『キミがいる深夜２時２０分』

会川フゥ先生のＢＬ短編集。

素直で爽やかでかわいいボーイズのラブを描かせたら右に出るものはいない、会川フゥ先生。そんな会川先生の十八番のような男子が出てくる表題作のカップリングが私はいちばん好き！

主人公の伴太郎（１８歳・高３）と、その高校に先生として新しく着任することになったいっちゃん（２６歳）の、再会＆年の差ラブ。この二人、昔ご近所同士でよくいっしょに遊んでいて、とくに伴太郎は無邪気に「いっちゃんとけっこんするー」とか言ってて、高３になっても無邪気にそう思ってて、いっちゃんはたじたじ。

それというのも年上のいっちゃんの世代では、同性カップルなんて白い目で見られるわ、元恋人もフツーに女性と結婚しちゃうわで、トラウマ満載なんである。しかし、伴太郎のまっすぐさが、それをほぐし…そうになるも、やっぱり心配で距離を取ろうとするいっちゃん。

あー、伴太郎にはわかんねーだろうな～、このいっちゃんの、年上の悩みが…。なんだけど、伴太郎もまた素直な良い子だから、年上のいっちゃんの悩みが自分には若すぎてわからないことに凹み、しかしここからが素直で無邪気な伴太郎の面目躍如なのです（詳しくは読んでね！）。行っとけいっちゃん、こんな良い子いないよ～！！