古都のブログ小説 京の雨

 

 

 一行が大鳥居を潜る頃に、手配してある志乃姫たちが

 車に乗り込み、

 その他の者は用意したバスに乗り込み、一路、知恩院へ

 向かう。

 

 

 

 これより先に、200人ほどの舞姫たちを知恩院へ

 向かわせておく。

 

 

 

 平安神宮からの一行が到着前から知恩院の三門内では、

 既に、切紙の舞手が、おわらを舞っている。

 

 

 

 これらの映像は生で放送させる。

 姫たちの車は三門横の道から知恩院の本堂へと入る。

 

 

 

 ここで、幹部一行は暫しの休息をとる。

 

 

 

 この間、

 三門内では道路側へ向かって舞っていた舞姫たちが、

 境内へ向きを変え、おわらを舞い続ける。

 

 

 

 これを見る石段を有料席として、座らせ、元気のよい者

 たちに舞わせる。

 ただ、無料も考慮の一つだ。

 

 

 

 演目の中には一人舞もあっても良いこととする。

 それなら、頑張って舞う者もでる能性がある。

 

 

 

 ただ、休息を終えた一行は本堂にて奉納舞を披露へ移る。

 

 

 

 志乃は車の中で、暫く静養して後、快復が確かめれば、

 本堂へ入る。

 

 

 

 本堂を埋めた檀信徒らに求められ、志乃の了解を

 得たなら、今一度、穂香、奈菜、小夜を引きつれ、おわら

 の4人舞いを披露する。

 

 

 

 こうして、一連の流れを見たうえで、最期を清水へ車を

 走らせる。

 

 

 

 清水では灯りをつけている茶店の参道ではおわらの

 街ながしで、山門前に入る。

 

 

 

 ここで、組長に各班長と副班長らを二組に分け、

 左右から舞踊りながら中央で交錯し、

 一人、一人が互いに相手側へ入り込み、綾をつくり

 山門前を美しく彩る。

 

 

 

 除夜の鐘の音もバックに舞うおわらは一段と華麗に見え、

 姫がいなくても、場を持たせることが出来れば、最高、

 さもなくても、付き添って来た観衆の満足を得ることは

 間違いないと思う。

 

 

 

 秋山の想定外の思い切った案を聞き入っていた者も、

 メモを取るのも忘れ、ひたすら聞き入っていた。

 

 

 

 室長が小首を傾げ、このまま続けるべきか、一度は間を

 おいて、問いかけを待つべきかとの思いが募り、

 秋山の顔を色を伺った。

 

 

 

 「早口で一気に思うままを語り続けたが、未だ大丈夫か」

 一同に問いかけた。

 

 

 

 声が無く、秋山は最後ま語りつくそうと決め、

 コップの水で口を濯ぎ、語り始めた。

 

 

 

「この清水がおわらの舞い納めになるが、多分、皆が相当

 疲れていると思うのと、

 始めから追っかけをしてる者にも、何か新しい企画を持ち

 出すか、思案のしどころだが、私は少し大胆な、

 ある出し物を考えているが、

 その前に君たちに何か新しい出し物を考えているなら、

 それを先に聞くが・・」

 秋山はほっと安堵の色を見せた。

 

 

      古都の徒然 蛍に逢いたいな・・

 

 

 先日,蛍がすっかり見えなくなったことを

 記事しましたが

 人気ブロガーの しろたんさんから

 蛍は栄養豊富の山からの水には蛍も育ちますが、

 下水道など

 発達から水が綺麗になり過ぎると、蛍が育た逆に

 育ちにくいのが現状とか・・・  

 

 

 確かに、自然のままの山水のある川には蛍が育つのは

 分かります。

 

 

 私の子供の頃は小川には普通に蛍はいましたが、

 あれは、

 時代が現代のように水を浄化することに財力が無かった

 からで‥(笑)

 

 

 貧しい時代には蛍がいたのが分かりました(笑)

 

 

 これに対して、

 近代文明は・・昔懐かしき文化の香りも実も奪って、

 来たのですね。

 

 

 蛍はまさに、現代の人間の英知による環境異変に

 順応、出来なかったのです・・・

 

 

 そんなん蛍が可愛そう・・(~_~;)

 

 

 もう一度、夜空を自由に飛び交うあの頃の蛍にもう一度、

 逢いたいな・・(#^^#)