「 i 」鈴木愛理
昨年のリリースだが、さして話題にならなかった鈴木愛理のセカンドアルバム。じつは、彼女、もう解散してしまった℃-uteのメンバーだったらしい。ハロプロファンの間では周知の事実なのかも知れないけど、鈴木愛理というシンガーのことをよく知らない筆者は普通にR&Bシンガーだと思っていた。アルバムの内容は悪くはないものの、いまひとつ個性に欠けるのは否めない。
じゃあ何で取り上げたのかというと、このアルバム、冒頭を飾る「Break it down」と言う曲がメチャクチャ良いのだ。曲を手がけているのは、映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」の主題歌として発表された新曲「Laughter」が、歌詞もメロディも神がかっていたOfficial髭男dism。アップテンポな曲調のファンクだが、いつものことながらAメロからBメロ、サビに至るメリハリのある展開が髭男ならでは。(部分的に「i love」と似ているところがあるのはご愛敬)。アース・ウインド&ファイヤーやスティーヴィー・ワンダー、ハービー・ハンコックなどからの影響も感じられるが、良い意味で歌謡曲っぽさもあり、黒さを抑えたキャッチーな和製ファンクと言った趣。同じハロプロつながりの太陽とシスコムーンもけっこう良かったが、あそこまでフェイクな感じでもなく、ちょうど良い湯加減のファンキーサウンドが鈴木愛理の歌声と相まってポップに弾けている印象だ。
2017年にリリースされたDISH//の猫があいみょんの作詞、作曲ということで再注目され、2020年にブレイクを果たしたように、この曲にもスポットとが当たるといいんだけど、すでにタイミングを逃している。もったいない話だ。このアルバムには話題になったwacciの「別の人の彼女になったよ」のカバーも入っていたりして、目の付けどころは鋭いのだが・・・。
