~震え~ | おはなしてーこのお話

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ふっと生まれたお話や感じたことを書いてます。

ずっと震える体で、大好きな人たちの手を握っている少女。


愛されようと必死で、震える体で大好きな人たちと手をつなぐ。


その震えは、大好きな人、大切な人たちを失ってしまうという恐怖。


そうして、彼女は、震える心と体で必死に立っていた。

必死で、大好きな人たちの手を握り続けていた。


ある日、そんな彼女が、一番大好きな人の手を握った

その手を冷たいと感じてしまった。

その冷たさを拒絶されたと感じてしまった。


その手の冷たさを感じたとき


彼女は、静かにその手を離し、

心と体のすべての力が抜けて

そこにしゃがみこみ込んだ。


そして、心と体のすべての機能を止めた。