本書の中で、大前は国連の機能不全について書いている。最たるものは安保理事国の拒否権だ。これは戦勝した5ヶ国が持つとされている。
しかしよく考えてみると、これはおかしい。ロシアはソ連解体したのだから、ロシアだけが残る正当性はない。ウクライナだって残る権利がある、ということになる。
もう1っは中国だ。戦勝国は中華民国(いまの台湾)である。共産中国は、戦後出てきたのだ。
大前は、1971年のニクソン=キッシンジャーの中国承認が短慮だったという。あの時、台湾も主権国家として認め、中国も国連に別の国として認めていたら、いまの台湾有事問題はなかったはずだという。卓見である。




