先週、八王子のお寺さんに墓参りに行ったついでに近くにある美術館に寄ってみました。「村内美術館」といい、中央高速八王子ICを出た所にあります。
この美術館は、家具屋として知られる村内家具店(現在は村内ファニチャーアクセス)の会長が蒐集(しゅうしゅう)してきた西洋絵画を、展示・公開するうために1982年に開館した美術館だそうです。
※(備考)ここで投稿の作品写真は、村内美術館のパンフレットから
スキャンしたものです。
本店ビルの中にあるだけに館内は広く、ゆったりと鑑賞することができます。また「家具と絵画のコラボレーション」を謳っているだけに、さまざまな数多くの椅子が絵画と調和された形で展示されており、興味深く見ることがことができます。
椅子の森
上:「朝の眺望」橋本博英、1987年
下:「ウィローティールームの支配人の椅子」
チャールズ・レニー・マッキントッシュ、1903年
「モンローチェアー」 磯崎 新 1972年
「柏戸イス」 剣持 勇 1961年
絵画作品も幅広く、ミレーやコロー、クールベ、ルノワールなど馴染みのある画家の作品をはじめ、東郷青児などの国内作家の作品、さらには最近の気鋭作家の作品も鑑賞することができます。こうした展示は私設美術館ならではのものかなと思われます。
「ジャン・ルノワールとガブリエル」 ルノワール 1896年
「スペインの舞踏家」 マネ 1879年
「森へ続く道」 シスレー 1889年
「緑蔭の歌」 東郷 青児 1967年
また美術館のエントランスには、半世紀前に作られた可愛い感じのするクラシックカーが2台展示されています。
“可愛い”と書きましたが、黄色い方の車は世界的に有名なデザイナーの作品で、幻の名車といわる「BMWイセッタ300エクスポート」という車だそうです。また、青い車も航空機メーカーだったメッサーシュミットが1955年から1964年まで生産した3輪キャビン・スクーターで、これたま名車なのだそうです。
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村内美術館へは交通の便も良く、駐車場も広い上に、入館料も通常の美術館の約半分です。見たくなった時にぶらりと寄って気ままに鑑賞する。そんな美術館のような気がします。