新連載スタート
末永くご愛用いただけるように開発された、ニコン「Df」。
そのカメラと、新旧織り混ぜたニッコールレンズとの組み合わせをご紹介していくという新企画です!
第1回目は、【 Reflex Nikkor 1000mm F11 】
ニコンのレフレックスレンズ1000mmです。
レンズ鏡筒内のミラーで像を反射させる事によって、超望遠レンズでありながら
コンパクトな設計になっています。
最大径X長さ119X233.5mm、1900g、F値は11固定、最短撮影距離は8m。
1976年に発売されたレンズで、発売開始から既に40年近くが経っています。
近年はメーカー純正のレフレックスレンズはほとんど見かけなくなってしまいました。
なかなか出会う事のないレンズという事もあり、梅雨の合間の晴天の日に早速テスト撮影してみました。
NIKON Df + Reflex Nikkor 1000mm F11 ■1/250 F11 ISO800
レフレックスレンズの特長と言えば、レンズの構造上発生するリング状のボケ。
このリング状のボケを生かした独特の描写も魅力のひとつです。
マニュアルのピント合わせはかなりシビアですが、デジタル一眼レフボディとの組み合わせにより、
繊細なピント合わせも比較的楽にこなす事が出来ます。
少しの揺れが大きく響くのには苦労しましたが、
ライブビュー設定、拡大表示でピントを合わせられるのは本当に便利でした。
フィルムカメラの頃は結構大変だったのではないかと…。
こういうところはデジタルの便利さを改めて実感します。
NIKON Df + Reflex Nikkor 1000mm F11 ■1/250 F11 ISO800
そしてやはり1000mmで撮影してみたいものと言えば、こちら。
NIKON Df + Reflex Nikkor 1000mm F11 ■1/1000 F11 ISO800 露出補正-2
撮影した6月13日は偶然にもハニームーンという数十年に一度の珍しい満月だったそうです。
月と地球との距離が近く、最も低い位置を通過するため月が大きく、
さらに赤みがかって見える事もあるそうですよ。
撮影時見た月は残念ながら赤く見える事はありませんでしたが、
Reflex Nikkor 1000mm F11の試し撮りにはもってこいの好条件でした。
とはいえ月の撮影は全くの素人!難航しました。
あまりの画角の狭さにファインダーで月を探すのに右往左往。
やっとのことでフレーミング。
↓
「よし!これで完璧!」
↓
ISO感度とシャッタースピードのバランスを調整。いざシャッターを!
↓
「むむ!?…ん?…え!?」
↓
ファインダーから月が消えてる!オーマイガー!!
そう月は動いているのです。1000mmともなるとその動きは結構早く感じるものです。
油断しているうちにフレームから外れてしまったのでした。
ん~、普段意識しないけれど地球は動いているのですね。そう明日へ向かって。
宇宙のロマンを体感しました。
※いつまでもロマンに浸っていると一向に撮れないので注意!
----------------〈 主な仕様 〉---------------- ●レンズ構成: 5群 5枚 ●画角: 2°30′ ●最小絞り: F11固定 ●最短撮影距離: 8m ●最大撮影倍率: 1/7.1 ●絞りの羽根枚数: - ●内蔵または後端部フィルター: 後部ねじ込み式 39mm(P=1) 5 枚付 ●大きさ(約): 最大径119×長さ233.5 mm ●質量(約): 1,900g |
ねじこみ式フィルター 5 枚 (L37C・O56・A2・B2・ND4S)付き。
(L37Cは装着済になっていますので写真では4枚になっています)
普段使う機会がない1000mm、楽しく撮影ができました。
(´-`).。oO(水面に反射する光と、近所の川にいるシラサギも撮ってみたかったな)