賢く生きる(ひろゆき流ずるい問題解決の技術) | 坂道のない街(書評サイト)

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本を読んで自分が何を得たかを記録しています。参考にしてください。

 

 

この本は現代社会を生きる上でのバイブルと言っても過言ではないだろう。

学校で真面目に授業を聞いていて、いざ社会に出るとそのギャップに驚くという経験は多くの人が経験していることではないだろうか。

「そんなの学校じゃ教えてくれなかったぞ」

自分もその類だったと思うが、仕事をする中で矯正されていった。おそらく大きな企業に入っていたらそんな矯正はできずに落ちこぼれていたのだろうと思うとゾッとする。

最近の採用基準は変わっていると思うので、すでにひろゆきのようなスキルを持っている人が採用されていくのだろうから、これは高校生や大学生が読むべき本だ。

社会人になって20年以上経過しているが、この本に書かれていることはその経験の中で身についたこともあるし、この内容はまだまだ自分には足りないと思ったこともある。

この本さえ読んでおけば、その会社の中では重宝される人材になることは間違いないと思う。

ひろゆき自身、コミュ障とは程遠い人だと感じるが、自分でコミュ障と言っているので、そんな人が書いた本だからかとても説得力がある。

 

特に宮本武蔵流「1対多数の場合も時間軸で見たら1対1の連続でしかない。」という言葉は身につまされた。

忙しい時ほどどんどん仕事が舞い込んできてパニックを起こして人に当たったり不満を言っていたりしていたが、結局1対1の連続でしかないのであとは優先順位をつけながらこなしていくしかないのである。

 

気になった言葉は以下の通り。

 

・交渉やお願い事をするときは相手の状況を想像する。相手がどんな組織で働いていて、どんなモチベーションや目的で働いているのか具体的に想像する。(ビザ申請に現地の知り合いのサインが必要な状況で、ホテルスタッフの忙しくない時間を狙った話)

・自分が関与しても結果が変わらない問題や、放っておいてもいい問題は、いくら考えても仕方がないと思う。事実として受け止める。

・エレベーターが遅い問題を、各階に鏡をつけることで解消。エレベーターが遅いことが問題ではなく、クレームを解消することに力を注ぐ。

調べ物はスマホの小さい画面でちまちまするよりは、パソコンの大きい画面でしたほうが効率的。

相手に極力ヒアリングをして無駄玉を打たない。「決裁者がどういう基準で決めるか」

解決策はインパクトが10割(子供1人生まれたら1000万円支給)

・100点を目指すより70点でも素早く仕上げる。

・何もしなくても成果が上がる仕組みを増やす。

・どうでもいい仕事はゲーム化して楽しむ。作業をいかに早くするか。打ち合わせ後に誰よりも早くメールを送る。

・リスクが唐辛子系かワサビ系か分ける。唐辛子系:慣れれば対処可能。ワサビ系:慣れないから逃げる。

・とりあえず試すにデメリットはない。

・面倒臭いキャラになることで、何か普通のことをやった時に評価が上がる。

・雑談で際どい話をして相手の反応を見ることで、トラブルの際の相手の許容範囲を見る。緩いか、厳しいか。

・スーツを着ないキャラになる。スーツを着ないやつと仕事をしないと考えるような硬い会社の人との付き合いは避けられる。

・自分の武器を増やす。仕事以外でもOK。ギター、書道・・希少性が高まる。

複数タスクは宮本武蔵流でさばく。1対多数の場合も時間軸で見たら1対1の連続でしかない。

・面倒なクレームはだらだら相槌を売っておうむ返しする。面倒になったら「上に確認します」で返す。頭のおかしい動物が何か言っていると考える。クレーマーはあなたに対して文句を言っている訳ではない。

・相手が話したそうな話題を探す。

・沈黙になったら、つまらない話をして会話のハードルを下げる。

・多くの失敗をした人の方が結果として成功する確率が高まる。失敗はどんどん誉める。