こんばんは、おぎのあずさ(荻野梓)です。
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パブコメ(意見募集中)案件!
- 2023年9月22日(金)〆切 ←明々後日!
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昨日は、川口市議会、一般質問4日目でした。
議事録は1ヶ月後頃(「検索」が便利)、動画は数日後頃に公開。
今日のブログでは、私が作った質問原稿を公開します。
アドリブで変えたところもあり、正確には、数日後に公開されるインターネット中継のアーカイブや、
1ヶ月後頃に公開される川口市議会議事録をご覧ください。
なお、各質問の答弁は、昨日のブログに書きました!
* * *
議長! はい、6番、荻野梓。
よろしくお願いします。
大きな1 防災について
(1)垂直避難場所の確保に向けて
一期目に引き続き質問します。
川口市には「洪水時一時緊急避難施設」という制度があります。
平成30年4月に指定開始し、現在で5つの指定施設がありますが、なかなか増えません。
特にマンション等の指定が増えない理由について、幾度となく「居住者全体での同意が得られにくい」という課題があると聞きました。
これは私もマンション住民ですので、分かります。
災害時という緊急事態に、命を助けなければいけないのは頭では分かっていても、防犯面、衛生面、現場でパニックが起きないか、自分達の生活が脅かされないか、もし万が一のことがあった場合に、誰が責任を取ってくれるのか、心配になる方がいるのも想像に難くありません。
もう1点、よく聞かれるのが「市から防災備蓄等の支援はあるのか」ということ。
マンションの管理組合等で防災備蓄をしているところもありますが、それはあくまで管理組合費等で購入しているマンション住民用であって、想定していない避難者用ではありません。
市の「洪水時一時緊急避難施設」に協力した場合、市から避難者用の防災備蓄品の支給等はありますか。
例えば避難者用の携帯トイレやアルミシート、飲料水等が考えられますが、本市の対応をお聞かせください。
(2)ペット同行避難について
今年の2月、ハグペット版体験会に参加しました。
ハグとは、2007年に静岡県が開発した防災カードゲームで、避難所となる施設の平面図を舞台に、様々な属性の避難者カードと、様々な状況のイベントカードが降ってきて、それをどんどん裁いていくゲームです。
ハグペット版は、そこにペット等の動物が加わるもので、通常のハグも大変ですが、さらにイレギュラーな事態が増え、難しいと実感しました。
ペットと一口に言っても、犬、猫、鳥、小動物、爬虫類と様々な種類がいて、さらにワクチン接種の有無や病気の有無、避妊去勢手術の状況、外にいた犬・猫を連れてきた人がいる、鳴き声、糞尿の処理等、どうしたら良いか体験者の皆様とプチパニックになりながら、どんどん裁きました……
これはゲームですが、実際に災害が発生している状況では、通常時より余裕がなくなります。
なので、予めの避難訓練や避難所運営マニュアルが重要になるのですが、本市においては特に、ペット同行避難について、どのようにマニュアルで定めており、どのような課題があると認識し、どのような訓練をして、いつ起きるか分からない災害に備えているでしょうか、お答えください。
(3)情報発信強化について
令和元年東日本台風の際、市からいただく避難所開設情報を、私は自身のSNSとブログに転載していました。
本来は私がすべきことではないと思いつつ、きっと市の職員さんも大変だから、今回は代わりにやろう、でも一般質問しようと思い、令和元年12月の一般質問で、「災害時は特にSNSを活用されてはいかがでしょうか」と提案しました。
その時、同時に提案したハザードマップの軽量化はすぐにご対応いただき、感謝申し上げます。
SNSの活用については、調査研究とのことでしたが、今年6月に発生した台風第2号の際、また、私、SNSに情報を投稿しながら「4年前と同じことをしている……また一般質問しなきゃ」と思いました。
ずばり質問します。
災害時は特にSNSを活用されてはいかがでしょうか。
川口市公式アカウントを使わなくても、危機管理課で独自アカウントを持たれて運用されて良いと思います。
実際に、SNSを上手に活用されている部局、あります。
郷土資料館、消防局救急課、きゅぽらんも上手です。
ぜひ、危機管理課もいかがでしょうか。
ご答弁よろしくお願いします。
(答弁後)
ご答弁ありがとうございます。
