2017年夏、ピューロランドはクラウドファンディングで様々なリターンを用意しており、そのリターンの1つにキティとデートできるものがあった。公式にデートと銘打っての企画は初だろう。面白い企画なので8月27日に参加してきた。

今までも次のお客さんが来ないためにキャラクターとデートのようになることはあったが、それは次の人が来ないまでの一時的なものであり、次の人が来たらすぐに後退できるようにするため常に周囲に注意を払っている必要があった。しかしこのデートプランでは、決して次の人が来ずに独占してキティと時を過ごせるため、没入感が段違いであった。

更新履歴

  • 2017-09-03
    • 初版
  • 2017-09-08
    • Flickrへのリンク追加と最終版の画像への差し替え
    • ほかのデート参加者のリンクを追加

クラウドファンディングのリターン

クラウドファンディングを利用した企画『「夏祭り in サンリオピューロランド」をみんなと一緒につくりたい!』でのリターンを下表にまとめてみた。

リターン名 金額(円) 販売数 上限
応援お気持ちセット 3,000 1 なし
限定お面・扇子セット 5,000 30 30
芳名板名入れセット 8,000 80 215
夏の想い出セット 8,000 30 30
夏のお祭りセット 10,000 30 30
ちょうちん名入れ 15,000 27 27
テクニカルスタッフと朝の点検セット 20,000 4 10
夏だけカレーパス 30,000 0 1
夏祭り初日体験 40,000 1 1
やぐらで記念撮影セット 50,000 1 5
ハローキティとデート 10万 5 5
キャラクター縁日会場1時間貸し切りセット 50万 0 1
あなたの街のお祭り参加します! 100万 0 1
ピューロにお泊りセット 200万 0 1
夏祭り協賛プラン 1000万 0 1
夏祭りinサンリオピューロランド丸ごと作ります! 1億 0 1

出資期間はCAMPFIREを用い2017年5月25日から6月24日までの1か月間であった。売れた数量とリターン獲得最低金額の積で和を取ると2,408,000円で、実際の支援総額は2,409,046円であった。リターンごとに設定されている金額よりも多く支援金を入れることも可能なため、ごくわずかな1,046円が上乗せ金額の合計となる。支援総額の13%(平成29年2月15日版でのCAMPFIREガイドライン1章6条2項)がCAMPFIREによって引かれるので、2,095,870円がピューロランドの受取金額となる。

在庫上限なしの「応援お気持ちセット」を除いてすべてのリターンが在庫数まで完売したら117,335,000円である。しかしこれでは高額なリターンが合計値を押し上げていて意味がない。どれ1つとして売れなかった50万円以上のリターンを除いてすべて完売したら3,835,000円となる。目標金額が2,000,000円だったため、だいたい半分くらい売れることを見越していたと思われる。

リターンによってはパスポートも付いてくる。例えばお面・扇子セットはパスポートが2枚付いてくるため、それだけでも元が取れる。特に好評だったものはちょうちん名入れセットで、これは15,000円とやや高額ながらすぐに売り切れていた。どの商品も利益を出すというよりかは、このような企画がニュースになって宣伝となることを目指していることが本音だとは思う。

1億円のリターンはネタであって、売る気はないだろう。アトラクション貸し出し費用の実態は500万円からであり、1億円は桁外れである。一方で http://conpetti.com/Sanrio/?p=16088 には当該リターンは1000万と書かれている。企画段階では1000万円だったが、CAMPFIREに登録する際に間違えて0を余分にして1億円になってしまった可能性もある。真相は不明だ。

目玉のリターン

数あるリターンの中で、自分の感覚ではデートとお泊りが目玉商品だと感じた。一方で各種ニュースの見出しで最も使われていたのがお泊りで、次点がデートだったようだ。ニュース側と自分の感覚が合った珍しい例ではある。

目玉のリターン:デート

パークがすいていて長時間デートみたいな雰囲気になることは多々あった。しかし公式に世界のアイドルとデートできる企画は今回が初ではなかろうか。

従来もしくは現在のデートっぽくなる場所や状況をとりあえずまとめておこう。

東京ピューロランドの4階、今でいうと免税カウンターがある位置でかつてやっていたフォトスタジオでは、写真を購入してから次のお客さんが来るまでキャラクターを独占できていた。フォトスタジオの中が外から見えず、そこにキャラクターがいることがあまり知られずにいた。ただしフォトスタジオからは出られず、デートして出歩くということはできない。キャラクターはキティではなく、たしかシナモンやモカだった。個人的にはキティよりもシナモンのほうが嬉しいが、今回のデートはキティしか選べない。

