スペインのトマト祭り
もう私の中では奇祭、としか言葉がないのですが
その奇祭に２０１７年８月３０日参加してきました。
もともと行くつもりなかったんだけど
２ヶ月くらい前に
「行っちゃう？？」って話になり参加。
トマト祭りって
「トマト投げ合うって背徳感あるし
なんか楽しそ～♡」くらいのイメージでしたが
結構参加者のブログとか読むと
どちらかというと悪口？後悔？愚痴？が多くて笑
どういうことだろって思ってたんだけど・・・
なるほど、
イメージをはるかに凌駕した
「参加しないと分からないって
こういうことか」と心底思う
１日が待っていました・・・笑
そもそもトマト祭りとは
毎年８月の最終水曜日に開催されるお祭りで
たった１時間で４５トンものトマトが使われる
えげつないお祭りです笑
人口１万人ほどの街「ブニョール」に
４万人もの参加者が訪れるとか笑
一体どんなお祭りだったのでしょうかっっっ！！！
当日は朝５時半頃に宿泊場所を出発。
ブニョールへの電車が出ている「バレンシア」に着くと
朝７時頃だというのに人がわんさか！！
というより、日本人、多いな！！！
参加者の１０％が日本人、という記事を見た〜
４０００人もいたのかな？？！
みんなTシャツお揃いにして絵を描いたりしてるから
すんごい分かりやすい～！
私たち２人参加だけど
イベント毎はエアビでアパート貸し切って大人数で参加するのが楽しそうだな～♡
１時間くらい電車に揺られブニュールに到着！！
駅から出た瞬間、
人の波が町の中心に向かってうごめいてる！！笑
すごい人～！
そして音楽がなってたり
トマト祭り参戦用のアイテムを売っている人がいたりと
ワクワクしてきた～♡
相当彷徨い入場券をゲットし
そのまま荷物を預けにロッカーに。
８時半くらいに並んだんだけど
本当にゆっくりで１時間くらい待った
というのも
荷物を黒いビニール袋に入れて
そのビニール袋に番号シールを貼って
その番号札を荷物の持ち主の
ズボンやスカートのゴム部分にホッチキスで止める！と
いう大胆な作業！！笑
「なんかもっといい方法あるでしょ」って
思ってたんだけど
終わってみると
・ビニール袋があるからトマトまみれの体でも
荷物を汚さずに持てる
・トマトで全身ぐっちゃぐちゃな状況の中、
比較的トマトにまみれていないのはズボンのゴム部分くらい笑
という毎年改善が繰り返されてきたからであろう知恵がたっっっぷりで
終わってからこのありがたさに感激しました
そのまま
９時から始まっている
ハム取り合戦も行きたかったから入場！
知ってました！？
私知らなかったんだけど
トマト祭りってトマト投げるだけじゃなくて
その２時間前に
石鹸？オイル？がたっっぷり塗られた木の上に生ハムが吊られていて
その生ハムを取るか
１１時になったら
トマト祭りスタート！！！！
が、毎年誰も取れない笑
会場のあたりのお家には
ビニールシートが被せられていて
市民の皆様の準備もばっちり！！笑
ハム取り合戦付近はすんごい人で
私たちハム取り合戦後に入場しちゃったから
ぱっと見進める状況じゃなかったんだけど
すんごい盛り上がってる様子が遠くからも伝わってくるし
中心のほうが楽しそう！！！
「あそこに行きたい～～！！」という一心と
日本人の小柄な体を利用して
なんと最中心部へ！！！笑
ここはもう東京の満員電車も比じゃないくらい
人がぎゅうぎゅう！！笑
壁みたいな人に囲まれて後ろから押されたり
なんかね、トマト祭り、
人にサングリアかけたり水かけたりする人がいるんだけどね
そのとばっちりを受けて
頭に盛大に靴か缶か石が飛んできて。
もう本当に痛くて「なんでこんな所にいるんだろ？」って
早速トマト祭りが嫌になった笑
で、木に上るために人の上を容赦なく歩く人と
木に上る人をアシストするために
「you want？come on！！」と言って
自分の太ももを差し出し木へと人を投げるという利他の精神が半端ない人とに分かれていて
本当に面白い笑
木もさ、みんなで組体操みたいに協力したら？って
見てたら思うんだけど
みんな木にわーーーっっって集まって
自分が上ろうと自分より上の人の肩を掴んじゃって
上の人が落ちて
その結果それより下の人も全員落ちちゃう、
っていうパターンを永遠繰り返してる笑
でもたまに
木に登っている人が自分より軽い人を引っ張って
肩車しようとしたりして
そういう時って本当に盛り上がるし
先人たちがツルツル滑ってくれたおかげで
木についた石鹸？オイル？も取れてきたりして
「今年はいけるんじゃ・・・！！！」ってついつい思う！！
流血している人居たし
なんなら隣の友達と笑顔で話しながら
放尿している女の子もいて
（トイレ混んでるのよ～
