シネスチール CineStill 800T タングステン 135 | □■□■ おぎさく スタッフブログ ■□■□

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東京荻窪にあるカメラ専門店、カメラのさくらやです。
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■営業時間:AM10:00-PM8:00 (年中無休)

いつも荻窪カメラのさくらやをご利用頂きましてありがとうございます。

猛暑の続く夏、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
当店では7月より新たなフィルムの取り扱を始めました。

映画用タングステン光下フィルムのISO800カラーネガフィルムです 。
一般的に太陽光で撮影することを前提としたデイライトタイプとは違い、
白熱電球などタングステン光源で撮影するように作られたタングステンフィルム。
それを逆手にとって太陽光の元撮影すると、青みがかった幻想的な写りが楽しめます。
デジカメでホワイトバランスを白熱電球にした時の色。といえば想像しやすいでしょうか?
タングステンフィルムは主にリバーサルタイプでのラインナップが多かったため、
シネスチール800Tのようなカラーネガタイプは歴史的に見ても珍しいものです。

早速愛用のフィルムカメラに装填。炎天下の中、撮影に出かけました。

独特な発色が夏の陽射しと相まって、少し白昼夢のような雰囲気です。


ISO800という高感度のため、室内撮影もしやすく感じました。



続いて夕暮れ時。
夏特有の湿度を持った雰囲気が出ている気がします。
この「気がする」というのがフィルムの魅力ではないでしょうか?
数値では測れない何かに期待したくなります。



タングステンとはいえ緑は緑として保たれていました。



好きな撮影地、九十九里浜へ。


しかしこの日は猛暑。
海岸から水蒸気が出るほどの陽射しです。
独特な描写と霧が相まって不思議な写真が撮れました。

今回の撮影にはライカを持って行きました。
1910年代オスカー・バルナックによって試作されたカメラは35㎜映画用フィルム2コマ分(24X36mm)を使用するものでした。
これがライカの起源だそうです。
そんなライカに映画用フィルムを入れて撮影に出かけるのは感慨深いものでした。
現代のフルサイズセンサーのサイズ(24X36mm)も元を辿れば映画用フィルムに行きつきます。
映画用フィルムでの撮影は、こうした写真の歴史にも触れ合える貴重な機会となりました。

今回のフィルムの詳細はこちら ⇒ おぎさくオンラインショップ


シネスチール CineStill 800T タングステン 135 36EX