大分ハーモニーランドのキティキャッスル。閑散時期でお客さんが来ないと撮影部屋を出て来てキャッスル内をお散歩することがある。キャッスルから出て遊びに行ったという話は聞いたことがない。一方でピューロランドのキティズハウスでは、サンリオタウンのレディキティハウスとなる前までは撮影部屋から出て来て遊べることもあった。サンリオタウンのレディキティハウスになってからは、撮影スタジオで取材を受けている設定のためか撮影スタジオからキティが出てくることがなくなった。

イギリスAlfristonのDrusillas Parkにもキティズハウスがあり、30分間の登場と15分間の休憩を一日中繰り返している。屋外の動物園のため、雨が降ると客足がとんと減り、屋内にいるキティと長時間語らうことができる。部屋にはベッドとデスクとクローゼットくらいしかないので、ベッドで隣に座って会話することになるだろう。キティの実家に訪問し、キティの部屋にあるベッドでキティと一緒に座ってお話しできる貴重なことは他にはない。ただし会話に使う言語は英語となる。

いずれの場合でも不確実性があるため、このデートの意義は十分にある。ピューロランドは2014年夏のピューロのうわさ100などで積極的に宣伝を出すようになって今では混みすぎている。そのような状況下であっても確実に20分確実に独占できて、設定として公式にデートとなっている。大分ハーモニーランドに遊びに行く際にかかる費用は10万円を下回らせることは可能であるが、不確実性があるため平均して10万円でデートのような状況になることはないだろう。確率的にはイギリスDrusillas Parkのほうが高くはあるが、イギリスは1回遊びに行くだけで10万円を優に超える。そういう点ではたったの10万円で確実にデートできるこのリターンは割安である。

援助交際よりも割高だと評していた人もいたが、キティは巷の女子高生などとは違って世界のアイドルなので比較することが誤り。

目玉のリターン:お泊り

最大5人までピューロランド内で宿泊でき、パレードも開催してもらえ、夕食と朝食が付く。お値段は200万円。一人当たり40万円と高額ではあるが、ディズニーリゾートのスイートルームよりかは安いだろう。そしてパレードを独占的に上演してくれることを考えれば、断然お得だ。ましてやパレードの上演1回だけで一体何十万円の費用が掛かっていることか。

どこで泊まるのか、どんな料理が出るのか、興味があった。パレードの独占上演も面白そうではあるが、客席もないとパレードとしてはいまいちだと思っているので、そこはどうでもよかったかな。

しかし残念なことにこのリターンを購入する人は現れず、内容は闇の中のまま。どこで寝られるかの妄想だけしておこう。一番簡単なのは救護センターにベッドだろうが、5個もベッドがあったのか記憶にない。ステージの上に布団を敷くのもよいかもしれない。とくにフェアリーランドの森の中で寝るのは楽しそうである。ピューロビレッジで星空を見ながらというのもよい。レディキティハウスやトゥインクリングツアーなどのアトラクション内もよさそうである。イメージ画像ではパジャマ姿のキティが旧キティズハウスのベッドにいるから、レディキティハウスでのお泊りになるのだろうか。寝床かどこだろうとお風呂はなさそうだから、お風呂は隣の極楽湯か。

パレードはなしにして値段を下げ、5人もそろえるのは大変なので1人だけの値段設定にして、消灯時と起床時にキャラが来てくれるのが自分的には理想。デートが10万だから15万くらいでどうでしょう。

購入時の状況

販売開始が2017年5月25日で、初日の夕方時点ではデートはまだ1件も売れていなかった。自分も説明文だけでは内容がはっきりしなかったので質問文を投げてみた。販売開始時点での自分の思っていたことは、先のツイートからたどることができる。初日の日付が変わるころでは2件が売れただけでまだ余裕がありそうだったので、質問の回答を待つことにしてみた。しかし2日後である5月27日の日本時間11時ごろにデートの残数が1というツイートが流れてきたので、やむなく回答を待たずに申し込むことにした。

5月27日の日本時間11時ごろというと、5月26日にチャンギ空港のNordic Adventure目当てでシンガポール入りをし、そのついでで5月27日のマレーシアSanrio Hello Kitty Townに向かっている最中であった。より細かく言うと、シンガポールの出国手続きを済ませ、バスでマレーシア国内に移動する前のシンガポール領土内にいるときであった。