洪水時一時緊急避難施設の備蓄品について、協定締結先のご要望に応じて適宜、対応してくださるとのことで、先方の負担が少しでも少なくなり、「協定を締結しよう」と思っていただけるよう最大限のご対応をいただければ幸いです。
また、ペット同行避難については、各避難所によって同行されるペットの種類も数も違うと思われますが、例えば犬でしたら、犬の登録制度がございますので、各地域の頭数を出し、訓練等で得られた係数をかけて数をざっくり想定するのも参考になるかもしれません。
SNSについては、前回の答弁から大きく前進し、実施に向けて取り組んでいただけるとのことで、大変期待しております。
次の質問に移ります。
大きな2 地域の安全・快適な道路環境の整備について
(1)狭い道路の無電柱化について
こちらも一期目に引き続き質問します。
私は以前より、広い道よりも狭い道ほど無電柱化したほうが良いと思っていて、でも技術的な面で難しいから進まないのかと思っていたのですが、最近の技術では狭い道でも無電柱化できるそうです。
川口市内には、交通量が多い狭い道が多数あり、私の近所では元郷新道がその最たる例です。
車と自転車と人がすれ違うのも怖いのに、目の前に電柱があるとさらにそれを避けるために車道に出なければならず、道路が拡幅できないなら、せめてこの電柱はなくならないか、と思います。
また、大きなトラック同士がすれ違う際に、対向車をよけたはずみでサイドミラーが電柱にぶつかり、粉砕し、地面に散らばる光景も見ました。
そこに人がいなかったのは幸いですが、地面に破片が散らばり非常に危険です。
令和4年6月定例会にて、無電柱化について一般質問した際には、「防災力向上の観点から、緊急輸送道路や防災拠点へのアクセス道路について優先的に進めてきており」「歩道もなく車通りの激しい道路の無電柱化につきましては、地下埋設物等の状況や道路形状を勘案しながら、整備手法について調査研究して参りたい」とのご答弁でしたが、狭い道を無電柱化の対象とすることはまだ難しいでしょうか、お答えください。
(2)中央橋の架け替えについて
こちら、私も地域の方から、「あの歩道の道幅、あの車道の一方通行、なんとかならないか」と、幾度となく確認されます。
車で通行する場合、元郷・エルザタワーから川口駅方面へはまっすぐ行けるのに、川口駅からエルザタワー・元郷方面へはまっすぐ行けず、車もタクシーもバスも遠回りしている状況です。
歩道は狭く、自転車が歩道を走ってくるとギリギリすれ違えるかなという状況です。
中央橋西側の本町ロータリーが現在、大がかりな整備工事をされている状況で、中央橋にも期待が高まっております。
中央橋東側の市営元郷二丁目住宅も、今後市営上青木住宅が完成した暁には解体されると聞いております。
いよいよあと一歩ではないかと思うのですが、中央橋の架け替えについて今後の計画を教えてください。
(3)都市計画道路川口元郷駅東通り線について
国道122号と土手通りの間にあった建物が解体されたことで、「この後どうなるの?」と聞かれることが増えました。
令和3年3月に策定された川口市道路網計画では、「川口元郷駅東通り線」は廃止候補となっておりますが、この区間の整備について今後の予定を教えてください。
(答弁後)
市長、ご答弁ありがとうございます。
無電柱化について、地域の重要な役割を担う狭あいな幹線道路も新たに無電柱化推進計画に盛り込んでいただけるとのこと。
計画に入ることで、次のステップに進めます、ありがとうございます。
中央橋手前の中央橋交差点から本町ロータリーまでの区間は、何卒相互通行となりますようお力添えよろしくお願いします。
逆に、川口元郷駅東通り線の、現在、暫定通路となっている箇所は、短い区間ですが、相互通行となってしまいますと、狭い道であり両サイドに保育園もある土手通りの交通量が増えないか心配とのお声もいただきます。
「川口駅前まちづくりビジョン」にある、川口駅と川口元郷駅をつなぐ六間通りと地続きの広い道となりますので、こちらもウォーカブルとなりますよう、地元や近隣町会の皆様と意見交換をしながら、川口元郷駅前の素敵な道にしていきましょう。
それでは、次の質問に移ります。
大きな3 令和6年度保育所入所に係る選考基準指数について
令和5年度の選考基準指数から変更のあった点について、当該箇所とその理由をご説明ください。
(答弁後)
ご答弁ありがとうございます。
今回は、変更点が少なく、また大きな変更もなく、市民の方にもご納得いただけているのか、私のもとへも今のところ問い合わせはないです。
保育所入所に係る選考基準指数については、今後も9月に一般質問する際には取り上げようと思っております、よろしくお願いします。
それでは、次の質問に移ります。
大きな4 放課後児童クラブについて
