今週は一般マンガの感想ウィークです。

よろしければお付き合いくださいm(_ _)m

 

手塚治虫先生の伝説的名作マンガ。
 
3巻目でやっと気づいたんだけど、この秋田書店から出てるやつ、発表順に並んでるわけじゃないんですね!?
 
この巻で好きなエピソードは「ちぢむ!!」です。アフリカで、人間が縮んで死ぬという謎の奇病が発生する。現地調査に乗り出した戸隠先生は、その原因をつきとめられないまま自らも感染し、教え子のブラックジャックに助けを求める。
 
で、いろいろ調べてみると…。新しいウイルスも検出されない、からだにも異常がない。この結果により、戸隠先生が思いつくのはただひとつ、それは…という話。これが本当なら、医者の存在意義が木っ端みじんになってしまう!
 
無免許とはいえブラックジャックも医者なら、目の前の患者の治療に最善を尽くして、ダメならダメでハイ終わり、という生き方もできるのに、「治す」ことの意味を大きくとらえすぎて悩み、この人ホントに医者に向いてない(笑)。だけど、いろいろ簡単に済ませてしまわない、こういう医者が医者に向いてない社会って、じゃあ何なの?現代社会を逆照射しているようなラストの雄叫びが…色気があるよこの人(笑)。
 
その次の「ディンゴ」も含めて、やっぱり手塚先生は医療を通して、分断されてきた人間と自然を有機的につなぎ合わせようとしている、ように私には見えました。もし手塚先生が生きていて、ブラックジャックがコロナ禍でどうするのかを描いたら…とか想像せずにはいられなかった。

 

 

 

 

●BLACK JACK の既刊(隠居の本棚より)

 

1巻 

 

2巻

 

●手塚治虫のマンガ

 

火の鳥 

 

 

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