すごい眼鏡屋 | 自分ブランドで生きる ~世界一シンプルな私の創り方~

自分ブランドで生きる ~世界一シンプルな私の創り方~

自分で決めて、自分で生きる。
自分を愛して、自分を生きる。

先日、アレクサンダーの先生に教えてもらった「すごい眼鏡屋」に行って来た。

何がすごいかというと、検眼だけで2時間はかかる。(完全予約制)
「はっきり見えるような眼鏡はつくらない。」と言われるそうな。

検眼に2時間もかかるというのは、両眼視検査という普通の眼鏡屋さんではやらない(やりたがらない?)検査をやるから。
確かに、普通の視力検査ではやったことのないような、面白い検査をいっぱいやった。
普段、どんなものを食べているかまで聞かれた。

検査を進めるにつれ、「あぶない。」「あぶないよ。」を連発された。
「何がどうあぶないのでしょうか?」とたずねても教えてくれなかったのだが、あまりに連発するので、重ねてたずねると、「がんになるよ。」と。
「がんじゃなかったら、脳卒中。」
長年のぎゅーっとものを見る生活、つまりそういう生き方が「あぶない」ということらしい。

さらに検査を進めると、「あなたの左目はもう治らない。」と断言された。
コンタクトを長年使い続けたために、角膜が痛んでいて、ふやけたような状態になっているそうだ。
左目が弱いという自覚は確かにあった。
あまり左目でものを見ていないような気もしていた。
(見えることは普通に見えている。)

近視は治るかもしれない、と思い始めていたところだったので、いささかのショックはあった。

でも!
「治るから大丈夫だよ~♪」という声が自分の中にぽっと浮かんで、自分でも驚いた。
以前の私だったら、へたをすると、「そういう言い方はないだろう!」とけんかするとか、「ならばもういい、帰ります!」と言って席を立っていたと思う。
もうそんなふうに無駄に反応しないし、無駄に動揺せず、受け流せる自分がいたことに何より驚いた。

その道を極めた人、素晴らしい技術の持ち主であるがゆえ、それを愛するあまり、他人に非常に厳しく、御本人は気がついていないことが多いが、「あんたはダメだダメだ」という呪縛をかけている人に、今まで何人か出会ったことがある。
昔はその毒をまともに浴びて、非常に傷つき落ち込んだこともあった。
今はもう、「ああそんなにこれを大切にしているのね。愛しているのね。」と、その愛情部分だけを感じておけばいいのだな、と反応できるようになったんだな。
そんなふうに思って、逆になんだか嬉しかった。
私もおとなになったものだ、と。

ひとしきりしゃべったあと、社長さんは、「おれは今日はちょっと虫の居所が悪いんだよな。」とつぶやいた。
同業他社とどうしたこうしたがあった直後だったそうだ。
普通はやらないことをやる、というのは、いろいろ苦労があるらしい。
私が怒って席をたって帰ってしまっていたら、「客もなんにもわかっていないやつばかりだ!」という信念を増強させることになっていたのかもしれない。


私たちはいつどんなときでも、選択できる。
次の瞬間をどんな世界にしていくのかを、選択している。

新しい「見かた」を、私は選ぶことに決めた。
これも「腹をくくる」のひとつだ。
(日本語ってホントに面白いなぁ。)