(1)長期休業中における昼食提供について
以前より、たびたび、長期休業中における放課後児童クラブでの昼食提供についてご要望をいただいておりましたが、コロナ禍が明けた今年はその数が増えました。
本市では、一部の学校で保護者有志で始められるものの、その保護者の負担が大きく、1回で終わったり、担ってくれた保護者のお子様が卒業して終わったりと、長続きしないとお聞きしました。
そこでお隣の東京都北区が、今年の夏から放課後児童クラブにおける昼食提供について行政主導で始められており、お話を伺いました。
北区でも、長期休業期間中における昼食提供希望の声があり、以前から保護者有志で昼食を提供している学校が何校かあったそうですが、やはり一部保護者への負担が大きく、その保護者が支援員へ相談する等して支援員の負担も大きく、また、学校単位で最低発注数に満たない場合は利用できず、区内でのサービス内容に偏りがあることが課題だったそうです。
そんな中、コロナ禍で、ネットによる注文・宅配・決済サービス事業者が増え、区や放課後児童クラブ職員を介さずとも、保護者と弁当業者で注文と支払いが完結するようになり、区の負担額がないこと。
また、検討の際には「親が作るべき」という声もありましたが、あくまで家庭からの弁当持参を原則としつつ、保護者の負担軽減を図るとともに、全校の保護者が宅配弁当を選択しやすくするため、区主体での導入を決めた、とのことでした。
さらに、放課後児童クラブ受託事業者にヒアリングしたところ、導入前にはやはり現場から「お弁当くらい親が作るべき」といった声があったそうですが、実際の子どもの声は「温かいものが食べられて美味しい」だったことで、現場での理解が広がったとのことでした。
保冷剤でキンキンに冷えたお弁当より、できたてほやほやのお弁当が届くことで、衛生面でも不安が減りますし、宅配の利用は強制ではないので、毎日保護者がお弁当を作るご家庭もあれば、時々宅配を利用するご家庭、毎日宅配のご家庭もあるとのことでした。
ちょうどタイミングよく、本年6月にこども家庭庁から「放課後児童クラブにおける昼食提供について」という通達が発出されました。
「放課後児童健全育成事業の設備および運営に関する基準」および運営指針において、「小学校における夏季等の長期休業期間中等に事業所として昼食等の食事提供をすることは妨げておらず、調査結果のとおり、長期休業中に昼食を提供している放課後児童クラブも一定数あることから、地域の実情に応じた対応をお願いいたします」とのこと。
長期休業中における放課後児童クラブでの昼食提供について、本市での導入に向けて以下お答えください。
ア ニーズの把握状況
イ 考えられる課題
ウ 実施に向けて
(2)幼保小連携について
放課後児童クラブ受託事業者から、児童の保育園・幼稚園時代の情報がほしいといったご相談をいただいております。
保育園児または幼稚園児が小学校に進学する際、保育園からは、平成30年3月に当時の厚生労働省子ども家庭局から発出された「保育所保育指針の適用に際しての留意事項について」という通知により、保育所児童保育要録を、幼稚園からは、学校教育法施行規則第24条第2項の規定により、幼稚園幼児指導要録を、進学先の学校へ送付・提出しなければいけないことになっております。
この、保育所児童保育要録・幼稚園幼児指導要録は、児童に関する保育園・幼稚園時代の様々な情報が記載されておりますが、保育園・幼稚園から学校への提出義務はあっても、学校から放課後児童クラブへの提出義務はないため、個人情報保護の観点から、その内容が放課後児童クラブにはなかなか提供されないと仄聞しております。
また、新一年生は4月、学校よりも先に放課後児童クラブに来るため、学校が始まってからの情報共有では遅く、学校が始まってからも、児童によってケース会議に呼ばれたり呼ばれなかったりで、情報共有の点で不安を感じるとのことでした。
子どもを中心に、切れ目のない支援のために、放課後児童クラブにおける幼保小連携について、本市のお考えをお聞かせください。
(答弁後)
ご答弁ありがとうございます。
放課後児童クラブでの昼食提供については、以前より検討されていて、さらに検討を継続とのことで、まずは弁当業者が見つかった地域からやってみる、というのもありかと思います。
幼保小連携については、放課後児童クラブ受託事業者に、通っていた保育所や幼稚園、担当部署とも連携するよう指導されているとのことで、放課後児童クラブのほうから積極的に情報を取りにいってください、ということですよね? 園に直接連絡をとっても良いということであれば、少しは情報が入手しやすくなるのかなと思います。