この海外にいる状態で申し込みをしたのがまずかった。CAMPFIREで支払いをしようとしたら、クレジットカードの不正利用と判断されて使用不可能になってしまったのだ。前日5月26日にはシンガポール国内でクレジットカードを使っているので、クレジットカード会社には自分がシンガポール国内にいることが知られてしまっている。その状況で10万円の高額決済、しかも3Dセキュアはおろかセキュリティコードすら利用していないWebサイトでの使用とあれば、不正利用と検知されても仕方がない。メインで使っているクレジットカードが利用停止になってしまったので、シンガポールに来ていることがカード会社に知られていない東京都民銀行のシナモンクレジットカードで決済をし、なんとか事なきを得た。

売り切れるまで2日間かかったということは、10万円という値段付けは高くもなく安くもないちょうどいい塩梅だったのではなかろうか。仮に高すぎたら完売にはならなかったし、安すぎたら初日で売り切れていたことだろう。

デート可能な日程

支援締切日の6月24日から数日経った6月27日にCAMPFIRE上でメッセージが送られてきて、以下の日付からデートの日程から選ぶことになった。

  • 7月18日(火)~7月21日(金)
  • 7月24日(月)~7月28日(金)
  • 7月31日(月)~8月6日(日)
  • 8月21日(月)~9月3日(日)

リストで書くとわかりにくいので、カレンダー形式の表にまとめてみた。週の始まりを月曜にすると規則性が見た目に現れやすかったので、月曜始まりにしてある。

- 7/18 7/19 7/20 7/21 - -
7/24 7/25 7/26 7/27 7/28 - -
7/31 8/01 8/02 8/03 8/04 8/05 8/06
- - - - - - -
- - - - - - -
8/21 8/22 8/23 8/24 8/25 8/26 8/27
8/28 8/29 8/30 8/31 9/01 9/02 9/03

極端に混むであろうお盆の時期は除かれており、その前の土日も不可になっている。おそらく混雑が予想される日は、オープン時刻を早めることが起こりえるため、それらの日を避けているのだろう。

7月4日に、第1候補を8月26日(土)、第2候補を8月27日(日)、第3候補を8月21日(月)から25日(金)までの平日、と回答した。それからしばらく経った7月12日に、日程が8月27日(日)に確定したとの連絡がきた。第2候補だったので、第1候補の8月26日(土)を誰かに取られてしまったようだ。

デートコース

発売開始時点では特に説明書きがなかったので、20分のデートでは館内を自由に移動できる可能性もあると思っていた。次どこに行こうかと話しながら自由に館内を歩いたり遊んだりする。しかし、購入後の通知によると、開館30分前にレディキティハウスでキティを迎えに行き、最後はボートライドに乗るというコースが半ば決められていた。全体で20分しかなく、ボートの乗船時間は約9分。全体の半分が決められてしまっている。

キャラクターと乗り物系アトラクションに乗るという企画はかつてもあった。2014年6月28日と29日にはマイメロードドライブにメロディ、クロミ、ピアノ、ウサミミ仮面の中から1キャラクターを選んで最大2名までで1台2500円であった。

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それと比較すると、デートでのボートライドは割高である。まあご祝儀価格という考え方や、クラウドファンディングなので、支援のお返しとしてリターンが設定されているだけで、リターンの内容を直接購入しているわけではないと考えておこう。

デートの案内

8月18日(金)に宅配便で案内が封筒に入れられてきて送られていた。写真の左から、チラシ、白い紙の送付物の案内、オレンジ色のご案内、クリアファイル、紙袋2枚、外側の封筒である。紙袋はクリアファイルが折れないようにするための補強材と思われる。

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8月27日の集合時間は8時30分であり、体験時間は9時から9時30分の30分となっている。体験内容はCAMPFIREに書かれていた通りレディキティハウスとボートライドであった。内容は同じであるが時間が20分から30分に伸びていた。その理由は後で判明する。

実際のデート

集合時刻の8時30分にピューロランドの入り口で広報部門の担当者から説明がなされた。デートの流れは、開館時間よりも前の8時45分に入場しレディキティハウスのピアノラホールで待機、9時ちょうどにレディキティハウス内でデート開始、9時8分に撮影室に移動して撮影して、9時10分にいったんキティと別れる。9時10分から9時20分までチックトックキャッスルの下で待機し、9時20分からボードに乗り、チックトックキャッスルまでキティを送ってそこでお別れ、となっていた。

