川上未映子さんの小説デビュー作&芥川賞候補作。


人が「私」だと思ってるその「私」は、この体のどこをもってして「私」なのか?決まってないなら「奥歯」でもいいじゃないか。という発想もおもしろいし、小説デビュー作ということで、まだ観賞用にきれいにみがかれ尽くされる前の、川上さんの怒濤の大阪弁語り倒しが読んでて楽しい。


主人公は、奥歯であると決めた「私」を、後生大事に生きているんだけれども、その大事な「私」をぶちこわして粉々にするような事件が起きたからさあ大変。


口論のシーンなんか迫力あって、大阪弁っつーのはこう、なんてクリエイティブなケンカができる方言なんだ!とうっとり読んでほんとにサイコー。

 

 


●川上未映子さんの本(隠居の本棚より)


『乳と卵』 



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