ハラハラしない!安心痛快!まさかセガール作品を楽しめる日が来るとは!(失言)
1995年 監督/ ジェフ・マーフィー
たまには気軽に映画を、それもブログに書きたくなるような事が絶対に無さそうな作品(重ね重ねの失言ごめんなさい)でも観てみようと思い選んだのがコレ。1992年のヒット作『沈黙の戦艦』の続篇です。まず主演俳優スティーヴン・セガールが苦手(失言3)で、これまで彼の主演作品を観る事は無かったのですが、一体何が引き寄せたか初セガールです!
まあ息抜き、暇潰しのつもりだった訳ですが…なんとムチャクチャおもしろかった!!ストーリーも至ってシンプルで、99分という理想のアクション映画です!これは沈黙していられない!!

思いのほかセガールは、見た目と違い物腰の柔らかい紳士でしたね。セガールが合気道の達人である事は有名だと思うんですけど、普通に殴る蹴るだけではない、独特の手技(これが合気道なのかな?)が特徴的で新味を感じます。そして最大の特色は、主人公がピンチに陥る事皆無でまったくハラハラしません!なんか安心っていいもんですね。心臓に優しいアクション映画として子供からお年寄りまで幅広くオススメできますよ!

本作含む主演作品の多くでプロデューサーも兼ねているセガールは、恐らく映画人としてやりたい事をこの作品に全部投入したのではないですかね。セガール作品はコレしか観てないのに言いますが、セガールの最高傑作ですよ!人生の一本に選出されるような名画ではないものの、あなたの時間を決して無駄にはしない快作です!!


【この映画の好きなとこ】

◾︎サラ・ライバック(キャサリン・ハイグル)
主人公ケイシー・ライバックの姪なんだけど、無駄に綺麗すぎかわいすぎ!!
ケイシーおじさんよくぞ理性保ったね

◾︎屋根上の決闘
列車上で主人公ライバックに蹴落とされた敵が列車に轢かれる、マッドマックス風のバイオレンス描写にシビれます!
おりゃ!
ぐおー!
ぎゃーす!

◾︎ライブアクション
まだCGに頼り切らない時代の映画なので、とにかく実写の魅力満載です!スタントマンの顔を隠すためのアングルも、橋上の高さを実感させる名演出に!
近頃こういうアングルの画見ない気がする

◾︎ゲリラ戦法
即席爆弾や火炎放射器を作っての孤軍奮闘がランボーもどきで実に面白く燃えます!!なんだかカッコいいぞセガール!!
襟元で髪を束ねる独特の髪型、これ侍の髷を意識してるんですって
海軍特殊部隊元指揮官だからね

◾︎ライブアクション2
列車から振り落とされ断崖ぶら下がり対決まで見せちゃうセガール!敵を崖下に突き落とすシーンとか、かなり迫力ありますよ!!
こう見えても疲れまんねん

◾︎超絶カースタント!
列車から振り落とされたライバックは、車で追いかけ列車へジャンプ!!って、相当強引なアクションの連打!マジ凄い!!
マンガだ!
シュワルツェネッガー級じゃないですか!?

◾︎激突!!
陸橋で列車の正面衝突!!対抗列車が車内に突っ込んで来る大スペクタクル!コレもう究極の力技!車内に1人残されたライバックの運命は!?
コレ必見!!盛り上がり最高!!

◾︎最後の対決
テロリストリーダー、トラヴィス・ディンとの一騎打ち!ここでも趣向を凝らした見せ場が展開!スペクタクルな素晴らしい映像と笑っちゃうオチで畳みかけてきます!
ゾンビのようなディンに萌え
このカット最高!
このシーンでディンは映画史に名を刻んだと思う!

クライマックスはマジ神レベルの盛り上がりで、めっちゃ興奮しましたよ!!シリーズ第3弾が企画されれるも実現しなかったようで残念!しかしボクはまだシリーズ第一作『沈黙の戦艦』を観ていないので遡ってみよう!それほどおもしろかったです!!
列車内という限定空間で繰り広げられるアクション映画って当たりが多いけど、これトップレベルですよボクの中では!一台の列車を縦横無尽にフル活用したアクションの連続に感動です!よくまあ、あの手この手を考えたなあと思うけど、コレもしかして、バスター・キートン監督・主演作品『キートンの大列車強盗』(1927年)へ敬意を込めた現代映画人としての挑戦だったのかな?そんな映画愛すら感じさせてくれます!
ボク同様にセガール食わず嫌いの方がいれば、コレをスルーはあまりにもったいない!!

セガール、見直した!!


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