この日は9時30分からメルのバースデーパーティの予約を取りたかったので、後半のボートを2分ほど前倒しさせてもらった。広報的には「キティに嫉妬されてしまうかもしれないが、浮気はOK」とのことらしい。わがままを受け入れてくれて感謝。

レディキティハウス内でのデート

優先入場の人たちがまだ外で待たされている中、8時45分から入場となった。誰もいない館内の写真を自由に撮っていいですよ、と言われはしたが、撮るものでもないので何も撮らず。まあ誰もいないのはたまにあることだし。

エントランスショップ前のエスカレーターを降り、なぜか遠回りしてキキララショップの前を通ってレディキティハウスに移動した。9時ちょうどにデート開始となるので、それまではピアノラホールで待機となった。暇だから1枚だけ写真を撮っといた。

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前回レディキティハウスに行ったのが、2016年から2017年の年末年始にかけてキティが何種類か(5種類?)の和服を着てくるときであった。そのため、かれこれ8カ月ぶり。

以降の写真は同伴者が撮ってくれた動画から切り出したもので、画質はスティール写真に比べて劣るものの、4K photoゆえ動画からの静止画切り出しが実用レベルで可能だった。4K photoは意外と有用であるようだ。切り出す前の動画は私のスマートフォンで再生できるようにしているので、見てみたい人は声をかけてください。そして今後のデートプランがあったら参加したいという気持ちを高めましょう。

さて、9時ちょうどにドアが開けられキティが迎えてくれた。衣装はトリコロール。ひねくれものの私は同伴者の後ろに隠れていたので、キティはデート対象者を私ではなく同伴者と勘違いして同伴者に最初にハグしに行き、きっちりと罠に引っかかってくれていた。

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まずは熊のソファーに一緒に座ってお話をした。手をつないで向き合ったまま話す。お客さんが来なくて独占状態になることはかつても何度もあったが、その場合には次のお客さんが来るかを常に気にかけておかねばならず、向かい合ったまま話に集中することはできなかった。このデートプランでは他のお客さんが来ないことが保証されているので、それが可能。割り込みが決して入らない状況で集中してキティとお話しできる。それはキティも同様のようで、こちらを継続的に注目してお話をしてくれる。

デート動画切り出し03:38

しばらくしてから、キティのおすすめの場所を紹介してくれということで、塔のバルコニー に移動した。バルコニーの手すりで手を重ねながら外を見てお話をした。再度にはなるが、次のお客さんが来ることを気にしていなければならない状況であれば、周囲を観察できなくなる姿勢を取ることはできない。偶発的な独占状況であれば周囲に気を配るためにデートとしては不自然な姿勢を取らなければならないが、このデートプランではそうではない。その安心感と没入感は他にはなかった。

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バルコニーの階段を下りるところを手を取って先導しKinectへ。階段を降りるときに、キティの体重がリンゴ3個ではなく1個くらいだったらお姫様抱っこして階段を下りたかったけど、などと言ったらそんなに重くない、と怒られた。Kinectのアプリは人間用に調整されているため、キティだとドレスの位置がかなり変であった。

デート動画切り出し06:45

ミルクティーバスに移動。キャラクター大賞でのキャラクターサポーター撮影会では2キャラ同時に入浴することがなかったほどの狭さなのに、キティと一緒に入浴。入浴シーンは広報スタッフにやたら写真を撮られまくった。

デート動画切り出し08:26

撮影室で普段と同じように撮影。撮影後にキティがいったん帰るときは普段の出入り口ではなくベッド横の出入り口からだった。

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ボートライドでのデート

レディキティハウスで写真のフレームを選んだあとは、ピューロビレッジを経由してチックトックキャッスルに移動した。ちなみにピューロビレッジでの朝一のグリーティングはミミィとモップだった。デートが開催される日は朝一のグリーティングにキティは出なくなってしまうようだ。

チックトックキャッスルの下で待っているとキティが3階から階段で降りてきた。手をつないでチックトックキャッスルからボートライドの身障者用入り口まで移動する。ボートライドの待ち列やパレードの待機列の人からしたら普段はキティが通らない場所にキティが一般人と一緒に手をつないで通るものだから、驚きとともに写真を撮ってくる。どちらの待ち列もロープの中なので通行を邪魔されることは少なく、仮に通行が邪魔されそうになっても、担当者が「特別なお客様だけへの対応ですので」などと制止してくれるので、ボートライド乗り場まで滞りなく移動することができた。「特別なお客様」だなんて呼ばれるのは初めて。

