加古里子さんの絵本。絵本といってもストーリーではなく、自然科学系の絵本。最近、よく海を見に行くので、海のことを知りたくなって手に取った。
干潟からはじまって、そこに住む生物を描きながら、どんどん深い海の方へ。各時代の船や潜水艦を同一ページ上に並べたり、時間や空間の広がりを紙という平面の上になんとか詰め込もうとする努力が垣間見られて楽しい。
加古さんの興味は干潟の生物からはじまって深海へ、そして船や気候や地形までカバーする。海をこういうふうにとらえようとするところ、さすが理系の工学博士って感じだ。
そしてこれはなんか、加古さんの想像した未来なのか、海の中に人が住んでたり、海中公園というところに海中観覧車があったりしておもしろい(海中観覧車、乗ってみたい!!)。海底にプラスチックの藻を植えて、そこで魚を養殖してるとか。そんなの見たことないし、プラゴミ問題もあるし(笑)。
ユーミンの『未来は霧の中』という曲の、「宇宙服流行りしころ 科学も夢を見てた」という歌詞を思い出す。まだ環境汚染とかの問題が取りざたされないころ、科学技術は夢と希望でいっぱいだったんだろうな。
で、奥付を見たらこの絵本、なんと1969年の出版!しかも2005年で50刷り!!スゲ~。
加古さんの自然科学系絵本には、『川』もあるらしいので、そっちも読んでみよ。
●かこさとしさんの本(隠居の本棚より)
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