こんばんは、おぎのあずさ(荻野梓)です。

 

-[ お知らせ ]-

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今日は、保健医療・高齢者等福祉対策特別委員会がありました。

 

報告事項が2件ありました。

  1. 保健所の令和2年度実績について
    1. 保健所管理課
    2. 保健所疾病対策課
    3. 保健所地域保健センター
    4. 保健所生活衛生課
    5. 保健所食品衛生課
    6. 保健所衛生検査課
  2. 新型コロナウイルス感染症対応状況について
    1. 保健所の対応
    2. 保健所の体制
    3. 新型コロナウイルス感染症の発生から現在までの対応経緯
    4. 新型コロナウイルスワクチン接種の状況
 

1. 保健所の令和2年度実績について

 

▼厚生統計調査事業

  • 実施

▼国民生活基礎調査等事業

  • 新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、中止

▼医療施設指導等事業

  • 申請・届出 812件
  • 立入検査 25件(文書指導1件、口頭指導24件)
  • 医療安全相談 393件

▼薬事関連施設指導等事業

  • 申請・届出 1,459件
  • 立入検査 426件(全て口頭指導)
▼衛生関連免許事業
  • 厚生労働大臣免許(新規417件、書換等285件)
  • 埼玉県知事免許(新規241件、書換等85件)
▼難病支援事業

 

▼肝炎治療費助成事業
  • 肝炎治療医療費助成受給者数 440人
▼感染症等対策
  • 感染症発生届出件数(結核を除く全数把握の対象疾患) 3,378件
    • 腸管出血性大腸菌感染症 7件
    • E型肝炎 1件
    • レジオネラ症 9件
    • 新型コロナウイルス感染症 3,305件
▼性感染症等対策
  • HIV、梅毒、B型肝炎、C型肝炎検査受診者数 88人
    うち陽性者数は、梅毒1人のみ。
▼結核対策事業
  • 結核患者発生届出件数 102件
  • 結核患者登録者数 315人(うち潜在性結核感染症74人)
  • 服薬支援者数 132人
  • 接触者健康診断数 417人
▼精神保健福祉支援事業
  • 相談件数 7,071件(来所352件、訪問766件、電話5,953件)
▼任意予防接種費用助成
  • おたふくかぜ 7,828件
  • 風しん 699件
▼小児慢性特定疾病医療費給付
  • 受給者証所持者数523人
  • 給付延べ件数 6,462件
▼不妊治療支援事業
  • 特定不妊治療費助成件数 718件
▼がん検診・健康診査事業
  • 胃がん健診受診者数 6,427人(レントゲン1,165人、内視鏡5,262人)
  • 口腔がん健診受診者数 1,981人
▼生活衛生関係申請・届出、監視件数
  • 理容(申請・届出52件、監視7件)
  • 美容(申請・届出159件、監視12件)
  • クリーニング(申請・届出29件、監視16件)
  • 旅館(申請・届出16件、監視1件)
  • 公衆浴場(申請・届出13件、監視7件)
  • 興行場(申請・届出1件、監視0件)
▼動物管理センターにおける犬・猫の収容数
  • 犬……収容数 27頭
    • 返還数 18頭
    • 譲渡数 7頭
    • 収容後死亡数 0頭
    • 致死処分数 0頭
      残2頭は、1頭は譲渡し、1頭はまだ収容されている。
  • 猫……収容数 61匹
    • 返還数 0匹
    • 譲渡数 33匹
    • 収容後死亡数 17匹
    • 致死処分数 11匹
  • 助成数 868匹(オス383匹、メス485匹)
なお、野良猫の苦情件数は、平成30年度931件、令和元年度1,647件、令和2年度1,059件となっている。

 

▼食品衛生・食肉衛生検査事業
  • 食品営業許可件数 1,246件
  • 食品監視指導施設数 目標1,600施設に対し、結果1,333施設
     → 令和2年度は新型コロナウイルス感染症の流行を受けて大規模監視を中止してしまったため目標に達さず。
  • と畜頭数(検査頭数) 5,871頭
     → うち廃棄26頭(牛伝染性リンパ腫、水腫、敗血症、黄疸)
▼衛生検査事業
  • 感染症検査 11,842検体
     → うち新型コロナウイルス感染症検査 11,423検体
  • 食品等収去検査 78検体
  • 食中毒検体検査 32検体

保健所、当たり前ですが新型コロナウイルス感染症以外の仕事もたくさんありますね……

 

