「井戸十誓」2「茶の湯の歴史243」茶の歴史243 | Souki一観一楽有難うの茶の湯ブログ

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教えることが天性と思い、茶の湯関係(点前、茶の湯教科、お茶事、茶の湯の陶磁器、茶杓の実技)を54年間、NHK文化センター大阪、神戸、名古屋などで1999年から延べ4万5千人の方々に茶の湯の極意をお伝えして、2022年4月からオンラインZOOMライブ入門講座を開講中。一茶一楽

大井戸は異形もありますが、いくつかのパターンに分けられます。

 

ただし、勘違いしてはならないのは、一つの茶碗でも見る方向によって多少のズレがある、つまり、ひと所として同じ形ではないということです。

これは重要なことなのですが、「唐物茶碗」とも「和物茶碗」とも違い、正円でも沓形でもなく、非対称のやや歪みのあるのが、この「高麗茶碗」の大井戸なのですね。


そのためか、「高麗茶碗」の大井戸は「静の中に動、動の中に静」を感ずるのです。

 

どっしりとして静かではあるが動きがあり、動きを感ずるとともに静かな趣が感じられるのです。正に茶席にピッタリの茶碗です。

さて、二の枇杷色(びわいろ)、これは当時流行った「醤手(ひしおで)」に似た色ですが、やや白いものから、やや濃いものまでいろいろな色があります。ひと色ではありません。

 


お付き合い下さり、ご講読ありがとうございました。

ではまた。

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