追われる男たち

1990年 監督/ ジェフ・マーフィー

前作『ヤングガン』の大ヒットから二年後に製作された続編。前作で退場となったチャーリー・シーンに代わる新たなスター俳優はクリスチャン・スレーター!リーダー気取りのちょっとズレたキャラが、いい化学反応を起こしています!帰って来たメンバーは、ドク(キーファー・サザーランド)チャベス(ルー・ダイアモンド・フィリップス)、そしてビリー(エミリオ・エステベス)
前作の生き残りが再会を果たしてからの活躍と、それぞれの末路を描く続編にして完結編。

前作の活劇タッチとは趣が異なる事から、"トーンダウンした続編"などと謳われがちですけど異議あり!世のお尋ね者となったビリー・ザ・キッド一味の逃避行と、かつての仲間であるパット・ギャレットがビリーを追い詰める重厚なドラマですから!前作の焼き直しではないんですよ!二部構成なんだから前作と比較すること自体どうなんですか!?(おちつこう)。
ガラリとタッチが変わった事は、飽きっぽいボクにとっては喜ばしいかぎりの変化です!それでも、エミリオ・エステベス演じるビリーは変わらず魅力たっぷりですよ!


【この映画の好きなとこ】

◾︎オープニングタイトル
老人が馬を連れて歩くオープニング。実にカコイイです!!音楽も!

◾︎ブラッシー・ビル・ロバーツ
90歳のこの老人は、自分が"ビリー・ザ・キッド"だと弁護士に打ち明け、彼の独白によって物語が進む構成です!"伝説の男が生きていた"って、グッとくるシチュエーションです!
史実においても「オレがビリーだ」と名乗り出る事案は多数確認されているそうです

◾︎ビリーのジョークと高笑い
前作に続き健在です!!
撃ち殺した死体を「埋めてやるか」と足で砂をかける
判事に「死刑!死刑!死刑だ!何か言いたい事はあるか?」と判決を言い渡されたビリーは「はい、あります。地獄!地獄!地獄に落ちろ!」と言い放ち高笑い!

◾︎パット・ギャレット保安官
この物語の要でしょう!「店を持ち静かに暮らしたい」とビリーの元を去ったパットだったけど、州知事に名声と金をチラつかされ、かつての仲間ビリーを追い詰める側にまわる。
バッジでも金でもいくらでもやる
マジすか…
じゃじゃーん!ダークサイド(?)に堕ちたパット

◾︎ビリーの苛立ち
パット・ギャレット新保安官を紹介する新聞記事に苛立ちを隠せないビリー。
パットの写真記事めがけ銃を乱射するも、名人の腕前が披露されている

◾︎チャベスとデイブ
反目し合う場面もあったけど、銃弾飛び交う中で落馬したデイブを躊躇なく救出に向かったのはチャベス!
カコイイ!!

◾︎保安官助手の交換条件
時は差別が横行する1870年代「インディアン(チャベス)を引き渡せば、あとは全員見逃してやろう」と提案する保安官助手。仲間は売らないと突っぱねるビリーは、チャベスの民族帽子、ポンチョを保安官助手に被せ、外で待つ私刑集団に飛び込ませる。
冷酷非道であるビリーの意外な一面に胸熱
さあインディアンですよ!じゃんじゃん撃ってね!
ぎゃーす!!

◾︎Blaze of Glory
本作のエンディングテーマにジョン・ボン・ジョヴィが書き下ろした楽曲。主演のエミリオ・エステベスは、BON JOVIのWanted Dead Or Aliveをエンディングテーマに使用したいと打診(ボクもこの曲がBON JOVIで一番好き!)するも、ジョンは本編を深掘りした素晴らしい楽曲を創作提供しました!(結果この曲もBON JOVI史においてトップ5に入る程好きです!)

全米1位の大ヒット曲となったBlaze of Glory  映画の世界観そのままをライブバージョンでお楽しみください!

史実におけるパット・ギャレットの証言や、著書の内容は真実なのか?ビリーは本当に射殺されたのか?観客の想像に委ねる構成も夢があっていいですね!


おまけ画像
楽曲提供をしたジョン・ボン・ジョヴィがカメオ出演!前作のトムクル同様撃たれ役!


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