宗二斬首利休切腹「茶の湯の歴史86」茶の歴史86 | Souki一観一楽有難うの茶の湯ブログ

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教えることが天性と思い、茶の湯関係(点前、茶の湯教科、お茶事、茶の湯の陶磁器、茶杓の実技)を54年間、NHK文化センター大阪、神戸、名古屋などで1999年から延べ4万5千人の方々に茶の湯の極意をお伝えして、2022年4月からオンラインZOOMライブ入門講座を開講中。一茶一楽

『山上宗二』は、『利休』にかなり高く評価されていたようです。 

『利休』に同道して茶会にも出席していますし、死の寸前には、『利休』の取り成しで、捕らえられた『宗二』は『秀吉』との面会が叶います。

 

ところが、またしても、悪口雑言。つい本当のことを言ってしまい、『秀吉』の怒りをかい、天正十八年四月十一日(1590年5月19日)に耳と鼻を削がれた上で打ち首にされてしまいます。 

享年四十六歳でした。 

何も文献上は残されていませんが、この『宗二』の斬首に遭遇した『利休』は、「いずれ己が身にも」と覚悟したのかもしれません。 

桃山時代後期、因果は巡る糸車ということでしょうか、『利休』が堺に蟄居を命じられ自身が覚悟を決めて、京都の聚楽屋敷内で切腹を命じられたのは、翌年の天正十九年二月二十八日(1591年4月21日))でした。

 

享年七十歳でありました。 

お付き合い下さり、ご講読ありがたく、ではまた。