いつも荻窪カメラのさくらやをご利用いただきありがとうございます。
2月22日(金)発売、オリンパスの縦位置グリップ一体型のプロフェッショナルモデル『OM-D E-M1X』、
当店スタッフによる持ち回り撮影レポートの第3回目は野鳥撮影です。
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【世界最速レベルのAF性能を体感!!オオタカ編】
E-M1markⅡをメインで使用している私にとってE-M1Xは興味深々なのですが、WEBの情報等を見ると、基本性能はあまり変わっておらず、大きく重くなっているので今回は見送りかな… と正直思っておりましたが実機を使用する機会を得ることが出来たので撮影してみることにします。
普段のメインの被写体の鉄道の場合はE-M1markⅡでも楽々こなしてしまうので、難易度の高い 野鳥撮影に挑戦してみることにしました。私が機材を使える日は1日だけ、時間通り必ずやって来る鉄道と違い 野鳥撮影はリスキーな上 あまり撮影した事もないので不安がいっぱいなのですが、カメラ性能を信じて撮影に臨みました。
■OM-D E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + テレコンバーター MC-14★ 1/1000秒 ISO /絞りオート
都内某所のオオタカ生息地に到着したのが朝の6時半過ぎ、日の出直後でまだ明るさが充分ではありません。
オオタカに会えるかどうか不安でしたが、すぐに泣き声と共に飛び立つ姿を発見、いきなり「神聖なる愛の儀式」が始まってしまいました。慌ててカメラを取り出して撮影したのがこの写真です。
■OM-D E-M1X + M.ZD ED40-150mm F2.8 PRO★ 1/20秒 F8 ISO 64
愛の儀式が終わると雌鳥はどこかへ飛び去ってしまい、残された雄鳥は余韻に浸っているのかどうかは分かりませんが、遠くを見つめる姿は精悍ですね!朝日を浴びた姿は神々しくもあります。
■OM-D E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + テレコンバーター MC-14★ 1/1000秒 ISO /絞りオート
食事タイムが始まりました。 ハトかな?
■OM-D E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + テレコンバーター MC-14★ 1/1000秒 ISO /絞りオート
時間の経過と共に色温度が変わってきて空がだんだんと青くなってきました。
■OM-D E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + テレコンバーター MC-14★ 1/1000秒 ISO /絞りオート
ほぼ順光の位置に佇んでくれたましたが、出来上りを見てみると 両方の目に光が当たっているカットは少なかったです。
■OM-D E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + テレコンバーター MC-14★ 1/1000秒 ISO /絞りオート
食事を終え、飛び立つオオタカ 後追いショットになってしまいましたが、コンコルドみたいでカッコ良いですね。
プロキャプチャー連写L(連写3コマ目)
■OM-D E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + テレコンバーター MC-14★ 1/1000秒 ISO /絞りオート
9時前後から枝に囲まれたこの場所に移動、反対側を向いて全く動く気配がありませんが望遠レンズでファインダー越しに覗いてみると、こまめに動いています。又の間に首を突っ込んでみたり、ウ〇チをしたり、首を180度回してこちらを見たり、毛づくろいをしたりと、2時間40分ここに留まってましたが、意外と飽きなかったです。
■OM-D E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + テレコンバーター MC-14★ 1/1000秒 ISO /絞りオート
■OM-D E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + テレコンバーター MC-14★ 1/1000秒 ISO /絞りオート
2時間40分この場所に佇んでいたオオタカが突然飛び立ちます。
ここで威力を発揮したのがプロキャプチャーモード!