家庭から提出される児童調査票も、児童の様子を知る上で大変重要な資料ではありますが、家庭は基本的に集団生活ではないため、やはり集団生活を知っている保育園・幼稚園時代の情報は、放課後児童クラブとしても知りたいところかと思います。
子ども達のために、情報共有を密に、連携していただけたらと思います。
次の質問に移ります。
大きな5 子どもの食格差・体験格差について
本年4月、「こども基本法」が施行されました。
この法律は、こども施策を総合的に推進することを目的に制定され、これまで別々に作成、推進されてきた「少子化社会対策大綱」「子供・若者育成支援推進大綱」「子供の貧困対策に関する大綱」の3つを束ね、さらに必要なこども施策を盛り込んだ「こども大綱」が作成されようとしています。
元々の3つの大綱に共通しているものとして、「食に関する施策」「体験に関する施策」があり、新たに作成される「こども大綱」にも反映されるものと思います。
未来を担う子ども達のために、学校、地域、社会で支えていくことが必要だと考え、「食格差」と「体験格差」について質問いたします。
(1)欠食を補う学校での補食について
朝食の欠食は、学習に影響があると言われています。
文部科学省が毎年、小学6年生と中学3年生を対象に実施している「全国学力・学習状況調査」の令和5年度版によりますと、朝食を「毎日食べている」と回答した小学生が84.0%、「どちらかというと食べている」が10.1%、「あまり食べていない」が4.5%、「全く食べていない」が1.4%。
同じ調査で、朝食を「毎日食べている」と回答した中学生が78.8%、「どちらかというと食べている」が12.5%、「あまり食べていない」が5.8%、「全く食べていない」が2.9%となっており、その結果と、学力テストの平均正答率を掛け合わせたクロス集計を見ますと、小学生も中学生もいずれの教科でも、朝食を欠食しているほど平均正答率が下がっています。
空腹感やエネルギー不足で集中力や脳の働きが低減し、また、イライラすることで友人関係にも影響が出るかもしれず、最悪の場合、学校で倒れてしまうかもしれません。
朝食を欠食する理由は、思春期で食べないようにしている、それを親が注意しない、無関心である他、家庭の経済状況で食べられない子もいます。
朝食を摂ることは、本来は家庭で指導することかと思いますが、家庭の状況で、学習に影響が出てしまい、その子の将来にまで影響する恐れがあることから、家で食べない、食べられない子について、その子が希望する場合や、体調不良と思われる場合に、保健室で即時性があるブドウ糖を多く含み、アレルギーの心配も少ないラムネ等の補食を提供するのはいかがでしょうか、本市のお考えをお聞かせください。
(2)子どもが気軽に行ける施策について
家庭の経済状況や、保護者の意識・時間によって、子ども達に体験の格差が生じています。
兵庫県では「ひょうごっ子ココロンカード」、兵庫県姫路市では「どんぐりカード」を、県内・市内の子ども達に配っており、それを提示すれば県内や市内の文化施設等が入館料無料で入れます。
実はこちら、私が子どもの頃からあるもので、私自身、これを使って姫路城や美術館、動物園、水族館、植物園、科学館、文学館に行きました。
特に兵庫県立歴史博物館は毎日のように行っていた頃があり、館内の職員さん達には大変お世話になりました。
本市にも科学館や郷土資料館等の子ども達にオススメのスポットがございます。
さらに、今後、大規模改修されるリリアの隣接地に、美術館建設が進められています。
近隣自治体の美術館に行けばいいとよく言われますが、子どもが1人で行ける距離にあることで、交通費もなしまたは少額で、より気軽に文化・芸術に触れることができると考えます。
また、こういった施設は、家にいたくない時の、子どもの居場所となる可能性も秘めています。
そもそも、川口市には文化施設が少なく、その点で他自治体の子ども達に比べ体験格差が生じているかもしれないとすら思います。
とはいえ、施設を増やすのは時間とお金と労力がかかりますので、兵庫県や姫路市のようなカードを使うことで、子ども達が家庭や保護者に影響されず、気軽に市内の様々な施設を訪れることができたら、と思うのですが、本市のお考えをお聞かせください。
(3)公共施設を活用することについて
川口市には文化施設が少ないと申し上げましたが、公民館は各地域にあり、その他に児童館やスポーツセンター等もございます。
それらの施設では、様々な体験活動が企画・提供されており、様々な方が集う場所で、学校や家庭以外の方との異年齢交流も期待できます。
