古賀悠聖五段&伊藤匠七段昇級・3月5日の将棋対局結果(2023.3.6) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆3月5日の将棋対局結果

 

(1)第82期順位戦C級1組9回戦

 ※8勝0敗で単独首位であった服部慎一郎六段が苦戦しながらも飯塚祐紀八段を破って9戦全勝。最終戦を待たずに2期連続昇級を決めました。2番手に付けている古賀悠聖五段も勝って8勝1敗、2番手をキープしましたが最終戦に勝たないと無念の涙を飲むことになりそうです。6勝2敗で3番手グループを形成していた6名の内、三枚堂達也七段と西田拓也五段が敗れて6勝3敗となって昇級争いから脱落。残り2席は8勝1敗の古賀五段と7勝2敗の伊藤匠七段、出口若武六段、都成竜馬七段、斉藤明日斗五段の5名の争いとなりました。

 ※勝てば昇級の伊藤匠七段と古賀悠聖五段が勝ってB級2組昇級を決めました。古賀五段は六段昇段。2020年10月、奨励会三段リーグで2回目の次点となりフリークラス編入資格を行使して19歳でプロ入り。2021年9月に規定を満たしてC級2組に昇級。2023年3月初参加のC級2組で9勝1敗、3位の成績でC級1組に昇級、五段昇段と一気の三段跳び。今年度は壁に突き当たった感じもありましたが7月に入ってから14勝6敗と調子を戻して昇級に漕ぎ着けました。同じくフリークラス編入からトップ棋士にのし上がって棋聖戦、王位戦とタイトル戦に連続挑戦者となった佐々木大地七段は順位戦ではC級2組に滞留しているのと比べるとチャンスを生かす勝負強さに恵まれているように感じます。まだ23歳なので伸びしろは十分。大いに期待したいと思います。

①●宮田敦史七段(5位・5勝5敗)vs〇伊藤匠七段(1位・8勝2敗⇒昇級)

 ※伊藤匠七段、苦戦をしましたが辛抱して昇級を勝ち取りました。

②●西尾明七段(7位・5勝5敗)vs〇黒田堯之五段(2位・6勝4敗)

③●出口若武六段(3位・7勝3敗)vs〇服部慎一郎六段(25位・10勝0敗⇒昇級)

 ※出口六段は土壇場で逆転を食らって次点を逃がしました。

④●飯塚祐紀八段(16位・4勝6敗)vs〇都成竜馬七段(4位・8勝2敗)

 ※都成七段は惜しくも次点。

⑤●三枚堂達也七段(9位・6勝4敗)vs〇野月浩貴八段(6位・4勝6敗)

⑥〇阿部健次郎七段(8位・3勝7敗)vs●北島忠雄七段(21位・1勝9敗⇒★)

 ※阿部健次郎七段は勝ってギリギリ助かりました。

⑦●高橋道雄九段(28位・2勝8敗★⇒★★)vs〇片上大輔七段(10位・5勝5敗)

⑧●斎藤明日斗五段(24位・7勝3敗)vs〇佐藤和俊七段(12位・5勝5敗)

⑨古森悠太五段(13位・5勝4敗)vs門倉啓太五段(11位・5勝4敗)⇒千日手

 ●門倉啓太五段(先・11位・5勝5敗)vs〇古森悠太五段(13位・6勝4敗)

➉●先崎学九段(14位・6勝4敗★⇒消)vs〇千葉幸生七段(30位5勝5敗★)

⑪〇畠山成幸八段(29位・4勝6敗★)vs●金井恒太六段(15位・4勝6敗★)

⑫●窪田義行七段(17位・2勝8敗⇒★)vs〇古賀悠聖五段(26位・9勝1敗⇒昇級)

⑬〇船江恒平六段(18位・4勝6敗)vs●村田顕弘六段(27位・5勝5敗★)

 ※村田顕六段勝ち越しならず。降級点消去のチャンスを逸しました。

⑭〇宮本広志五段(19位・5勝5敗)vs●真田圭一八段(20位・3勝7敗⇒★)

⑮〇阪口悟六段(23位・3勝7敗)vs●西田拓也五段(22位・6勝4敗)

 ※阪口六段は勝ったもののライバルの畠山成幸八段が勝って4勝となったため降級点取得となりました。

【降級点争い】

※2敗以下が6名となって2勝8敗で終了した日浦市郎八段と1勝8敗の北島忠雄七段の降級点取得が確定。日浦八段は2回目の取得となって来期はC級2組に降級となります。降級点取得対象は6名なので2敗以下の6名は最終戦に敗れると降級点取得となります。高橋道雄九段は敗けると2回目の降級点取得となってC級2組に降級。助かるケースは勝って3勝7敗とした上で他の2勝7敗の棋士3名が全員敗れ、更に3勝6敗の畠山成幸八段が敗れた場合のみということでほぼ絶望的。阪口六段も勝っても畠山成幸八段が勝つと降級点、畠山成幸八段が敗けても窪田七段と阿部健次郎七段のどちらかが勝つと降級点取得となるので降級点取得が濃厚。

3勝6敗の4名も勝っておかないと危険で特に畠山成幸八段は勝てばセーフですが、敗けると2勝7敗の棋士4名が自分より上位なので内1名が勝つと降級点取得となるので降級が濃厚。真田圭一八段は敗れると窪田七段、阿部健次郎七段、畠山成幸八段の内2名が勝つと降級点取得となります。船江恒平六段は敗れると窪田七段、阿部健次郎七段、畠山成幸八段、真田圭一八段の4名の内3名が勝つと降級点が回って来る立場。安全圏に入りました。野月八段は安全圏に入りました。

 ※阿部健次郎七段は敗ければ降級点、勝っても真田圭一八段が勝つと降級点と厳しい状況でしたが真田八段が敗れて6人目の降級点取得者となり辛うじて助かりました。

 

(2)第50期棋王戦予選

・4組2回戦

⑯〇谷合廣紀四段vs●西山朋佳女流三冠(先)

 ※勝った谷合四段は3回戦で八代弥七段と対戦します。

 

・7組3回戦

⑰●小林裕士八段(先)vs〇柵木幹太四段

 ※勝った柵木四段は準決勝進出。

 

 

(3)第74期王将戦一次予選

・9組2回戦

⑱●池永天志五段(先)vs〇横山友紀四段

 ※勝った横山四段は3回戦で高田明浩四段と対戦します。

 

 

(4)第32期銀河戦Cブロック3回戦

⑲〇狩山幹生四段(先)vs●伊藤沙恵女流四段

 ※伊藤女流は大健闘で3回戦進出ですが狩山四段はチョット難敵。

 ※伊藤沙恵女流3連勝成らず。狩山四段が4回戦進出で日浦市郎八段と対戦します。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)