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前回ボートライドに乗ったのが2016年5月7日のオバケンゾンビランドだったので、ボートは1年ぶり以上。オバケンゾンビランドのボートは音楽が流れないし照明も暗くなっていて通常営業とはだいぶ異なった内容だった。通常営業で最後に乗ったのはいつだっただろうか。確かキキララの何かを記念して装飾がちょっと増えた時だった気がする。毎週のようにピューロランドで遊ばせてもらっているのに、普段はレディキティハウスやボートライドに全然行っていなくて申し訳ない。

さて、ボートライドのボートは6人乗りで2人ずつ3列に乗るように設計されている。デート参加者とその同伴者が1列目、キティが2列目、スタッフが3列目という指定がなされている。また乗船する船の前後の船は空にするという措置が取られていた。ボートは常に曲がりながら進んだり、途中に扉があったりするので、基本的には前後の船を視認できることは少ないが、それでも場所によっては視認できることがある。周囲に邪魔されずにデートしてもらいたいため、念のために前後を空きにしてくれていたのだろう。

デート動画切り出し16:28

ボートの乗り方の関係上、デート参加者は後ろにいるキティの方向をずっと振り返った状態となる。姿勢的にもつらいし、アトラクションの音響がうるさいこともあって、キティとの会話がすごくやりにくい。ハーモニーランドのボートのように4人分の横幅があれば並んで座れたのだろうが、ピューロランドのは横幅が2人分しかないから、前後に座るしかないのだろう。それでも手すりの上で手を握り返してくれるので、その点は満足。

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ボートを下りたら、ボートからチックトックキャッスルまで再び手をつないで歩く。階段のところでお別れをしてデート終了。

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ちなみにこの通算20分間のデートの中で自分が写真を撮ったのはこのお別れの時の1枚のみ。

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かつてガラゲーの時代にサンリオピューロクラブというオンラインコンテンツサービスがあり、キティとダニエルがハーモニーランドのアトラクションに乗りながらデートをしているという内容の動画があった。その動画ではダニエルが常にキティに対してビデオ撮影をしていて、大変起用であった。自分はそこまで器用ではないので動画撮影を同伴者にお願いして、自分はデートに集中させてもらった。

写真受け渡しとインタビュー

キティが帰った後に担当者からレディキティハウスとボートライドの写真を渡された。写真は通常のものと同じであるが、写真の料金はデート代に含まれているようで追加徴収はなされなかった。仮に写真販売カウンターにキティが同行してきて、「キティの分は?」とか「パパとママとミミィにも上げたいな」などと商売上手なことを言い出したらお財布がもがれるところだった。まあやぶさかではないが。

写真を受け取った後は、担当者から今日の感想や今後やってほしい企画などのインタビューを受けた。時間は15分か20分ほど。答えた内容はこのブログで書いてあることとだいたい同じ。

またこの日の夜にレディキティハウスに行き、デートのお礼をしてきた。そして受け取った写真を持ってもらって写真を撮らせてもらった。ボートで最後列にいたキティの付き添いの人は写真撮影時には座席の下に隠れていたらしく、その位置にはガーネットが合成されている。

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クラウドファンディングで他にやってほしいこと

新しくクラウドファンディングに挑戦したピューロランド。これからもクラウドファンディングで新しいことをやってみてほしいので、個人的な要望をいくつか書いてみる。

ほかのキャラクターとのデート

今回はキティしかデート相手に選べなかったが、ほかのキャラも選べるとよい。もともと出番が多く出現場所も世界中にあるキティとならばデートっぽい状況は割かしある。しかしキティ以外のキャラだとデートのようになる状況の確率が格段に落ちる。

今回のデートプランがキティだけだったのはおそらくキティが最も需要のあるキャラだからだろう。しかしクラウドファンディングだからこそ、需要があるかわからないものを調べることができる。登場機会が少なく、それゆえデートっぽい状況になりにくいキャラこそ需要の発掘には適しているのではないだろうか。

ただデート企画が何度もあると当たり前すぎて宣伝にならないので、何周年記念とかになっているキャラクターでたまにやるくらいがいいのではなかろうか。何周年を記念して特別に何名様限定でデートができますとかね。ちなみに私の同伴者はポチャッコが一押しで、デート後のインタビューではポチャッコとのデートだったらぜひとも参加したいと言っていた。

