山頭火随筆集ー3 | 安 明高 の 生 活

安 明高 の 生 活

日頃の気になること と
坂村真民・種田山頭火さんなどの作品を掲載してます

御先祖の御加護に感謝をし
日本百観音などを参拝の後
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弘法大師・法然上人・親鸞聖人などの魅力を紹介してます。

【南無大師遍照金剛】 * 7

禅僧として各地を行乞の旅。

旅のさなかに数多くの句を残した

俳人山頭火の

公開された作品を掲載します。

赤い壺

種田山頭火 

1916年(大正5年、34歳)

「層雲」大正5年2月号ー1

 

自分の道を歩む人に堕落はない。

彼にとっては、天国に昇ろうと

また地獄に落ちようとそれは何でもない事である

道中に於ける夫々の宿割に過ぎない。

優秀な作品の多くは苦痛から生れる。

私は未だ舞踏の芸術を解し得ない。

 

私は所謂、法悦なるものを喋々する作家の心事を疑う。

此意味に於て

現在の私は『凄く光る詩』のみを渇望している。

涙が涸れてしまわなければ

少くとも涙が頬を流れないようにならなければ

孤独の尊厳は解らない。

ほんとうに苦しみつつある人は

救われるとか救われたいとかいうことを考えない。

そういう外的な事を考えるような余裕がないのである。

空には星が瞬たいている。

前には海が波打っている。

曙を待つ私の心は暗い。

この暗さの中で私の思想は芽吹きつつある。

 

私は悩ましい胸を抑えて吐息を洩らしている。

その吐息の一つ一つが私の作品である。

夜は長いであろう。

しかし夜はいかに長くても遂には明けるであろう。

明けざるをえないであろう。

 

闇の寂しさ恐ろしさに堪えて

自己を育てつつある人の前には

きっと曙が現われて来る。

(青空文庫作成ファイル)より

 

(続きます)

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆  

今日も命を授けていただきありがとう (^-^)

二度とない人生

だから 今日が大事、今日が大切 

今日もいい日でありますように 【合掌】

 

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