霧と雨のかおり | 潜在的な魅力を開花させ 人生の舵を取って生きよう

潜在的な魅力を開花させ 人生の舵を取って生きよう

メンタルコーチとして「人を育てる」活動に邁進。マザーズスマイルアンバサダー協会代表理事として3700名を超える受講生に子育ての指導をするほか、企業の人財育成、経営者コミュニケーション指導も行っています。

豊かな毎日と

心地よい自分らしさを大切に

マザーズスマイルコミュニケーション

ライフマネージメントコーチ

田崎由美ですうさぎちゃん

 

 

「ねえ ママ そろそろ お散歩の時間じゃない?トイプー

 

 

 

 

 

 

我が家の愛犬チロルは

目で語りかけてくる。

 

 

 

 

 

 

彼が何を伝えたいのか?

なんとなく私には 聞こえてくるのだ。

 

 

 

 

おかあさん。「チロちゃん あなたが何を伝えたいのか

ママにはわかっているよ。

それがね、今日は雨雨 なのよ~。

雨 チロちゃん 雨を見に行く?」

 

 

 

 

 

すると・・・

愛犬チロルは

背中をワタシに向けて

抱えてくださいアピールをしてくるのです。

 

 

 

 

 

愛犬を抱え

ひととき外に出る。

 

 

 

 

 

おかあさん。「ねっ ちろちゃん。今日は雨がふっているから

お散歩はお休みなのよ~。」と 雨の香りと

霧がかった景色を

一緒にしばらく眺めていると

 

 

 

 

 

 

トイプー彼は 鼻をひくひくさせて

その香りを嗅ぎ続けている。

 

 

 

 

 

雨の日にはかならず

こんなやりとりをしているワタシ

 

 

 

 

 

子どもたちが小さい頃

ひとつひとつ

丁寧に共有する事を大切にしていた。

 

 

 

 

 

それこそ 雨が降っている日

公園に行く前に

おかあさん。「うさぎちゃん 今日は雨なのよ。

雨こんこんふっているけれど、公園の滑り台は

びちょびちょかもしれない。どうしようか?」と

抱きかかえて

雨の香りと 景色を

一緒に眺めていた。

 

 

 

 

 

その横顔が

可愛くて

おかあさん。「びちょびちょかもしれないけれど、

傘さして公園までいってみる?」と言ったこともあった。

 

 

 

 

 

 

息子が小学1年の時

傘を忘れて登校した日

まだ2歳の娘に

おかあさん。「にいに 傘忘れて行ったわ~。届けに行く?」と聴いたら

すぐに 新しいレインコートと傘を持ってきて

自分の手にお兄ちゃんの傘を持ち

自分はレインコートのしずくを垂らしながら

なが~い坂を

小さな歩幅で

学校まで届けたこともあった。

 

 

 

 

 

その姿が愛おしくて

動画に収め

彼女に味わってほしかった達成感のために

「がんばれ がんばれ!!うさぎちゃんがんばれ」と

横から応援するだけで

兄の傘を持つことを

代わる事はなかった。

 

 

 

 

 

学校に届けた時の

あの小さな娘の

濡れた頬と

キラキラ光る瞳を

今でもやっぱり忘れられずにいる。

 

 

 

 

 

 

帰ってきた兄に

一部始終を話したとき

兄は 妹に

「もってきてくれてありがとう うさぎちゃん」と

自然にありがとうを伝えてくれたことも

忘れてはいない。

 

 

 

 

 

雨というテーマだけでも

たくさんのストーリーが私にはある。

 

 

 

 

 

丁寧にその時を味わったことで

いくつもの忘れられない想い出が

蘇る。

 

 

 

 

 

愛犬チロルは

雨に納得して

お散歩のことは もう言ってこない。

 

 

 

 

 

私の中では

愛犬チロルは

子どもたちと同様に

想いを分かち合える存在として

ここにいてくれるのだ。