などと書いているうちに、9月1日に公開されたつれてってシナモン2017の景品として「【シナモンフレンズ賞】シナモンまたはお好きなフレンズとデート1名」というものがあった。場所もピューロランドとハーモニーランドのいずれかを選べる。ただしハーモニーランドではデート相手はシナモンしか選べない。

デートコースの充実

今回のデートは前半がレディキティハウスで後半がボートライドとデートコースが固定されていた。レディキティハウスでのデートは満足度が高かったが、正直なところ後半のボートライドは比較して満足度が低かったと言わざるを得ない。前後に座らないといけないこと、アトラクションの音がうるさいこと、これらによりデートが阻害される。デートコースの案内が来る前は、営業時間前または営業時間後に館内を自由に散歩できることを自分は想定していたし、同伴者もそれを想定していたようだった。

デートに限らず別の設定でもいいと思う。お出かけが好きなプリンを多摩中央公園などに散歩に連れていけるとか。

キャラクターとパレードを見る

ARIGATO EVERYONEをやっていたころはアニバーサリープランとして5万円でパレードのVIP席を利用できた。場所はビレッジショップに最も近い場所で、現在のパレードピューロパスでいうと1番と2番に相当する。他の特典も含めての値段は5万円であった。

これと同じころ、VIP席にお客さんがいる代わりにハンギョドンがいることがあった。たったの1度とかではなく何度もあった。なぜハンギョドンが出てきていたのかの納得のいく説明は特になかった。ハンギョドンがパレードに出たがっていたとかなんとかで。

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パレードの観覧席にキャラクターがいるのならば、キャラクターと一緒に座ってパレードを見るということをしてみたい。パレード中の怖い場面で横にいるキャラが怖がって手を握り締めてきたくれたらたまらん。

Miracle Gift Paradeではキティとダニエル以外にもセリフが付くようになったので、出演キャラクターを入れ替えるのは難しくなってしまった。なのでパレードに出ていないマイナーキャラを選んで一緒に見られるといい。営業時間内で実施できるし、現在のピューロパスの席を6つつぶす程度で実現できるので、実現容易性は高い。

採算が取れないと見積もられた映像作品

2016年6月の第56回株主総会(出席番号243)でパレードパラレルのDVDを作ることを約束したが、翌年の第57回株主総会(出席番号633)では採算が取れないことが見積もられたため映像作品化がなされないとの説明がされた。

このように定価と売り上げ見込み数の積が費用に届かないことが見込まれても、定価以上の金額を払ってDVDを出してほしいという人がいるかもしれないし、何らかの特典をつけて値段の高いプランを用意するなどして、制作に必要な金額が確保できるか検証できないだろうか。

バースデーパーティ

公式が通常のバースデーパーティを企画する場合では、満席になることが全く期待できないキャラクターではバースデーパーティが開催されることはないだろう。そのような場合であっても、クラウドファンディングで一定以上の金額が集めて開催が決定するのであれば、企画側のリスクを抑え、参加者側の期待にも運よく応えられうる。

クラウドファンディングの形式は取っていないが、2017年7月29日には有志の個人がルビーのバースデーパーティを開催したらしい。

貸し切りイベントで一般に公開されているメニューではピューロランドウェディングによるフェアリーランドでの挙式があり、値段は28万円からとなっている。キティとダニエル以外のキャラクターを追加するには32,400円必要である。挙式を上げる必要はないが、何人かでこのプランを使ってキャラクターを呼ぶこともありだろう。表向きに存在するメニューでもあるし。

独自にやったりするのは主催側にもピューロ側にも普段以上に手間がかかるだろうから、キャラクターバースデーパーティの懸念事項が単に需要の不確かさであれば、クラウドファンディングで公式にやってほしい。

海外パークツアー

日本以外にもキティなどのサンリオキャラクターに会えるパークがある。しかしながら海外に行くことはハードルも高い。またディズニーとは異なりサンリオは需要がないのかツアー企画もなさそうである。ピューロランドに普段来ている人たちにターゲットを絞ってあまり宣伝費用をかけずに効率的に海外パークツアーのクラウドファンディングをやってみてもらいたいものである。先日ブログでも「キティに恒常的に会える場所」として海外ツアーをやってほしい旨を書いた。

外部リンク

自分以外には4名の購入者がいるはずで、そのうち参加報告を見つけることができたものは以下の2件。

自分のデートの日の写真は以下にある。といってもデート中の写真は1枚しかない。動画は私のスマートフォン内に保存してあるので、見たい人は声をかけてください。