調べてみると少なくない数の自治体で、子どもの居場所として公民館等を活用しており、居合わせた方が学習支援をしたり、一緒に遊んだり、「いつでも気軽に来てくださいね」と子ども達向けにお知らせしています。
交流という体験格差の是正につながり、また、子どもの居場所としても身近で行きやすいこれらの施設について、子ども達が来やすくなるよう、例えば「暑さ避難所」のステッカーのように、「Welcome Kids」や、きゅぽらんが「来てね」と言っているようなステッカーを貼るのはいかがでしょうか。
(4)子どもの生活・学習支援事業における体験教室の実施について
本市の、「子どもの生活・学習支援事業」は、他自治体に誇れる素晴らしい事業の1つと思っています。
こちら、現在は、学習教室の開催、受験クラスの開催、家庭訪問、食育支援、就労セミナー等の事業を行われているそうですが、さらに、少し遠くに出かけ、普段できない体験をする体験教室を行うことで、体験格差の是正につながるのではと思いました。
本市のご所見をお聞かせください。
(答弁後)
ご答弁ありがとうございます。
学校における補食については、なかなか難しいのは理解できます。
日本では朝食を補う事例として、学校教育の一環ではなく、外部のボランティア団体が福祉的にされている例を見かけます。
海外の学校や、国内でもインターナショナルスクールでは、学校のカリキュラムの中に「スナックタイム」という時間があり、そこで軽食をとることで、空腹からくる集中力の低下を防ぎ、学力向上につなげているそうです。
日本の学校でやっている事例は見かけませんが、子ども達の学力や将来のためにも、良い案かなと個人的には思いますので、少しでも検討していただけたらと思います。
気軽に行ける施策については、親の理解や移動中の……とのことですが、兵庫県のココロンカードも、姫路市のどんぐりカードも、保護者同伴必須とは書かれておりません。
ぜひ調査研究していただいて、川口市にも取り入れていただけたらと思います。
ステッカー、前向き答弁で嬉しいです、ぜひよろしくお願いします。
子どもの生活・学習支援事業での屋外体験も、よろしくお願いします。
次の質問に移ります。
大きな6 インクルーシブ社会の実現に向けた取り組みについて
「障害者差別解消法」は、全ての国民が、障害のあるなしによって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的として、「不当な差別的取り扱い」を禁止し、「合理的配慮の提供」を求めています。
(1)視覚障害者等の読書環境の整備について
読書バリアフリー法、正式名称は「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」が、令和元年6月に施行されました。
この法律は、視覚障害や肢体不自由、発達障害や学習障害等、読むことに困難のある方々の、読書環境の整備を総合的かつ計画的に推進することで、障害のあるなしにかかわらず全ての国民が等しく読書を楽しめる社会の実現を目指すものです。
公立図書館においては、大活字本、点字図書、LLブック、布の絵本・さわる絵本、電子書籍を蔵書する他、貸出・郵送サービス、対面朗読サービスの提供、文字を拡大して表示する「拡大読書器」や音声DAISYなどを再生するための「DAISY再生機」等の機器の利用が求められています。
本市の整備状況を教えてください。
(2)障害児ときょうだいのプール利用について
市民の方から、コロナ禍中にルールが変わり、以前は親1人につき子2人まで連れていけたのに、今は親1人につき子1人になってしまい、兄弟で入れなくなってしまったですとか、「おむつが取れていない子は入らないでください」と言われ、夜におむつが取れていないうちの子は利用できなくなってしまった、使いづらくなってしまった、との声をいただきました。
市内プールの利用について、特に障害がある子やそのきょうだいの利用について、現状とお考えをそれぞれお聞かせください。
ア スポーツセンター
イ サンアール朝日
(3)声が出る方も楽しめるプラネタリウムについて
プラネタリウムといえば、静かに鑑賞する空間と思われがちですが、チック症等で、どうしても声が出てしまう方がいます。
また、プラネタリウムが大好きだけれど、出産を機にしばらくプラネタリウムから離れる、でも本当は見たい、大人向けの番組を鑑賞したいという方もいらっしゃいます。
本市の科学館では、様々な素敵な番組を提供してくださっていますが、先に述べた方々にも存分に楽しんでいただけたらと思います。
本市の取り組みについて教えてください。
(答弁後)
ご答弁ありがとうございます。
今回、この質問をしようと思い調べたら、図書館はもともと結構整備してくださっていて、感心しておりました。