2. 新型コロナウイルス感染症対応状況について

 

報告は、6月末までの状況について説明がありましたが、質疑応答で現在までの最新の状況や、その他の説明がありました。

 

保健所の対応業務

  1. 電話相談
  2. 受診調整、検体搬送等
  3. PCR検査
  4. 陽性者対応(発生届受理、積極的疫学調査、陽性者移送)
  5. 陽性者・濃厚接触者の健康観察等(病状確認、配食サービスの希望確認・置き配、パルスオキシメーターの貸出)
  6. 報道対応等(プレスリリース、市サイトへの掲載等)

これらを、現在は職員60名+委託の方々で担っているそう。

激務で体調を崩されている職員さんは今のところいないとのこと。

 

質疑応答では、事前に奥富委員に質問を2つお願いしていて、一番に手を挙げてくれました!

 

Q1. 16歳未満の方と、妊婦のワクチン接種体制はどうなっているか、今後の予定は。

A1. 16歳未満の方は、集団接種会場での接種はできず、個別接種会場のみとなっている。現在、16歳未満が接種できる医療機関をリスト化して公表できるよう、川口市医師会と調整中である。妊婦の方は現在、優先接種は行っていないが、今後、検討する。

 

一昨昨日(8月20日)のブログで書いた件です。

 

現在、16歳未満の方が接種できる医療機関が見つけにくく、コロナワクチンナビでも検索しにくいので、せめてリストがあると嬉しいと伝えたところ、すでに検討している旨のお話がありました。

 

妊婦の優先接種については、市にその考えはないとのお話だったのですが、今日の答弁は前向きに変わっていて、ビックリ。

何かあったのかな? と思ったら、国から通知が出たようです。

 → 「妊娠中の者への新型コロナワクチンの接種及び新型コロナウイルス感染症対策の啓発について」(事務連絡)(pdf:123KB)

 

Q2. 20代や子どもの重症化率はどの程度か。

A2. 本市においては、そもそも重症例は(全年齢を足して)3名。中等症例は、ワクチン接種を開始してから60代以上で激減。低年齢児の入院はほぼなく、ご家族と自宅療養されている方ばかりである。中学生以上はホテル療養ができる。

 

これは、子どもの重症化率が気になり、聞いてもらいました。

ワクチンが打てないので、余計に心配で。

今のところ、やはり子どもは大事には至らない例ばかりのようで、少し安心しました。(20代はどうなんだろう……)

でも、もうすぐ2学期が始まりますが、大丈夫かな……

 

(奥富委員、ありがとうございました!)

 

他の委員さんも、たくさん質問されていました。

気になった質問&回答をいくつかご紹介します。

 

Q. 16歳未満のワクチン接種では保護者同伴?

A. 原則、保護者同伴必須。中学生以上からは、親のサインがあれば子ども単独でも良い。

 

Q. 変異株のスクリーニング検査結果状況は。

A. 3月からアルファ株を検査し始め、6月からはデルタ株もスクリーニング検査している。川口市保健所で陽性となった検体と、大規模病院(5施設)の検体で検査しており、やはりデルタ株がみるみるうちに増え、今現在、デルタ株が約95%を占めている。

 

Q. 濃厚接触者の調査方法(検査対象者の割出方法)は。

A. 以前は保健所が全て調査を行っていたが、今は施設等から出た場合は、施設に選定してもらい、そこから保健所職員が確認して濃厚接触者(検査対象者)を割り出している。

 

Q. 積極的疫学調査の状況は変わった?

A. 7月30日に、国より「縮小して良い」との通知が出て、8月6日に県のフォーマットが少し変わった。現在の「濃厚接触者」の定義は、①同居している、②防護服なしで世話をした、③体液に触れた、④マスクなしで1m以内で15分間以上一緒にいた、である。

 

Q. パルスオキシメーターの配布状況は。

A. 発生届が出されたら、現在地を特定し、届けている。

 

Q. 配食サービスの配布状況は。

A. 配食サービスは、県が用意し、市が配達している。一時、県から市の保健所に届かない時もあったが、現在は再開されている。配食サービスの希望を聞いて、希望される方に3日分のレトルト食品を届けている。毎日5~20件程度を配達している。

 

今は、陽性者の急増が止まらない状態だそうです。

職員の皆様の頑張り具合を聞いているようで、どの委員さんも職員さんを労わりながら質問されていました。

 

特別委員会の報告は、以上になります。

あっという間に9月議会の議案が配付される日になりそうです……