今回の撮影は シャッター優先オート 1/1000秒 ISOオート(上限1600) プロキャプチャー連写L コンティニュアス AF グループターゲット5点に設定しています。
プロキャプチャーモードはシャッター半押しで待っていれば、シャッターを切った35コマ前から記録できます。
(秒18コマですから約2秒前から記録でされます。)下記写真は連写10コマ目から13コマ目までなのでプロキャプチャーモードなければ撮影できなかったカットです。
■OM-D E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + テレコンバーター MC-14★ 1/1000秒 ISO /絞りオート
■OM-D E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + テレコンバーター MC-14★ 1/1000秒 ISO /絞りオート
■OM-D E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + テレコンバーター MC-14★ 1/1000秒 ISO /絞りオート
■OM-D E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + テレコンバーター MC-14★ 1/1000秒 ISO /絞りオート
■OM-D E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + テレコンバーター MC-14★ 1/1000秒 ISO /絞りオート
今度はかなり高い場所に移動 下から見上げる正面顔は精悍というよりユーモラス、フィッシャーマンズセーターみたいなお腹の毛並もオシャレです。
■OM-D E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + テレコンバーター MC-14★ 1/1000秒 ISO /絞りオート
■OM-D E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + テレコンバーター MC-14★ 1/1000秒 ISO /絞りオート
サイドから飛び立つ姿をシュート!羽の裏側も白くてこの角度から見るとカッコ良いです。
プロキャプチャー連写L(連写13コマ目)
今回飛び立つ姿を撮る機会が3回ありましたが、どれもプロキャプチャーモードが無ければ撮れなかったという結果になってしまいE-M1Xの有り難さを実感しました。
時計を見ると13時! 朝6時半から撮り続けていたのでお腹が空いてきたし、曇り空になってしまったので今回の撮影はこれにて終了です。
■OM-D E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + テレコンバーター MC-14★ 1/1000秒 ISO /絞りオート
まとめ
E-M1Xはボデイ剛性が高まっており、さらにボタンやレバーの配置、形状、感触を一新!使用してみて ニコンやキヤノンのフラッグシップ機に通じる安心感、安定感を手にしたと感じました。
WB、露出補正 AF 連写 ISO感度等の主要機能の変更は1つのボタンに割り振らており、操作性が大幅に向上、ジョイスティック(マルチセレクター)搭載で測距点の変更も直感で操作できるようになりました。元々完成度が高いEM-1markⅡの不満点を丁寧に塗り潰しているので、EM-1markⅡ使いの私はすっかり気に入ってしまいました。
ボデイ単体の重量は997g(バッテリー SDカード込み)と重くなりましたが600mmF4レンズ装着で比較してみると
ニコンD5+ニコン AF-S 600mm f/4E FL ED VR 5215g
キヤノン EOS-1D X Mark II+EF600mm F4L IS III USM 4580g
オリンパス OM-D E-M1X +M.ZD ED 300mm F4.0 IS PRO 2472g
と依然としてオリンパスに圧倒的なアドバンテージがあります。
さらに野鳥撮影の現場ではGITZO 5型 4型三脚+ザハトラーやマンフロットのビデオ雲台が主流ですが、オリンパスならGITZO 2型クラス+小型のビデオ雲台でも充分なので撮影機材の大幅な軽量化が可能となります。
今回は試せなかった「7.5段手ブレ補正」「ライブND」「ハイレゾショットショット」「インテリジェント被写体認識AF」等、撮影の引き出しが増えそうな機能が満載!
プロ仕様機EM-1Xとは私のようなアマチュアカメラマンでも「決定的瞬間討ち」をはじめとしたプロの技を簡単に操れる凄いカメラでした。
これは買うしかない!
撮影後の私は打って変わって買う気満々モードになっていました…
最後までご笑覧頂きありがとうございました。
★今回掲載した画像はブログ鑑賞に合わせ若干のトリミングをしています。
《使用機材》
■OM-D E-M1X ボディ [2019年2月22日(金)発売]★ご予約受付中★
**** OM-D E-M1X *****
第1回 【被写体追尾性能を体感!!「RALLY of TSUMAGOI」編】はこちら!!
第2回【世界最高7.5段の手ぶれ補正を体感!! 夜景撮影編】はこちら