大きな洋風のお城にひとりで住んで
暖炉のある大きな居間で、ソファに座り
大きなスクリーンで自分の見たい風景
世界中のあらゆる所をそこに映し出して、毎日見ているサンタ
皆がイメージするような赤い服でなくて
金の刺繍のほどかされている分厚いガウンのような上着を着て
温かそうなエンジのズボンをはいてる。
大きな家に一人で住んでいるが、
時折、小人や妖精動物たちがやってきて
何やかやと話をして行ったり
サンタの家の大きな図書室を覗きに来たりと
何かとにぎやかになっている。
サンタの家はかぎが掛かっていないので
みんな自由に出入りする。
サンタは、いちいちで迎えるのも面倒なのでそうしている。
でも、来た者たちは、ほとんど居間にいるサンタに
必ず声をかけて、話をしていく。
特に何をするわけでもなくそんな毎日を過ごしているサンタ。
そして、12月25日午前零時になると
居間のソファに座ったまま、一瞬にしてプレゼントを届ける。
毎日見ているスクリーンからのぞいて
どこに何を届けるかは分かっている。
トナカイやソリに乗ってなんて届けない。
煙突から入ることもない。
子供だけにプレゼントを届けるわけでもない。
本当に欲しいものをその人の
クリスマスの時に届ける。
一年のたった一日の時にだけ仕事をする。
それが、サンタという名の魔法使い。