「恥ずかしがり屋で挨拶ができないんです」
というお悩みを伺いました。
何度言っても直らないと、親も疲れてしまいますよね。
しかし、性格をすぐに変えることはなかなか難しい。
以前までは、「ゆっくりと見守りましょう」と長い目で見ることをお勧めしていました。
今でも性格を変えるのは難しいと思っているのですが、
「挨拶をする」という行動は性格に左右されるものだろうか?と疑問が湧いてきました。
挨拶はやっぱり人としての基本の「き」。
今後、社会に出て生きていくにあたり、多くの人と関わる上で最初のコミュニケーションの入り口であり、マナーでもあります。
どんな性格であっても、恥ずかしくても、
人に会ったら「こんにちは」と言えるようにしてあげないと挨拶もできない本当に恥ずかしい人になってしまいます。
性格だから〜と言って、甘やかしておくのは、
結果的にお子さまにとって良いことではありません。
私たち大人は、将来の子供の為を思い、厳しく指導することも役割として担っています。
「やらなくてはならないこと」は好きでも嫌いでも、恥ずかしくても「やる」と親として揺るぎない姿勢で示すことが大切なのではないでしょうか。
挨拶が出来なかったときに「明日は頑張ろうね!」
ではなく「挨拶はきちんとしようね!」と教え続けることが親の役目。
挨拶をしなくても許される状況を一度でも作ってしまうと、
後から「やろうね」と言ってもなかなか聞いてくれなくなります。
これは、「やって良いこと悪いこと」の判断を養うときにも通じます。
悪いことは1度でも許してはいけないのと同じ。
恥ずかしがり屋だって個性です。
直す必要はありません。
しかし、それを理由に、人としての振る舞いを軽んじるのは教育ではありません。
どのような性格の子供であろうと礼儀や躾をきちんと教えていくことが家庭教育です。
もちろん、苦悩や葛藤が出てくるのが子育てです。
その瞬間に親子で成長するのです。
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