また、科学館も、自然発生的に声が出てしまう方を含め、より多くの方に観覧していただけるよう、投影スケジュール等を検討してくださるとのことで、ありがとうございます。
プールに関しては、川口特別支援学校の児童生徒さん達が、今年度から、本市のスポーツセンターのプールを借りて水泳の授業を楽しまれていると聞いております。
学校の授業でだけでなく、プライベートでも、ご家族でプールを楽しんでいただけるよう、ご配慮のほど、よろしくお願い申し上げまして、次の質問に移ります。
大きな7 孤独・孤立対策推進法について
今年6月、国会で「孤独・孤立対策推進法」が成立し、来年4月に施行されます。
この法律は、国および地方で総合的な孤独・孤立対策に関する施策を推進するため、その基本理念や国等の責務、施策の基本となる事項、国および地方の推進体制等について定めています。
少子化・超高齢化社会が進展する日本では、同時に、つながりが希薄化しており、子どもや兄弟はおらず、甥や姪に頼ることも憚られ、一人で生き、人知れず亡くなる方が増えると予想されます。
「孤独」は、英語で言うと「loneliness」。
主観的概念であり、ひとりぼっち、寂しいと感じる精神的な状態を指します。
「孤立」は、英語で言うと「Isolation」。
客観的概念であり、社会とのつながりがない、または少ない状態を指します。
「おひとりさま」や、誰にも頼らず自立する生活もまた、1つの生きるスタイルですが、ご本人がつながりを求めた際にはつながることができる、または周囲から見て孤立していると思われる方がいた際には手を差し伸べることができる、そういった社会を形成していく必要があります。
(1)想定される対象と対応について
孤独・孤立の状態に置かれるパターンについて、私が思いつく例を申し上げます。
まず、子ども・若者。
主に家庭と学校での生活になります。
孤立の状態になることは想定しにくいですが、家庭に居場所がないもしくは虐待されている、学校で友人関係で上手くいかない等で、孤独を感じることは容易に想定されます。
次に、独身の方。
結婚する方が減っているので、どんどん増えています。
一人暮らしの場合、働きに出ているとして、現代は職場での関係もドライなものとなっており、友人がいればいいですが、時に孤独を感じているですとか、本当は人とお付き合いしたい、ゆくゆくは結婚したいのに、良い出会いがなくできない方もいます。
また、実家暮らしの場合でも、家族に先立たれれば、一人暮らしとなって、孤立する可能性があります。
次に、結婚されている方。
基本的には家庭に配偶者がいるので、孤立の状態ではないと思われます。
お子さんがいる場合は、子どもが保育園や幼稚園、学校に行くことで、家族以外のつながりが生まれると思われます。
子どもが未就学児で、保育園や幼稚園に通っておらず、主に子どもとだけ過ごす保護者の場合、雑談や、日頃の悩みを話す相手がおらず孤独を感じるかもしれません。
また、子どもがいないご家庭、子どもが大きくなって巣立ったご家庭では、配偶者と死別・離別した際に、急に孤立する可能性があります。
そして、以上の方々が高齢となった場合。
仕事もリタイアし、家で一人で過ごす時間が多くなり、他に社会とのつながりがなければ、孤立している状態です。
また、話し相手がいなければ孤独を感じ、誰にも看取られず亡くなる孤独死の可能性もあり、その後の葬儀等は誰がするのか、ご本人も分からず不安かもしれません。
なお、葬祭扶助費の総額が2021年度、全国で約104億円にのぼったそうです。
葬祭扶助費は、遺族が困窮していたり、身寄りのない故人がお金を残していなかったりで、遺族、親族、大家さんや民生委員さん等の第三者が葬儀を行う場合に自治体から支給されるものです。
支給額増加の背景には貧困の他に、無縁も原因であると考えられます。
例示は以上となりますが、孤独・孤立の状態は、1つの問題を解決すれば解消するケースもあれば、複数の問題が複雑に絡みあったケースもあります。
そこで、孤独・孤立の問題を抱えている、あるいは孤独・孤立に陥りやすい当事者や家族等に対して、地域の専門職等による継続的または緊急的支援、地域コミュニティへつなぐ支援やコミュニティ間移動の支援、当事者を中心に、福祉、教育、保健、医療、雇用・就労、地域など各分野の取り組みを有機的に連携させて包括的支援体制を構築することや、そのような連携のもと、住まいのセーフティネット強化を含め在り方を検討すること、重層的支援体制整備事業の活用をはじめ、人と人との「つながり」を実感できる地域づくりを推進することが重要になってきますが、本市の想定される対象と対応についてお答えください。
