昨日から、とある企画に向けての稽古が始まった。
現状、【とある企画】以上を書くことができないのが心苦しいのだけど、始まった。
何を隠そう、この【とある企画】というのは通常の演劇公演とは違った、とにかく斬新な企画なのである。
斬新過ぎて、未知数も未知数だ。
【関ケ原東西武将隊】の企画を初めて聞いた時を思い出すような未知数な企画なのだ。
稽古場に集まった方々は、猛者の中の猛者ばかり。
もっさもさの猛者達だ。
たんまりとアイデア貯金を蓄えているのが、全身から滲み出ている。
アイデア富豪だ。
「ふぉっふぉっふぉ」と、貯め込んだアイデアの束で悠然と顔を扇いでいるかのように見えた……わけでは決してない。
どちらかと言えば、ひけらかすようなことは決してしないけれども、でも確実に「どっからでもかかってきなさい」というオーラがある方々ばかりだった。
いつだって初めての稽古場は緊張する。
でも、初めが肝心なのだ。
ここで萎縮してはいけない。
そうなってしまう前に、こう思うべきなのですよ。
みんな、世界に一つだけの花で、もともと特別なオンリーワンなんだって。
と、僕がたった今思いついた、まごうことなく僕のオリジナルのフレーズを綴ってみましたけど。
だから。
萎縮することなかれ。
周りがみんなダイダラボッチのように大きく見え、自分がとても小さく見えたとしても、萎縮することなかれ。
いや、実際の大きさの話ではなく。
失敗したっていいじゃないか、稽古なんだし。
誰かと比較して縮こまっていても、周りも自分も誰も得をしないのだ。
「ドーン!」と構えて、「ズデーン!」とすっ転んで、何事においてもそこから強い心は育まれていくのかもしれませんね。
というわけで、とある企画の稽古が始まりました。