ずっと震える体で、大好きな人たちの手を握っている少女。
愛されようと必死で、震える体で大好きな人たちと手をつなぐ。
その震えは、大好きな人、大切な人たちを失ってしまうという恐怖。
そうして、彼女は、震える心と体で必死に立っていた。
必死で、大好きな人たちの手を握り続けていた。
ある日、そんな彼女が、一番大好きな人の手を握った
その手を冷たいと感じてしまった。
その冷たさを拒絶されたと感じてしまった。
その手の冷たさを感じたとき
彼女は、静かにその手を離し、
心と体のすべての力が抜けて
そこにしゃがみこみ込んだ。
そして、心と体のすべての機能を止めた。