たくさんの小さな天使がいる国
高く、高く空の彼方にある国
そんな国にたくさんの小さな天使たちがいた。
その小さな天使は、赤ちゃんに生まれ変わることができる。
自分が生まれ変わりたいと思ったら、その時がやってくる。
そして、親となる人たちがその子を望んだとき
赤ちゃんとしての出発の儀式が始まる。
たくさんの仲間の天使たちが集まり
お母さん天使の前に立ち、光が当てられご挨拶。
そんな姿を周りの天使たちはキャーキャーと言いながら喜んでいる。
赤ちゃんになった天使は、二人の仲間の天使に抱えられ
最初のベビーベットに寝かされる。
うすい雲のようなじゅうたんの床の上のベビーベット
そのベットから少し離れた場所に
男性のような女性と、女性のような男性が、赤ちゃんを守るように立っている。
仲間の天使もベットの近くに居てくれる。
そして、生まれる時が来るまで
そこですやすやと眠り続ける。
そして、両親の用意してくれたベットに移る。
真っ白なシーツとフワフワの小さな布団を用意して
両親は待っていてくれた。
近くで見守り続けた男女が手を貸し、
二人の天使とその男女とでそのベットまで送ってくれる。
男女はそこに送るとまた、もとのところに戻る。
そして、赤ちゃんは両親のベットの中ですやすやと眠り続ける。
その姿を二人の天使と両親がうれしそうに覗きこむ。