Home Ground in Kanagawa。 | 英国に慣れ『ぬ』 ジャポネ-ヌ。

それは2022年10月の晴れた日のことでございました・・・。:

 

 

 

「車で送ってもらえばいいじゃない?」

 

そう言ってくれたけれど

その方が絶対早いし

その方が荷物もあるし、楽だろうけれど

 

でも

一人で来た。

 

懐かしい電車に乗って。

懐かしい道を

ひとりで歩く。

 

小学校のクラスメートの名前が

社名になった看板の横を通り過ぎる。

 

あゝ

あの話は本当だったんだ。。。

 

もちろん

会いには行かないけれど

頑張っていると思うと

勝手に嬉しくなって

また歩き出す。

 

 

坂を下っていると

公園が見えてきた。

あれ?ここだったっけ?

場所の記憶がちょっと曖昧。

 

でも確かに

小学生の高学年の時の放課後に

皆で自転車で集まった公園。

集まって遊んだのは

『ドッジボール』。笑

 

カッコいい男の子もいたっけなぁ・・。

だから行った?

おほほ。そうかもしれませぬ。

 

 

右を曲がれば

中学の部活の帰り

ある芸能ニュースにショックの友達と

真相を探りに雑誌を見に立ち寄った

セブンイレブンが・・・

なかった。

 

さらに右を行って

ちょっと坂を上がると

出前をよく取っていた中華屋さんが・・・

なかった。

 

左に曲がってその角に

サンリオグッズとか

カワイイ文房具をたくさん売っていた

やさしいおばちゃんのお店が・・・

なかった。

 

住宅街に入れば

あの家は○○君の家

あれは○○ちゃんの家。

表札が変わっているかどうか

確かめられるほど

近くに寄らずに

通り過ぎる。

 

 

あゝこの道は

あゝこの川は

あゝこの橋は

 

 

静かに

優しく

わたくしを迎えてくれる

場所。

 

 

やっぱり

今日は

ひとりで来て良かった。

 

 

 

来た道を再び戻り

電車に揺られ

Mission3へと向かうのでありました。

ガタンゴトーン。ガタンゴトーン。

 


・・・つづく。