いつも荻窪カメラのさくらやをご利用いただき誠にありがとうございます。
オリンパス映像事業が「OMデジタルソリューションズ株式会社」として新にスタートをきって早数カ月。
最初のカメラが発表されました!
「OLYMPUS PEN E-P7」
OLYMPUS PEN E-Pシリーズは2013年発売のE-P5を最後に後継機種がなかったのですが、ここへきて新モデルの登場です。
似たラインで言うと2016年にPEN-Fが発売されていたのですが、惜しまれつつ生産完了。
中古相場も高止まりです...。
そんなPEN-Fの大きな特徴といえば、「モノクロ/カラープロファイルコントロール」機能。
ピクチャーモードのパラメーターで彩度やコントラストを細かく、クリエイティブに設定可能でした。
そしてなんといってもクラシカルな雰囲気たっぷりのデザイン。
今回発売のOLYMPUS PEN E-P7はその二つを受け継いでいます。
【プロファイルコントロール】
構えたままでも前面レバー操作のみで瞬時にプロファイルコントロールのON/OFFが可能です。
PEN-Fのダイヤル操作では選択肢が多く正面を見ながら操作するのがセオリーでしたが、E-P7のプロファイルコントロールは切り替え式のシンプルな仕様です。
液晶画面から目を離さずに選択できるので、撮影により集中できます。
MONO1:標準(モノトーン)
標準(モノトーン)のプリセット(それぞれの設定がデフォルトの ±0)
MONO2:クラシックフィルム モノクロ
粒状フィルム効果のざらっとした風合いで、モノクロフィルム調の仕上がりになるプリセット
MONO3:クラシックフィルム IR
赤のカラーフィルター効果を強調することで赤外線フィルムのような効果が得られるプリセット
MONO4:クラシックフィルム ローコントラスト
コントラストを抑え、柔らかい印象に仕上げるプリセット
COLOR1:標準(Natural)
(標準(Natural)のプリセット(それぞれの設定がデフォルトの±0)
COLOR2:クラシックフィルム リッチカラー
渋みと濃厚感のある色調が特徴のプリセット
COLOR3:クラシックフィルム ビビッド
彩度が高く、濃厚な発色のフィルム風の効果が得られるプリセット
COLOR4:クラシックフィルム ソフトトーン
淡く柔らかい色調に仕上げるプリセット
【思い通りの自分色を創る】
シーンによって直観的に「PENカラー」(以下動画にてメーカーの方が即興で命名?)が選べるのが楽しいです。
動画内で設定方法を分かりやすく説明してくれているので「プロファイルコントロール」に興味がある方は必見です!
↓
【デザイン】
そして所有欲を満たしてくれる洗練されたデザイン。
地味な部分ですが、フロントとリアの各ダイヤルはアルミ削り出し。
こういう細かな部分への拘りって嬉しいですよね。
入門機のE-PL10ではダイヤルが1つなのですが、E-P7では2つのダイヤル(フロント/リア)を搭載しています。
頻繁に設定を変化させながら使う本格的な撮影で使いやすいです。
【180°チルト式モニター】
E-PL10譲りの下方向に180°、上方向に約80°まで動かせる下開きのチルト式モニターを採用。
EVFは非搭載については賛否ありますが、スマホに慣れた私にとって両目で大きな液晶見ながらの撮影に馴染みを感じました。
【E-P7で撮ってみた】
今回は汎用性の高い「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」(キットレンズ)をつけた状態で試し撮りしてきました。
絞り:F5.6 シャッタースピード:1/80 ISO:1600
早朝降った雨に濡れた紫陽花。瑞々しい濃厚な色のイメージを再現できました。
MONO4:クラシックフィルム ローコントラスト
絞り:F5.6 シャッタースピード:1/80 ISO:200
MONO4:クラシックフィルム ローコントラスト
絞り:F6.3 シャッタースピード:1/125 ISO:200
MONO4:クラシックフィルム ローコントラスト
絞り:F6.3 シャッタースピード:1/80 ISO:200
ローコントラストなMONO4は今回気に入って選択することの多かったプロファイル。
都市風景を撮ると豊かなモノクロの諧調が楽しめました。
