トラック野郎シリーズは、父親に連れられ第6作『トラック野郎 男一匹桃次郎』、第8作『トラック野郎 一番星北へ帰る』、第10作『トラック野郎 故郷特急便』を劇場で鑑賞しました。つまり我が家のお正月は『トラック野郎』だった(奇数作品はお盆映画)のです。
当時ギラギラに飾りつけたトラックのカッコよさと、クライマックスのトラック暴走カーチェイスの面白さは小学生のボクにも鮮烈で、"将来はトラック野郎になる"と公言していたほどでした。
後年、成人してからシリーズ作品を何度か鑑賞する機会がありましたが、当時すっかり抜けていたドラマ部分を改めて観ると、下ネタ満載の作風に驚かされました。いや、ハッキリ言えば低俗下劣な作風を軽蔑しました。そして鈴木則文監督には"しょうもない輩"というレッテルを貼り付けてやりました。
それから更に数十年が経過。少し前にTOKYO MXテレビで本作『トラック野郎 度胸一番星』が放映されているのをぼんやり眺めていたら、菅原文太演じる主人公、星桃次郎の愚直なまでの熱き人間性や、激アツ台詞の数々にシビれてしまったのです!
それまで低俗下劣と見下していた数々のギャグに笑い、人情劇にほころび、悲恋に涙し、怒涛のクライマックスに高揚!まさかのまさか!トラック野郎を楽しんでしまった!!
大人になりいろいろ免疫のついた今こそ東映!今こそトラック野郎かもしれない!
片平なぎさのソロカットだけを集めた動画です!
◾️ズタボロの美学
一番星号は障害物や泥水等の被害を受けながらも走り続ける。それは疲弊したマラソンランナーや、『太陽にほえろ!』の殉職刑事同様(?)に感動的で美しい!
現代映画からすれば、平成令和に置いて行かれた太古の遺跡かもしれません。いやいや、だからこそ現代でお目にかかることの出来ない昭和の熱気がこもっているのです!平成令和の長き期間は昭和映画を熟成させる期間でもあったのです!
そうでなければ、今トラック野郎がこんなに面白いはずがありません!!
昭和俳優のエンタメ力って物凄い!菅原文太、愛川欽也、片平なぎさ、千葉真一を筆頭に、先述した由利徹、あき竹城、ゲスト出演した八代亜紀までみんな眩い光を放っているではありませんか!
クセになる面白さは止まらず、本作『トラック野郎 度胸一番星』の鑑賞以降、週末すべての時間を捧げ残るシリーズ9作品を一気見!全10作を制覇しましたよ(しかもそれ以降繰り返し鑑賞も始めております)!
個人的には全10作中、本作『トラック野郎 度胸一番星』が最高傑作だと思います!
本作を傑作に昇華させたもう一人の功労者が脚本家の野上龍雄です。野上は、シリーズでは他に第3作『トラック野郎 望郷一番星』の脚本も執筆しており、両作ともにシリーズ屈指の人気作となっています(たぶん)。
いやあ、マジ面白かった!!
ありがとうトラック野郎!ありがとう東映!
そして軽蔑していた鈴木則文監督には心から謝罪し敬意を表します!マジすみませんでした!!
あなたは最高のエンターテイナーです!!




