(2)埼玉県孤独・孤立対策官民連携プラットフォームについて
令和4年2月、孤独・孤立に関する多様なNPO等支援組織間の連携および官民連携を促進し、孤独・孤立の問題に対応していくことを目的に「孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム」が国によって設置されました。
その1年後の令和5年2月、埼玉県における支援体制の強化と孤独・孤立を予防する地域づくりを推進するため、県・市町村・NPO等の各種団体・社会福祉協議会・民間企業等が幅広く参加し、連携して取り組むための「埼玉県孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム」が、県によって設置されました。
参加団体一覧を確認しますと、川口市はまだ参加されていないようです。
今後の予定について教えてください。
(3)大切な人を亡くされた方のピアサポートについて
内閣官房、孤独・孤立対策担当室が昨年12月に実施した、「令和4年人々のつながりに関する基礎調査」によると、「現在の孤独感に影響を与えたと思う出来事」という設問で最も多かった回答が、「家族との死別」となっています。
大切な人を病気や事故、自殺等で亡くされた方について、孤独・孤立が深まらないよう、同じ立場の方々と話せるピアサポートの機会があると良いと思うのですが、いかがでしょうか。
(答弁後)
ご答弁ありがとうございます。
この、孤独・孤立対策推進法は、具体的な例や決まり事はなく、各自治体で手探りで対応していく感じなのかと調べていて思いました。
だからこそ、プラットフォームに参画し、他自治体や民間団体と一緒に、川口市も先進事例となるような取り組みをしていただきたいと思います。
この質問冒頭で、いろんな例を挙げましたが、例を挙げれば挙げるほど、誰もが孤独・孤立に陥る可能性があって、全く他人事ではないと感じます。
心の拠り所にしていた方が、または場所が、徐々に、または突然なくなることがあります。
そうなった時に、誰かが助けられる、誰かに助けを求められる、お互い助け合える社会を形成できるよう、この新法をもとに、対策を進めていただければと思います。
最後の質問に移ります。
大きな8 川口市のブランド価値向上について
(1)なぜ川口市は「治安が悪い」と思われてしまうのか
この夏休み、小学4年生の娘と一緒に、「こども国会」というイベントに参加しました。
国会見学の他、様々な党の国会議員と交流する機会があったのですが、そこで娘が、「ネットニュースのコメント欄で「川口市は怖い」「川口市には行かない」と書かれていてショックです」と国会議員に質問しており、言葉を失いました。
質問に答えてくださった国会議員は、「外国人問題のことかな? それは国の問題であって、川口市や、川口市民のあなたが悪いわけでは決してないんだよ」と言ってくださって、それを聞いた娘は涙をこぼしました。
私は、最初に選挙に立候補した時から、一番に川口市のイメージアップ、ブランド価値向上を掲げています。
4年前の、自身初めての一般質問の時、「子どもたちのふるさととなるまち、川口市を子どもたちのためによりよくしたい、川口市の魅力を発信し、ブランド価値を高めたい、誰もが憧れ、誇りを持てるまちにしたい、その想いでこの立場におります」と、高らかに発言しておりました。
昨今の川口市に関するニュースやご相談には私自身、頭を抱えておりましたが、最も身近な我が子が心を痛めていることに、親として、また議員として、大変申し訳なく思いました。
川口市は今、特に外国人による犯罪のニュースが悪目立ちし、そのたびに川口市のイメージを著しく毀損し、市民の不安を煽っています。
川口市の未来を担う子どもも悲しんでおります。
以下2点、お尋ねします。
アとして、本市の実際の犯罪状況を教えてください。
イとして、「治安が悪い」イメージ払拭に向けた取り組みについて、教えてください。
(2)川口「恋人の聖地」化計画
観光地に乏しいと言われる川口市、ならば作ってしまえと思い調べたところ、「恋人の聖地」という事業を見つけました。
こちらは、全国の観光地域の中からプロポーズにふさわしいロマンティックなスポットを「恋人の聖地」として選定し、地域の新たな魅力づくりと情報発信を図るとともに、地域間の連携による地域活性化を図るプロジェクトで、現在、全国44都道府県、計137ヶ所が恋人の聖地として認定されておりますが、埼玉県には1つもありません。
さすが埼玉県、予想は裏切らないけど少し悲しい、関所の川口市が頑張らなければ、と、身近にハートがあるか探したところ、ちょうど元郷3丁目に所在されます隨泉寺さんで、大きなハートの石と出会いました。
