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7/25~28の3日間で山口線の撮影に行ってまいりました。
今回は45年ぶりに復活を果たしたD51200&旧型客車を復刻したJR西日本35系客車の試運転の撮影です。
試運転列車は通常の運転時刻とは異なり
新山口発 4:56⇒津和野着 7:10 津和野発11:10 ⇒新山口着13:09着と早朝に設定されました。
普段は撮れない早朝のシーンを撮影出来るという事で期待に胸が膨らみますが、同時に果たして思い描いた通りに撮れるかどうか心配も有り、いつもより緊張感が増した撮影となりました。
現役時代のD51200
火が入っているD51200に会うのは1972年の夏の中央西線以来…栄えある動態保存機として梅小路蒸気機関車館行きが決まっていたD51200、その当時はすぐにでも動く姿が見られると思っておりましたが、静態保存期間が長く、たまに動いても構内運転のみで、まさか45年も待たされるとは夢にも思っておりませんでした。
待たされた期間が長いだけに感慨もひとしおです。
木曽福島駅 フジカラーN100 ニコマートFTN ニッコール50mmF2
上松-木曽福島(たぶん) ネオパンSSS ニコマートFTN ニッコール50mmF2
仁保-篠目 7月25日
朝一の飛行機で山口宇部空港までひとっ飛び、往路は間に合わず復路からの撮影スタートとなりましたが、ファーストショットは沿線トップクラスの人気撮影地 仁保-篠目間の直線 通称「篠直」で迎え撃つことにしました。
ほぼ定刻に姿を現したD51200は颯爽と目の前を通り過ぎて行きました。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F3.5 1/500秒 ISO200
宮野-仁保 7月26日
いよいよ今日から往復撮影、最初の撮影地はこちらも人気撮影地の「大山路」。
通過時刻が早朝5時半ごろのため、3時起床 4時にホテルを出発しました。
4時半前に現地に着きましたが、辺りはまだ真っ暗で写真を撮れるような状況ではありません。
懐中電灯片手にカメラをセットして待ちますが、5時を過ぎると刻々と明るくなり何とか撮影が出来そうです。
ここでは M.ZD ED25mm F1.2 PRO を思い切って開放F1.2で使ってみました。
結果は想像以上の出来栄え!周辺までシャープでクリアな描写には驚きです。
ホワイトバランスをタングステン光にセットして、朝の雰囲気をドラマチックに強調してみました。
M.ZD ED25mm F1.2 PRO F1.2 1/800秒 ISO400 ホワイトバランス タングステン光
長門峡-渡川 7月26日
煙が期待できる有名撮影地ですが、試運転列車は長門峡駅を通過のため、残念ながら煙が寝てしまいました。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F4 1/320秒 ISO320
徳佐-船平山 7月26日
D51に牽引されている35系客車も、国鉄の旧型客車を復刻新製された注目の的ですが、想像以上に馴染んでいて違和感どころか昔から走っているような風格があります。
内装も木材を使用して当時の客車を再現しているそうです。展望車オロテ35はかつての東海道本線特急「つばめ」「はと」に連結されていた一等展望車マイテ49をモチーフにしており、乗車するのも楽しそうです。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F3.2 1/320秒 ISO320
津和野-船平山 7月26日
長年やまぐち号を牽引してきたC571に比べパワーがあるD51は急勾配も軽々と登っているように見え、全般的には煙が控えめかな?という印象ですが、ここは良い煙を出してくれました。
今回一番撮りたかったのがM.ZD ED 300mm F4.0 IS PROを使ってのこのシーン!
