キヤノン EOS90D を使ってみました。 | □■□■ おぎさく スタッフブログ ■□■□

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2019年9月20日に発売されました【キヤノンEOS90D

発売される新製品がほぼミラーレスカメラの中、APS-Cサイズの約3,250万画素CMOSセンサー、オールクロス45点AF、

約10コマ/秒の連写性能、視野率約100%の光学ファインダーを搭載したデジタル1眼レフカメラとして登場しました。

一眼レフカメラのメリットのひとつとして動体撮影への対応があります。

光学ファインダーは動く被写体に合わせてカメラを振ったときや連写した時の見やすさがあります。
EOS90Dのホームページを見ますと鉄道、スポーツ、鳥や飛行機など動体の撮影のプロの方のインプレッションが出ています。

自分も飛行機撮影をメインにしておりますので、この新型機は非常に興味がありました。
今回、キヤノンさんのご協力の下、使用する機会を頂きましたのでご紹介したいと思います。
 

今回、EOS90Dを持って撮影に行ったのは微笑みの国「タイ」です。
タイでは1月の第2土曜日が「子供の日」となっています。子供向けに様々なイベントが行われており、タイ王国空軍も各地の

基地でエアショウを開催します。中でもバンコクの北部にあるドンムアン基地は首都にある基地なのでショウの規模が大きいです。

その為、タイの子供達のみならず世界各地から飛行機マニアの大人達も集まってきます。
ドンムアン基地は、日本からのLCCの便が到着するドンムアン空港の滑走路を挟んで反対側にあります。

まずは離陸から撮影です。

Avモード 1/1250 F7.1 ISO200


Avモード 1/1250 F7.1 ISO200 -0.3

旅客機はもとより、小型の戦闘機の離陸もバッチリです。

次に戦闘機のデモフライトです。
サーブJAS-39グリペン。離陸直後に反対側に捻る機動飛行を行います。

Avモード 1/1250 F7.1 ISO200 -0.3
 

ロッキードマーティンF-16ファイティングファルコンによる対地攻撃デモ。
急激な引き起こしにより、機体の上面に「ヴェイパー」と呼ばれる雲が発生しています。

Avモード 1/1250 F7.1 ISO200 -0.3

エアバス・ヘリコプターEC725。大型のヘリコプターの低空での機動飛行は迫力があります。

Avモード 1/400 F9.0 ISO100 -0.3

ピタラスPC-9練習機4機の編隊飛行。45点のAFセンサーは中抜けなく追従します。

Avモード 1/640 F8.0 ISO100 -0.3

デモフライトもAFの性能の高さでテンポ良く撮影出来ました。


デモフライトを終え観客の前にスポットインする、KAI T-50TH ゴールデンイーグル。
2017年に導入されたタイ王国空軍では最新鋭機です。

Avモード 1/800 F7.1 ISO200 -0.3

上のカットから切り出してみました。まずはコクピット下の部分。

機体に書かれた注意書きや、外装を留めているリベットがキチンと見えます。

 

後席の搭乗員のアップです。座席についている「DANGER」の文字や、肩につけている所属部隊
のパッチの図柄もわかります。(部隊名の「ドラゴン」にちなんで羽の生えた竜が火を噴いています。)
約3250万画素のCMOSセンサーと、DIGIC 8 の組み合わせによる高い解像感が解ります。

 

 

ちなみにこのドンムアン基地(空港)には、2本の滑走路の間にゴルフコースがあります。
離着陸する飛行機の直ぐ横でプレーをするという貴重な体験が出来るそうです。

Avモード 1/640 F9.0 ISO200 -0.3

 

エアショウ終了後にバンコク市内に出掛けてみました。

ドンムアン空港から市内に出るのに一般的に利用されるのが、バスやタクシーです。空港の直ぐ横にはタイ国鉄が

通っていますが、1時間に1~2本と利便性が良くありません。今回は時間がうまく合ったので乗ってみました。

Avモード 1/400 F5.6 ISOAuto(320)

終着駅のフアランポーン駅です。1916年に竣工したこの駅はドイツのフランクフルト駅をモデルにデザインされたそうです。

長距離列車用のプラットホームはヨーロッパを感じさせます。

Avモード 1/60 F5.6 ISOAuto(1000)

フアランポーン駅の正面。ドーム型の駅舎もやはりヨーロッパを連想させます。

ただし、この駅は将来的には廃止され博物館になる計画があるそうです。

Avモード 1/160 F5.6 ISOAuto(100)

駅の横には、治安を守る「バンコクまもる君」がいました。

Avモード 1/100 F5.6 ISOAuto(320)

フアランポーン駅から、寺院「ワット・パークナム」に行きました。ガラスで出来た
エメラルド色の仏塔とその上に描かれた天井画の美しさがSNSで話題の寺院です。

Avモード 1/60 F3.5 ISOAuto(1600)



Avモード 1/30 F3.5 ISOAuto(1000)



Avモード 1/60 F3.5 ISOAuto(1000) -0.3


実際にその場に行くと、感動ものでした。但し到着したのが閉院の30分前。室内なのでISOオートにして、

構図のみ集中して撮影しました。ある程度の高感度になりましたが、発色はかなり良いと思えるものでした。

拝観を終え、外に出ると猫が迎えてくれました。高感度ですが毛並みの再現もかなり良いと思います。

Avモード 1/60 F5.6 ISOAuto(6400)

屋台で食事をとりました。SCNモードの「料理」で撮影。屋台の料理ですが、おいしそうに写せました。

SCNモード(料理) 1/320 F5.6 ISOAuto(1000)

日も暮れて、夜景の時間となりました。
まず、訪れたのは三島由紀夫の小説にもなった「暁の寺」ワットアルンです。

チャオプラヤー川のほとりに建ち、夜は美しくライトアップされています。

Avモード 1/100 F5.0 ISOAuto(1000)

もう一箇所訪れたのは、これも今SNSで話題のスポット、ラチャダー鉄道市場のナイトマーケットです。

隣接するショッピングモールの立体駐車場から見下ろすとカラフルな屋台の屋根がぎっしり並び、
透けて漏れる光が宝石の海の様に見えます。

Avモード 1/6 F7.1 ISO800



Avモード 1/4 F7.1 ISO400 +0.3
 

今回、荷物の重量制限の都合で三脚を持って行けませんでした。
ワットアルンは対岸の船着き場の壁の上、ナイトマーケットも駐車場の壁と手すりの間に置いての撮影でした。

ライブビューモードで撮影しましたが、デュアルピクセルCMOS AFで迷うことなく合焦し無理なく撮影が出来ました。

短時間の使用でしたが、カタログに書かれていた

「EOSのAPS-C一眼レフカメラは新たな次元へと突入する。」
の意味が解る気がいたしました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

使用機材はこちら
キヤノンEOS90D
キヤノンEF100-400mmF4.5-5.6LIS II USM
キヤノンEF-S15-85mmF3.5-5.6IS USM