『世界の果ての魔女学校』

石崎洋司さんの児童文学。挿絵は、平澤朋子さん。

これ日本語がオリジナルの作品なんだけど、古い外国の児童文学を翻訳したかのような手触りの文体でわくわく。

世界の果てにある魔女学校に通う、４人の女の子たちの物語。私は魔女っていうのに詳しくないんだけど、魔女って魔女から生まれるんじゃなくて、人間のなかからスカウトされるんですね！？だからどの女の子も、すんごい人間っぽいのか。じゃあ、魔女の素質は？この４人の女の子の物語を読むに、それは嘘・嫉妬・独占欲・復讐心。そんなの、みんなひとつは持ってるよ（笑）！！

だから、特別な女の子の話なんじゃなくて、どんな女の子でも、この道をなにかのはずみでたったの一歩ずれたら、まったく別の世界に行ってしまうのかもしれない…という想像が広がりますね～。

ちなみにこの４人の女の子のなかで、私がいちばん友達になりたいのはシボーン。人間界からも魔女界からも、ほんのり反社会分子と認定されそうでおもしろいから（笑）。