三木三奈さんのデビュー作『アキちゃん』が掲載されてる文學界2020年5月号は、対談や鼎談もめっちゃおもしろかった!!ので、メモっておく。

まず、「世界文学としての石牟礼道子」(多和田葉子×伊藤比呂美×リヴィア・モネ)。
石牟礼文学を起点に、様々な方言、文学のアヴァンギャルド性、普遍性、環境文学とは何か、を語り合う。多和田葉子さんの言葉のチョイスが本当に好き。構えが大きい人だなぁと思う。

次に、「深夜二時から始まる話」(綿矢りさ×朝吹真理子×村田沙耶香)。
コスプレ、アニメ、BLそして小説と、名前がついて市民権が発生する前からそうだった自分たちを振り返りつつ、小説の話。深夜二時からのテンションでしか発生しないトーク、すごいわかる…!!こういう文芸誌の対談は、まじめなトピックが多いので、小説家たちの世間話を深夜のファミレスの隣の席で盗み聞きしたような贅沢な気分。

最後、「同性愛を書くのに理由なんていらない」(李琴峰×王谷晶)。
性的マイノリティという立場から、実感や違和感を語る。ゲイが主人公だと、「カミングアウト小説」とか呼ばれ、「なぜゲイでなくてはいけないのか」と問われることが変っていうの、めっちゃ共感。ヘテロだったらそんな質問立つか?「LGBT」とかいう呼び方も早くなくなればいい。そのとき、全部のセクシュアリティが「ふつう」「当たり前」になるのだと思うから。

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