マーク無しのD51200カッコ良いですね♪
M.ZD ED 300mm F4.0 IS PRO F4 1/200秒 ISO320
M.ZD ED40-150/2.8PRO F2.8 1/400秒 ISO320
徳佐-鍋倉 7月26日
復路のダイヤは徳佐駅に長時間停まるため、普段はあまり撮らないこの場所で撮影してみました。
煙控めでしたね…
篠目-仁保 7月26日
午後になると天気が回復 晴れると山口は東京よりワンランク上の暑さです。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F4 1/1000秒 ISO200
宮野-仁保 7月27日
3日目も撮影のスタートは前日と同じ大山路から!この日も3時起床4時出発です。
晴天でしたが、まだ日が出ていないのと、空にグラデ―ションが無いので意外と平凡、ホワイトバランスをオートにするとこんな感じです。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F2.8 1/200秒 ISO2000
篠目-渡川 7月27日
霧に覆われた篠目駅、早朝じゃ無ければ撮れないシーンです。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F2.8 1/200秒 ISO2000 ホワイトバランス タングステン光
徳佐-船平山 7月27日
晴れると順光になる期待していた撮影地ですが、残念ながら霧は晴れず、再び霧中の撮影、幻想的で良いですね。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F2.8 1/800秒 ISO200
津和野-船平山 7月27日
あっという間に今回の撮影も大詰めを迎え、復路はここ「白井の里」にて撮影します。
ここは2013年の豪雨で甚大な被害を被った場所ですが、護岸工事も終り、撮影地の周辺は公園風に美しく整備され屋根付きのベンチもあって、真夏の暑い日は助かります。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F3.2 1/640秒 ISO200
津和野駅 7月26日 27日
かつて津和野機関区だった場所には今では珍しい転車台が有り、ここでD51は方向転換して復路の運転にそなえます。
真剣な表情の機関士さん機関助士さんも一仕事終えた後は笑顔がこぼれます。
津和野駅に佇む姿はまるで昭和にタイムスリップしたみたいです。
国鉄キハ40系との並びも絵になります。主にM.ZD ED12-100/2.8PRO を使用しましたが24-200mm相当高倍率ズームは、スナップ撮影最強レンズですね。
山口線を走る車輛たち
山陽本線 新山口と山陰本線 益田を結ぶ山口線は沿線に観光地「湯田温泉」 「津和野」を抱えローカル線ながら特急列車も走っています。
特急「スーパーおき」はJR西日本187系 、普通列車は国鉄キハ40系がまだまだ元気に頑張っています。
まとめ
山口線のように何度も訪れている撮影地の場合は、行く前にある程度どんな写真撮りたいかプランを練りますが、今回は早朝の撮影もあり、不安いっぱいでした。
E-M1MarkII&PROレンズ群はそんな不安を払拭、腕の悪さもカバーしてくれる頼もしい相棒であることを再認識させてくれました。
暗いシーンや霧の中でもオートフォーカスは見事に合焦、また刻々と明るさが変わる早朝の撮影時は露出やホワイトバランスの効果が確認出来るEVFの便利さを実感しました。
それとしつこいようですが何とい言っても小型軽量なのが魅力、600mm相当の超望遠を含むシステム一式が機内持ち込み可の中型のカメラザックに収まってしまうので、安心安全に機材を運ぶことが出来ます。
カメラグランプリ2017受賞!ミラーレス一眼最高峰の一角を担う E-M1MarkII
自信を持ってお薦め出来る逸品です。
使用機材
OLYMPUS
E-M1MarkIIボデイ 2台
M.ZD ED 7-14mmF2.8PRO
M.ZD ED12-100F/4.0 IS PRO
M.ZD ED40-150/2.8PRO
M.ZD ED 300mm F4.0 IS PRO
M.ZD ED25mm F1.2 PRO
M.ZUIKO DIGITAL 1.4x テレコンバーター MC-14
ニコン ARCREST PROTECTION FILTER [ニコン特設サイト] [カメラのさくらや商品ページ]
片面反射率約0.1%!今注目の高性能フィルターを使用してみました。
同一条件で他のフィルターと比較出来なかったのとレンズ性能に依存する部分も多いので、何とも言えい面はありますが、悪条件でもフレアー、ゴーストの無い写真が撮れました。
おまけ
蘭蘭(ランラン)さん。
かつて徳佐駅近くで開業していた、らーめん&ちゃんぽんが抜群に美味い「蘭蘭」さんは山口市内に移転してしまい、撮影の途中に行けなくなってしまいましたが、今回は早めに撮影が終了したので久々に食することが出来ました。今や山口市内で1、2を争う人気店!この味なら当然です。
よろしければ、ご注文はこちらからどうぞ
最後まで御笑覧頂きありがとうございます。