COLOR4:クラシックフィルム ソフトトーン
絞り:F5 シャッタースピード:1/100 ISO:200
COLOR4:クラシックフィルム ソフトトーン
絞り:F5.6 シャッタースピード:1/80 ISO:250
COLOR4:クラシックフィルム ソフトトーン
絞り:F4.5 シャッタースピード:1/60 ISO:200
COLOR4:クラシックフィルム ソフトトーン
絞り:F6.3 シャッタースピード:1/100 ISO:400
そしてもう一つのお気に入りが落ち着いた発色が楽しめるCOLOR4。
上の写真はさらに露出補正でアンダーに、シェーディング効果で周辺部を暗くしてみました。
なんてことない風景も「ただならぬ感」が出るような気がします。
MONO2:クラシックフィルム モノクロ
絞り:F6.3 シャッタースピード:1/125 ISO:200
MONO2:クラシックフィルム モノクロ
絞り:F5.6 シャッタースピード:1/100 ISO:200
MONO2:クラシックフィルム モノクロ
絞り:F7.1 シャッタースピード:1/125 ISO:200
MONO2:クラシックフィルム モノクロ
絞り:F5.6 シャッタースピード:1/80 ISO:250
そしてざらっとハイコントラストなMONO2。
万能なプロファイルではありませんが、「ここはハマるかも?」ってシーンがあれば積極的に使ってみたくなります。
状況によってはシェーディング効果を使うとより個性的な仕上がりが楽しめます。
COLOR4:クラシックフィルム ソフトトーン
絞り:F5 シャッタースピード:1/80 ISO:1250
COLOR4:クラシックフィルム ソフトトーン
絞り:F4 シャッタースピード:1/60 ISO:800
COLOR4:クラシックフィルム ソフトトーン
絞り:F4 シャッタースピード:1/60 ISO:640
こちらはCOLOR4にして、露出補正をオーバー目に。
若干ハイキーにすることで、なんてことない光も印象的になったような気がします。
MONO4:クラシックフィルム ローコントラスト
絞り:F3.5 シャッタースピード:1/60 ISO:250
MONO4で諧調豊かに、柔らかく。
そしてシェーディング効果でより主題を際立たせてみました。
フラットになりやすいMONO4もシェーディング効果を加えることで新たなポテンシャルを発揮します。
MONO3:クラシックフィルム IR
絞り:F6.3 シャッタースピード:1/200 ISO:200
最後にMONO3での写真。
こちらは正直、晴れた青空の下で使うと真価がわかりそうです。
この日はクモリだったため、わかりやすい効果が体験できませんでした。
また機会があれば是非試してみたいです。
【5軸手ぶれ補正】
今回撮影したのは朝の井の頭公園周辺。
散歩しながらラフに撮影できるサイズ感が気持ちよかったです。
シーンによってはまだ薄暗いところもあり、手ぶれが心配でしたが「4.5段分の効果の5軸手ぶれ補正」が撮影を助けてくれました。
こうした所はOM-Dシリーズ、E-M10 Mark IV譲りなんですよね。
かなりラフに撮影していたのですが、ぶれが気になったシーンは殆どありませんでした。
【まとめ】
今回使ってみて、このE-P7に「ハイブリッド」という印象を抱きました。
PEN-Fからは、プロファイルコントロールとクラシカルなデザインを。
E-PL10からは、軽やかなサイズと180度開くチルト式モニターを。
E-M10 Mark IVからは、画質と5軸手ぶれ補正を。
3機種それぞれの特徴をバランスよく取り入れたハイブリット機のように感じました。
上級者の要望を満たしながら、入門者にも優しい仕様。
そういえばOLYMPUS PEN E-Pシリーズってそんなカメラでしたよね!
OMデジタルソリューションズ株式会社が手掛ける最初のミラーレス一眼として、ブランドの今後に大いに期待できる伏線であるようにも思えました。
完成度が高くメインにもサブ機にもおススメです。
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単焦点1本でスナップって潔くてカッコいいですよね~。
以上、最後までお読みいただき誠にありがとうございます。