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今回はソニーの最新マウントアダプター[LA-EA5]を使ってAマウントレンズを楽しみました。
このアイテム、「α7RIV・α6600との組み合わせにおいて、モーター非搭載レンズでも像面位相差AFが使用可能」というのがポイントです。
ちなみに、これまでは以下のような制限がありました。
モーター非搭載レンズではAF動作不可。
モーター非搭載レンズでもAF動作可。しかしAF性能はアダプター側のAFセンサー(3点クロス、計15点AFセンサー)に依存。
つまり、これまでは以下のような状況でした↓
「モーター非搭載レンズを使用するには[LA-EA4]が必要だが、優れたカメラ内像面位相差AFは無駄になってしまう。」
ガーン…。
(モーター搭載レンズであれば[LA-EA3]との組み合わせでカメラ内像面位相差AFが可能です。)
モーター非搭載のAマウントレンズの中には、名玉も多いだけに歯がゆい思いです。
じゃあ両方買って使い分ける?
でもそんなことしたら「やーい!面倒くさーい!」と碁盤をひっくり返してしまいそうです。
そこに救世主がやってきます!
この度発売となった[LA-EA5]です!
[LA-EA5]:モーター非搭載レンズでも像面位相差AF可。
(※最新ファームへアップデートしたα6600・α7RIVに限る)
つまりα6600・α7RIVとモーター非搭載Aマウントレンズを使っているユーザーには朗報です!
そこで、実際に試してみました。
ボディはα7RIV。
テストしたレンズは以下の3本です。
・ミノルタ AF 17-35mmF3.5G
・ミノルタ AF 85mmF1.4G
・ミノルタ AF RF 500mmF8
Aマウントレンズとしては古い世代にあたる3本。
あえて全てミノルタAマウントで試してみました。
無論、全てモーター非搭載レンズです。
【ミノルタ AF 17-35mmF3.5G】
描写性能に定評があり、中古相場も比較区的高値キープの名玉です。
まずはリアルタイム瞳AF
続いてリアルタイムトラッキング。
構図を変化させても対象にピントがロックオンしたままなので、風景バックの花の撮影などで構図の自由度が高くなりそうです。
シュコシュコ小気味よいAFが癖になります。
解像感は必要にして十分。
やや周辺減光が目立ちますが、味としてハマるシーンがあればなかなか楽しそうです。
【ミノルタ AF 85mmF1.4G】
こちらはポートレートで使うことが多そうなので、リアルタイム瞳AFの動作が特に気になるところ。
おお!全然問題ないですね!
この描写に惚れ込む人が多い名玉だけに、瞳AFでスパスパ撮れるのは感動もの。
ピントへの安心感が大幅アップ。
より構図に集中して撮影できます。
味わいあるボケが楽しめます。
因みに仏像でも瞳AFは大丈夫でした。
【ミノルタ AF RF 500mmF8】
うーん。
これは、さすがに厳しい模様。
顔認識まではするのですが…。
ファーカスポイントが中央しか選択できません。
しかし、AFがスムーズに動くだけでも儲けものでしょう。
目的や条件によっては、充分に事足りると思います。
超望遠ならではの圧縮効果を、軽やかな装備で楽しめるミラーレンズ。
ミラーレスとの組み合わせではさらに軽量装備です。
結果、今回テストしたレンズ3本全てでAF動作可能でした。
で?結局どんな境遇の人に必要なの?
思いつくパターンを以下にまとめてみました。
①α7RIV・α6600とAマウントレンズを持っている人
→是非入手しましょう!買わない理由がないです。
②α7RIV・α6600を持っているがAマウントレンズは持っていない人
→中古のAマウントレンズはお買い得品が多く今が狙いめ!LA-EA5で楽しみましょう!
③Aマウントレンズは持っているがα7RIV・α6600を持っていない方
→α6600・α7RIVとLA-EA5を入手しましょう!
(特にモーター非搭載の名玉が足かせとなり、α99II・α77IIからミラーレスへ移行出来ていない人には朗報だと思います。)
④何も持っていない人
→ソニーっていいですよ~。
今現在、LA-EA5によってモーター非搭載レンズでもカメラ内像面位相差AFが使用可能なのはα7RIV・α6600との組み合わせだけですが、今後幅広い機種への対応に期待したいですね!
今回使用した機材はこちら↓
ミノルタ AF 17-35mmF3.5G 【中古】
ミノルタ AF85mmF1.4G【中古】
以上、最後までお読みいただきありがとうございます。