更新原稿
古都のブログ小説 京の鐘988
「タイム進行表は・・」
との制作側からの質問には、
「未だ開始時間や、終了の時間も定かに決められていない
状況で、使える時間の精査を聞いも無駄だ」
慌てて頭を下げて、問いかけを取り下げた。
「営業から申しますと、常務はどれほどの時間を求めて
おられるのかをお聞きしたいのですが」
「勿論、平安神宮・知恩院・清水寺を入れると最低限度、
三時間が必要かと思っているが、決めつけるわけでは
無い。場合によれば、企画を縮小したとしても、
三か所は扱いたい」
「では、このラインで新企画を立ち上げたとして、時間的
なものもありますが、今少し内容を検討し、
スポさんへの説明が付くよう、お願い申し上げます。
更に、
常務はこの時期に来て、突然、新企画を打ち上げるなら
我々が動く動機と、成算を成し遂げるには、
どの程度の数字が見込まれるのか、最後はそこに行き
着くものかと・・」
「なら、君に聞くが、私の新企画はどの程度の数字が予想
されるか、そして、現在、保存してある予定物の
数字はどれくらいか、調べて見なさい」
秋山の言葉は丁寧だが、予断を許さない厳しさが籠って
いて、営業の担当者に鋭く突き返した。
「私は今は、頂いた生稿では未知数のものが多く、
この段階の説明だけでは、確たる数字は読み切れません」
その顔に明らかに、秋山への怯えが透いて見えた。
「なら、今、完成している物ならどの程度の数字を見込んで
いるのか、言って見なさい」
秋山の物言いに、更に営業が委縮して
「申し訳ありません、数字はこれまでのものと、大差ない
ものかと・」
声に怯えが滲んでいた。
「君は自分が営業している物への数字が前年程度と見込んで
いるのだな。それで、いいのか。
ここは役所じゃないんだよ。分かり切ったことを聞く為に
君を呼んだのではないよ」
営業の男は身を震わせ、歯をががちがちと気忙しく
鳴らした。
会議は厳しい秋山の指摘に、呆然とする者が相次いだ。
「君は私が考えている数字をいくらか、わかっているのか。
どうも、私は君に無理なことを押し付けているようで、
悪いが、
私には叡智の働きの平凡な者は新企画に馴染み難いかも
知れんな・・・」
秋山の一言で、男は机に伏せて肩を揺らせ、
「常務に対して、
僭越なことを申し、真に申しわけ御座いませんでした。
謹んでお詫び申し上げます」
籠った嗚咽を漏らしながら、指で机をせわし気に叩いて
いた。
深閑とする会議の席で、暫く声を上げる者がいなかった。
古都の徒然 猛暑にうんざり・・
このところの猛暑にはほとほと、うんざりで・・(*´Д`)
こちらも、連日35℃を超えていて、昨日も38℃と
喉の渇きと暑さに嫌になります。
このため、毎日のように着替えの洗濯に追われ、
先ず着るもの買いたした、ばかりで・・
靴下も、
新しい網ガラの涼し気なものに変え、
ただ
これはいつも破損が多く、一年前のものは、たいてい
踵の部分が擦り減っていて‥( 一一)
でも、同じ店でも、あったはずのものが無くなり、
聞くと‥もう完全に夏物がなくなっていて、今は業者が
冬物の生産に追われているという・・
もう、最悪・・(~_~;)
まっ、人様に踵が見えないところでは履いても
良いものと、
歯科医院のように靴を脱ぐ所には新品をと・・
より分けて・・
他にはシャツの買い替えも‥(笑)
私はどうしても、土日用のものと平日用の物と、
わけて使うことに拘っていると、
まともな白シャツが無くなり
淡いブルーとか薄グリーンとかのものが続いて無くなり、
これらを
探し回っても好きな色のものが見当たらず・・(*´Д`)
まるで、
麻地のスーツが消えたように、時代なのもかも知れません
ね。
それにしても、
何時までも、続くぞ、この暑さ・・はてもなく・・( ;∀;)
古都 麟