吉田修一さんの短編小説&エッセイ集。

ANAグループ機内誌『翼の王国』に連載されていたということで、短編小説もエッセイも、一編がひじょうに短くて、寝る前に一編、みたいな感じで読みやすかった。

機内誌っていうことだからか、国内外の旅行中のできごとが多く、読みながら旅してる気分に。たぶん吉田さん自身の旅先の思い出が織り込まれてるんだけど、なるほど作家というのは旅先の出来事をこのように再利用(?)するのだな…と、自分が旅に出たときもこのように見て、聞き、感じよう、と勉強になった。

ただ、短編小説にはこの短さでの定型みたいなのがあるみたいで、この短さだからもっといろいろ実験されたらよいのに、と思った。どちらかというとエッセイのほうが自由で面白かったかな~。

私も旅行産業で仕事をしてるので、台湾を舞台に「観光小説」みたいなジャンルを作るとしたらどうだろう…とかいろいろ考えて楽しい。
 

●吉田修一さんの本(隠居の本棚より)


最後の息子 


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