あと、隣の人と近すぎて隣の人の下半身は見えない笑）
なんかこれはもうバカになって楽しまなきゃ！！ってことで
主人も私もハム取り合戦、参戦⭐︎⭐︎
青色ズボンが主人です笑
主人は木の半分くらいまで行ったり
小柄だから色んな人が「押せ押せ！！」って
言ってくれてたりして
すごい健闘してた⭐︎
私は人に「あげて！」って言えなくて
１０分くらい人の渦の周りでうろちょろ
（本当の本当の木の周りは人による
分厚い壁が出来ております笑）
そしたら「行くか！？」って男の人が声かけてくれて
「いってこーい！」と気づいたら
人の大地の上に！！
上から見上げて気づいた。
これ、人が密集してて
本当、地面みたいに歩けるし
絶対にこの密度では地面に落ちない超安全地帯笑
んが！
「あれ？前に進もうと思ったら
人を踏まなきゃいけないの？」と
小倉恵美ここで躊躇！笑
「木まで飛んじゃえ～」と
最初登らせてくれた人の肩の上から木まで
手を伸ばして木にタッチ！
すると今度は
「あれ？
これ、木に上ろうと思ったら
今木の周りにいる人を掴まなきゃいけない・・？」
下で散々見ていた上の人の肩を持って
一緒に滑り落ちる図がフラッシュバックして
またもや躊躇！！笑
そして木に登った主人が帰ってきたときに
「俺の鎖骨が（折れそう）・・・」って
言っていたのも頭に浮かんで
うろうろしてて気づいたら
土の大地に戻っていました笑
かなりチキン野郎でした笑
最中心部は
立っていられないくらい
もっみくちゃになって
ぐっちゃぐちゃになって
面白かった～！
そしてそして楽しんでいる間に号砲が！
その瞬間「わーー！！」と歓声が上がって
ついにトマト祭りスタート！！！！
しばらくすると
道の半分くらいの幅がある巨大トラックが！！！
すでにぎゅうぎゅうな道の真ん中にトラックが通るんだ！！？？笑笑
体半分くらいになりながら
（主人は自身の肋骨の
「ギシギシ」きしむ音を聞いたそうです）
トラックから飛んでくるトマト達をなすすべもなく浴びます笑
トマト祭りでは
トマトをつぶしてから人に投げる
っていう約束があるんだけど
トマト自体がかなり硬くて！
ちょっと楕円形のトマト！
当たったらめっちゃ痛い！！
もう開始２分で、というか
トマト当たった１発目から
恐怖の祭りへと変わりました笑
そして我々、何を思ったかゴーグル持って行っていたのに首から付けたまま装着してなくて
「トマトが目に入る～＞＜」と叫び
ゴーグルに助けを求めたときにはすでに
ゴーグルがトマトまみれになっていました
笑笑
トマト痛いし
トマト液目に入ってもう意味わからんし
１度本気で「私、なんでここにいるんだろ。
あれ？大の大人が何やってるんだろ？」って
我に返ったよ
笑
トラックが何台か通ったんだけど
時間が経てばたつほどトマトが潰れていって
（みんな地面からトマト拾って投げるから
どんどん液状化される笑）
だんだん痛みがなくなって楽しくなってきた！！
トマト潰して投げたり
トマト液すくってばら撒いたり
本当、ここはもう何も考えず
無礼講で楽しむのが１番
いえーーーい♡♡♡
と楽しんでいたら
人の波の中
１人浮かない顔で
地面ばかり見ている男、主人を発見！
「なんかあったな」と思い声をかけると
「３６０度カメラがスられた！！」と。
３６０度カメラは
３６０度撮影できちゃうすごすぎカメラなんだけど
この旅行前に
私のメンター達が
プレゼントしてくださった
本当に本当に
御守り代わりの大切なカメラ。
トマト祭り、スリ多いとは聞いてたんだけど
「トマト祭りで３６０度撮れたら絶対楽しいーー！！」と
防水用のジップロックに入れて
主人が持ってくれてたんです
かなり深いポケットのものを選んでいたんですが
人の波が押し寄せて手が動かせなくなったときに
スられたみたいです
その後は
「もしかしたらそこら辺に落ちてるかも！」と
くるぶしまで液状化されたトマト海の中を
必死になって探しました
そのときは１度もトマト当てられなかったので
相当トマトぶつけ辛い形相だったのだと思います笑
そしてもう一度号砲が鳴り
トマト祭り終了！！！
いや～
建物の壁に血痕みたいに残るトマト笑
そしてトマト川と化した道。
そして皆さん、知っていますか？
この世には
「トマト冷え」があるのです
トマト液で全身が冷え、
意外とスペイン寒くてですね
（岡山の１０月上旬くらいのイメージ）
祭り最中は人が密集してて暑いくらいだったんだけど
もう終わって人と肌が触れ合わなくなったら寒くて寒くて！！！
真冬の寒さとは違う
水で体温が奪われていく寒さ＞＜
あんなに寒かった記憶ないくらい凍えてた＞＜
終了後人が引くとすぐに地元の人が
モップ？と
消防車についている水圧すごすぎるホースみたいなので
