっても押し切るつもりだったが、
坂井の案外、物分かりの良さに、
調子が狂ったが、取り合えずは、この件は触らないように
自分でも、口を閉ざすことにした。
カメラ撮影が無事済んだと後、新規参入者への男女の絡み
舞の練習が急ピッチで進んでいた。
家元の沙織子と筆頭師範の沙緒が、これを見て、
自分達も稽古に取り組み、一通りの舞の筋立てを理解する
と、初稽古とは思えぬ旨さで舞い続けているとの
知らせが来た時、
秋山は、沙織子と沙緒の二人の思いがうっすらと感じ取れ
ていた。
二人はなるべく、学生たちの舞から遠ざかっていたが、
おわらの絡み舞を知ると、
途端に気持ちが変わったか、身ずから小夜に稽古をつけて
欲しいと申しでたとか・・
小夜も驚き・・一瞬、身を竦めたが、本気度がわかると、
真剣に、この舞の振り付けを丁寧に教えていた。
古都の徒然 私のスケート余話!(^^)!
一昨日はスケート大会をテレビ桟敷で鑑賞し、何時間も、
スケート付けになり‥(笑)
私のスケート鑑賞好きは何十年も前の頃からのことで、
自分が滑れないのに、なぜか、信じらんないほど、
優雅に滑る姿に見とれ・・
男子高校生の憧れだったような気がしますが・・。
何しろ、私は子供も頃から女子とは全く縁のない剣道
一筋で過ごした為か、
初めて見たスケートにはまり、以後、
無いものねだりのタイプだったのかも知れませんね。
その時代の女性のナンバーワンは上野・・さんで
確か、彼女も高校生だったかと思いますが、
大人のスケーターを出し抜いて、優勝し、大人気を呼んで
いましたよ(#^^#)。
なにしろスリムなスタイルが抜群で、
愛らしい顔立ちと、実力があったことで、今でも
忘れられない方で・・(-_-)
一昨年、彼女がスケート大会の中継でテレビに映った時
に、あの人‥誰っ・・・
と、評判なったもので、あの時で既に・・代にはなって
いたかと思いますが、
あまりの立ち振る舞いが優雅で美しいのは
今も変わらずで・・
あの時はスケート関係の役員をされているようでしたが、
ちっとも知りませんでした・・
('_')
現在の人気のスケターには、あの頃のスターとは異なり
みなさん、個性的で・・(笑)
でも、私が近年、一押し、していた樋口さんは大学時代
から活躍していましたが、彼女もあと一歩でしたが・・
いち早く、引退してしまい、がっかりで・・(笑)
後に、再出場して、3位に戻ったのですが、もっと続けて
欲しかったですね。
でも、今年は姿が見えず・・いつか、こんなことに
なるかと思い
彼女のスケーターとしての姿を映像で残してあるので、
それを見ればいいのになぜか、見られないのも‥
実に、お恥ずかしい限りで・・(__)。
りくりゅうの・・余話(#^^#)
一昨日も書きましたが、なんと言っても彼らは
私が初めて見て、大好きになったペアの選手たちで、
珍しさと、新鮮で、
ひたむきな姿勢が気に入って、その時から力が入って
いました(#^^#)。
抑々、二人が初めから歳の差が大きく、林隆一君が
三浦璃来さんをリードする姿勢で、頑張って来たもので
それがいつの間にか璃来さんが、終了後、
大きな龍一君を抱きかかえる姿に代わり‥(笑)
何とも微笑ましいのは、競技が終わると、彼が疲れで
立ち上がれず,氷上に手をついているのを
彼女が頭をなでなでしたり、頭をつんつんしている様子が
微笑ましく、仲がーの良さが感じ取れ・・
これは、彼が全力で彼女を支え、
リフトで、その豪快に高く持ち上げ、スピードに溢れる
姿で現れていて、
この為、評価が日々、上がって来て、始めの頃、
20位にも達しなかったのが、大会を重ねるたびに17位から
14位と上昇し・・
オリンピックの北京大会に初めて出て7位まで押し上げた
もので、
あの時は、私は彼らの評価が低すぎるとボいていたのも
懐かしく・・
それからは、何度も怪我で泣きながら頑張り続け、
夏の国際大会で優勝し・・ついにはアメリカで開催された
国際選手権大会で1位になり、
日本に戻って、2位に下がりましたが、3月とこの4月にも
優勝し・・
我が国で初めてのペアの優勝を重ねるまでの
高い評価が確立し・・
この間、私は我国での大会の全ての映像資料を作り・・
(#^^#)
ここまでは良かったのですが、
最近は本当に林君の疲れが酷くなるばかりで‥本気で
心配なのです。
何しろ、彼の力強さが見せるリフトの高さや、
コースを駆け抜ける速さが、今の彼らの地位をたもって
いるのですが、
疲労の蓄積からは何も生まれません。
願わくば・・今は試合に出る機会を少なくして、
疲労による怪我の無いことを
祈るばかりです。