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2/15~17の3日間で今年もまた冬の道東に行ってまいりました。
釧路→羅臼→釧路 を巡る旅、タンチョウ シマフクロウ オオワシ オジロワシ エゾフクロウ等の野生動物、 釧網本を走る「冬の湿原号」を狙います。
この時期の道東行は10数回目になりますが、過去の使用カメラを振り返ると
キヤノンEOS-3
ニコンF6
ニコンD3s
ニコンD4
と一眼レフの高速モデルを使用してきましたが、今回は昨年の12月に発売になったばかり、ホヤホヤの新製品 オリンパスOM-D E-M1 MarkIIを撮影のパートナーに選びました。
E-M1 MarkIIはミラーレス一眼の概念を覆す 高速AF 高速ファインダー搭載のハイスピードモデル、果たして大空を縦横無尽に飛び回る野生動物を捉える事が出来るのでしょうか?
今回のラインナップは下記の通り、ニコンシステムの時と比べて半分以下の重量になり、機内持ち込み可のカメラザックに余裕で収納出来るのが嬉しいです。
OM-D E-M1 MarkII 2台
M.ZD ED 7-14mmF2.8PRO
M.ZD ED12-100F/4.0 IS PRO
M.ZD ED40-150/2.8PRO
M.ZD ED 300mm F4.0 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL 1.4x テレコンバーター MC-14
阿寒町タンチョウ観察センター
釧路空港に降り立ち最初に向かったのがタンチョウ観測センターです。
旧千円札に描かれタンチョウはここで撮られた写真が基になっています。
さらに午後2時から始まる餌まきがハイライト。
タンチョウの餌を横取りしようとオオワシやオジロワシ、トンビ、がやってきますが、繰り広げられるタンチョウとのバトルが人気が高く大勢のカメラマンが集まります。
ところが今年は鳥インフルエンザ感染防止のため餌まきは中止しているとのこと、例年よりカメラマンの数は少なく、タンチョウも静かで全く踊ってくれません。
青空をバッグに飛ぶハクチョウ。
タンチョウでこんな絵を撮りたかったのですが…
と、ところが!!!
午後1時ごろになるとなにやら、タンチョウ達がソワソワ…この日は実験的に餌まきを実施したようです。遠くの木に待機していたオジロワシも久々のごちそうという事で動きが活発♪
ラッキーなスタートとなりました。
羅臼 シマフクロウ
タンチョウの撮影を終え、約3時間の道程 一路 羅臼へ向かいます。
次のターゲットはシマフクロウ、夕食を終えて19:30過ぎから撮影開始、
小さな川の中に設けた 給餌池 に入れたヤマメを捕りにくる姿を狙います。
撮影開始から30分ほどで姿を見せてくれて幸先の良いスタート。
しかし!それからが長かった… 2:00までねばって3回撮影出来ました。
羅臼 オオワシ オジロワシ 流氷
4時半起床 前日2時まで撮影をしていたので睡眠時間は2時間半、 仕事の時はこうは行きませんが、遊びなのでスパッと目が覚めます♪ 昨年は流氷が全く無く撮影出来ませんでしたが、前日羅臼港をバスで通った際には少なめでしたが流氷を確認できたので、今年は何とか撮れるかな? 辺りはまだ真っ暗ですが星空が美しいので日の出も期待大です!
港に着いてみると 流氷がビッシリ、今年は当たり年と確信!
さあ船に乗って 、流氷&オオワシ オジロワシ撮影の始まりです。
観光船に乗車 船上から撮影
全てM.ZD ED40-150/2.8PRO+1.4×テレコン またはM.ZD ED 300mm F4.0 IS PRO を装着して撮影しています。
撮影時間は約3時間、ほぼ休むことなく撮影し続けます。
船上からまく、スケソウダラを捕りに来る姿を狙いますが、被写体の数は相当量(数えきれないほど居ます。)360°上下左右、どこからともなく現れるので、自分の機材の射程距離に入るものを片っ端からシャッターを押します。
オリンパスの小型軽量システムでは手持ち撮影が可能となり、秒18コマ連写と相まって機動力が大幅増、18コマだと羽の動きも細かく捉えるので、鷲の決めポーズを撮れる確率が上がりました。
ニコン、キヤノン使用時は500mmF4でしたが、どうしても体力的に三脚を使用せざるを得ませんでした。
国後島をバッグに優雅に飛ぶ オオワシ
冬の湿原号
道東冬の風物詩として定着した「SL冬の湿原号」
2000年から運転がスタートし、一時はC11171号機C11207号機、2台の蒸気機関車を使用しての運転もありましたが、C11207号機が東武鉄道へ貸し出しのため内地に旅立ってしまったため今年はC11171号機を使用しての運転です。
ところがそのC11171号機が運悪く故障してしまい、予備機の11207号機も既に居ないためディーゼル機関車DE10牽引に変更になってしまいました。
今回の牽引機は国鉄時代のオリジナル塗装の原色機、イベント列車には必ず掲げられるヘッドマークを装着しない運転となり、昭和時代のローカル列車の姿の再現 という趣きになり、マニア的にはおいしい運転となりました。
レールの上を走る列車の撮影はE-M1markⅡにとってはかなり楽な仕事、測距点が画面の端まであるので横に長い鉄道車両の撮影時も困ることはありません。
まとめ
オリンパスE-M1markⅡとPROレンズシリーズとの組み合わせは、発売から間もないにもかかわらす、各方面において高い評価を得ております。
今回オートフォーカスにとって難易度の高い被写体の撮影が中心でしたが、高評価の理由を実感することが出来ました。
一眼レフ高速モデルを抜いたという域までは行っておりませんが、同レベルの性能を手にしたのではないかと思います。
マイクロフォーサーズフォーマット機、ご検討にあたり画質面を気になさる方も多いかと思いますが、今回ブログにアップした写真は最大50%程度トリミングしています。
全てA3プリントしてみましたが、トリミングした写真もノートリのものと遜色ありませんでした。
OLYMPUS E-M1markⅡ&PROレンズシリーズ
ご自分の機材が入ったカメラバツグを持った時に重い…と感じている方や、システムの小型軽量化を検討している方には自信を持ってお薦めできる逸品です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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