トマトを排水溝へと流し始めます
トマト祭りの会場って若干傾斜があるんだけど
そのおかげでトマトや水が流れやすいみたい！
排水溝の近くにスタンバイして
流れてくるゴミを確認してもカメラ見つからず・・・
１時間後にはこんなに綺麗に！！！
諦めて荷物取ったり
地元の有志の方がホースで水出してくれて
体流させていただいたり・・・
トマト祭り自体はとっっても楽しかったんだけど
カメラが盗まれたことが本当に辛くて
後味が悪い１日になってしまいました
でも、もし盗まれてなかったら
最高に楽しかった！！！！
そして
お祭りが終わってから２時間後くらいに
「もしかしたら落とし物として警察署にカメラがあるかもよ！？」ってことで
警察署に。
すると。。。この人だかり笑
これ、終了後２時間後だからね
多分終了直後はもっといたはず
これだけたくさんの人が被害にあっています。
皆様どうか気を引き締めて・・・
ちなみに会場で４つの日本人グループに出会ったんだけど
全グループ、最低１人は
何かを盗られていました。
私たち以外はみんな「ポケットに入れていたスマホ」を
「ハム取り合戦の辺りで盗まれて」います
手口は場所はほぼ同じようですね
いや～
前日のヒッチハイクもそうだけど
ちょっと旅に慣れて気が緩んだことを
咎められる出来事ばかりのスペインです。
次は何も持たずに
思いっきり参戦したいなっっっ！
トマティーナのチケット♩
トマト祭り参加時のあれこれ
・参加証は印刷必須かも
・パスポート等の身分証明書は
名前を照合しているだけみたいなので
パスポートコピーでもOKでした
・ハム取り合戦が始まる９時にスタンバイしてなくても大丈夫♩
気合があれば近くまで行けます！
・ロッカーは５ユーロで借りられるので
「参加」だけのチケットを早めに買うのがオススメ
（２つの会社？がトマティーナに関するチケットを販売しているのですが
参加費だけなら１０ユーロなのに
次に安いのがロッカー付の２１ユーロ、
Tシャツが付くと５０ユーロ、とかになってきます
私たちは２ヶ月前にチケット確認して参加費のみのチケットが買えました。）
・荷物預けた後飲み物とか買うかな？と思っていたのですが
寒いので全く飲みませんでした！
なのでもし気になるようなら１本だけ持って行っておけば
会場にお金を持っていく危険を晒さなくて済みます
（会場内に飲み物持って入れるんだけど
なぜかフタが没収されます）
・もしゴーグルするならトマト投げ合う前に装着を・・・笑
（そして曇るので曇り止め対策を！）
・何かトマト祭りに持っていくのであれば
絶対に手首に巻けるような紐がついたものや
首からぶら下げていくとかのがオススメ！！
ポケットの中って本当スラれる＞＜
（私たちはジップロックに入れてポケットに入れたんですが
スられました＞＜）
・靴は踵があるサンダルタイプか
運動靴タイプがいいと思う～
（靴踏まれてサンダルだったら
すぐ素足になると思うし
途中からはトマトの川に流されると思う笑）
・トマト冷えするので
私は次いくならウインドブレーカー羽織って参加します！！！笑
そしたらきっと、寒くない！！！！
・ペットボトルに水詰めて持っていけば
終わってすぐにトマト洗い流せるかも！
・着替え絶対いる～！
参加した服もその場で捨てることも視野に・・・
かなりトマト臭いし
それ着て帰るのは
相当寒いと思います
・気持ち的には日本の１０月上旬くらいの涼しさなので
着替えも長袖とか１枚羽織るものあったほうがいいかも
（私たち、朝は寒くてウルトラライトダウン羽織っていました笑）
＊＊＊８月３０日家計簿＊＊＊
トマティーナ参加費：２０ユーロ ２６１６円
トマティーナロッカー費：５ユーロ ６５４円
バレンシアートマティーナ往復：１４．８ユーロ １９３６円
宿からバレンシア メトロ行き：３ユーロ ３９３円
宿からバレンシア メトロ帰り：５．２ユーロ ６８０円
イヤホン：4.95ユーロ ６４８円
スーパー（水３リットル0.42/スパゲッティ0.96/
野菜のパック1.6/オリーブのピクルス1.52/）4.55ユーロ ５９６円
スーパー（ポテチ1.09/ビール0.56）:１．６５ユーロ ２１６円
宿代：３６００円
合計：１万１３３９円
内訳
宿泊費：３６００円
食費：８１２円
雑費：１３０２円
移動費：３００９円
娯楽観光費：２６１６円
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２０１８年１月、
アメリカ
キャンピングカーで横断仲間募集中♩
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