ありがたや、これもご縁だと、そっとなでてきました。
先日は新潟県新潟市に行った際、新潟駅前に「NIIGATA」ロゴのオブジェがあることを知りました。
新潟市公式観光情報サイト「旅のしおり」によりますと、新潟を訪れた人を歓迎し、にぎわいづくりにつなげようと、新潟市が設置されたそうで、巨大なNIIGATAというアルファべットの、さらにIの字にハートが1つずつ乗っていて、それはそれは異質なオブジェですが、確かに駅前を明るくしており、可愛くていいなと思いました。
川口市にも探せばハートくらいある、なければ作って新たな名物にならないかと思うのですが、アとして、川口にハートを作る、見つけることについて、本市のお考えをお聞かせください。
また、飯塚オートや伊勢崎オートで、ウェディングフォトをされています。
私のご近所の方は、大井競馬場で結婚式二次会を開催されたそうで、とても良い思い出になったと、教えてくれました。
本市には川口オートがあります。
日本に5つしかないオートレース場の1つです。
こういった特別な機会を提供することで、特別な思い出とともに川口市オートレース場がもっと身近になり、もっと多くの方に知っていただける、川口市に来ていただけるきっかけになるかもしれない、と思いました。
イとして、川口オートレース場でお二人の新しい門出を祝うお手伝いの1つとして、ウェディングフォトを行ってはいかがでしょうか。
(3)「川口市民歌」「きゅぽらんのうた」をカラオケで歌いたい
こんなことを思っているのは私だけかなと思ったら、なんと市民の方から同じご提案をいただき、私だけではないと分りました。
以前から、カラオケで「市民歌」と入れた時に、他自治体の市民歌はいくつか出てくるのに「川口市民歌」がないことが気になっていました。
また、「きゅぽらんのうた」ならあるかなと「きゅぽらん」と入れてみるのですが、ヒットしません。
「川口市民歌」は、市内の全小学校で習い、何度も歌わされるので、大人になって同窓会を開催した際や、遠くの大学に進学しその地で暮らすことになった時でも、カラオケで「川口市民歌」が歌えたら、懐かしいあの頃を思い出し、改めて川口市民を実感することができます。
遠方で川口市民の会が開催された折には絶対に歌われるでしょうし、突然入れたとしても「え、同郷!?」と意外なつながりができるかもしれません。
市の職員さん達も、イベントの打ち上げ等で歌えます!
ぜひカラオケ配信に挑んでいただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
(4)ふるさと納税で川口市のファンを増やそう
ふるさと納税は税金の流れが気になるところで、まずアとして、市税の流出および本市の寄附金受入状況を教えてください。
次に、ふるさと納税についてはシティプロモーションの役目も大きいと感じています。
福岡県北九州市では、ふるさと納税寄附者に対し、年末に近付くとお手紙と共にVIP様専用のカタログのような冊子を送っており、思わず手に取ってパラパラと見て、他の北九州市産品を知る機会になります。
北九州市がふるさと納税の取り組みを強化する以前の平成29年度は寄附件数1,667件、寄附金額約3,700万円だったところ、令和4年度は寄附件数105,718件、寄付金額約20億3千万円となり、寄附件数は約63倍、寄附受入額は約55倍になっています。
本市へふるさと納税してくださる方の中にも常連さんがいらっしゃるかもしれませんし、一見さんに対しても、他の市産品をご紹介できないかと思うのですが、イとして、寄附者へのさらなるPRについて、本市のお考えをお聞かせください。
(答弁後)
市長、ご答弁ありがとうございます。
川口市、私にとっては本当に住みやすい街です。
娘だって、川口で生まれて、川口で育ち、川口のことが大好きだから、昨今の川口市の現状・言われようが悲しいんだと思います。
旧そごう川口店を、三井不動産株式会社が買い取り、建物をリノベーションして商業施設にする予定というニュースは、ぱっと川口市を明るくしてくれた気がします。
令和4年度、残念ですが少し犯罪件数が増えておりました。
当たり前のことですが、犯罪を行った者は検挙する。
在留資格がない者には出て行ってもらう。
これらは県と国に強く要望すると同時に、川口市においては防犯の取り組みを強化していただきたい。
また、悪いイメージを上書きする良いイメージを作り、アピールし、川口市民の皆様にもぜひ自信を持っていただいて、川口市が明るく、ますます発展することを願って、一般質問を終えます。
ご清聴ありがとうございました。