若松英輔の本、読むたびに、真摯な姿勢に襟を正される。
須賀敦子の文章を、私は論理性の欠落ゆえ、評価出来なかった。だが若松はこう書く。
「須賀敦子の作品も、私たちの知性を刺激するものではないだろう。それは静かに私たちを感情の世界に導いてくれるように思われる。ここでの「感情」は英語のemotionの訳語ではない。もちろん、激昂した情感を示す表現でもない。昔、「情」は「こころ」と読み、「感く」と書いて「うごく」と読んだ。本論における「感情」は、こうした二度繰り返すことのない情(こころ)の感(うご)くさまを示す言葉として用いる。」
丁寧な調査に基く、盲を啓かせてくれた書物である。
The Agony of Ukraine
前号も本号もアジア版は、表紙にウクライナ危機ではなく、年女や、仮想通貨NFTsの一種イーサリアムの作者、ブテリンを載せている。
しかし、内容はさすがにウクライナ関連が多い。イアン・ブレマーは、中国がロシア援助に肯定も否定もしていない立ち位置に困惑気味。
トランプ政権下のジョン・ボルトンが、バイデンは、もっと前にプーティンの勢いを停めるべきだったと書いている。ためにロシアに「抑止」の成功を与えてしまったと。それを言うなら、トランプ政権下でも何らかの行動が取れたはずだが。


