おぎぬまXですっ。
先日、とある出版社にマンガの持ち込みをして来ましたっ。
今回はその時のことをご報告いたしますっ!!
……えっ…?
「おぎぬま…おぎぬまさん…。
この記事のタイトルに(前編)とついてますが、私の予想だと今回のブログで書かれることはせいぜい、当日家を出てから出版社にたどり着くところくらいまででしょう…。なので私は(後編)から拝見させていただきます…。浮いた時間でハムスターを神の象徴に、おぎぬまさんを悪魔の象徴とする小国家を作ります…ではまた…。」
…で、ですって…!!??
す…すみませんっっ…!!
た…たしかに…!
今回のブログで書かれることは…
『僕が家を出てから出版社にたどり着く』ところまでです…!!!!
なので前編を飛ばしても、なんら問題はありませんっっ…!!!
し…しかし!
浮いた時間でどこまでできるか僕にはわかりませんが……なんだかんだで道中色々あったのでよかったら読んでくださると嬉しいかぎりですっ…!!それでは、どうぞっ!!
………
……
…
2017年
1月18日 水曜日
僕は自宅で出発の準備をしていました。
コタツに今日持ち込むマンガの原稿用紙を並べて最終チェックをします。
…………異常、なし…!!
時計を見ると11時15分。
持ち込みは13時30分からです。
……よし、いくかっ……あっ!
出発寸前、僕はあることに気がつきました。
そ、そういえば…
原稿用紙を入れる封筒がなかった!
僕は普段、プラスチックのケースに原稿用紙を入れて持ち歩いてますが、投稿や持ち込みで編集者に渡す時などは封筒に入れなくてはなりません(多分)。
しばらく部屋の中を探しましたが封筒は見当たりません。
そうなると…出版社に行くまでの間に買うしかないわけだ…!うーむ…!
マンガの原稿用紙はB4サイズ。
大きいので、B4サイズが入る封筒はなかなかコンビニとかには置いてないのです。
道中、封筒が手に入るか心配でしたが、調べたら出版社の最寄駅に100円ショップがあるみたいなので、そこの文房具コーナーにはさすがに置いてあるだろうと判断して、僕は家を出ました。
電車に揺られながら僕は思います。
久しぶりの持ち込み…!!
少なくとも去年は一度も行けなかったわけだから、一年以上ぶりか…!!!
き…緊張するぜぇぇぇぇ!!!!
しかし…臆するな、おぎぬまよ!!
…今、お前の手元には200本の中から厳選した最強4コマ集があるのだ…!!自分を信じろ…!!見せてやれ、一皮むけたニューおぎぬまXのマンガを!!必ず編集者さんは驚くだろうぜっっ…!!!
己を鼓舞することで、だんだんと緊張がワクワクに変わっていきます。
ーー今回の目的地は飯田橋。
たしか、友人が一人暮らししてて、遊びに行ったことがあったなぁ。
持ち込みが終わったら、居心地がいい喫茶店があったから、そこでお茶でもしようかなっ。ふふふっ…。
平日の昼間、快適な車内。天気も良かったせいか、僕はこれから持ち込みという名の営業……いや、戦争を行うというのに、ルンルンしてました。
そして、12時40分。
飯田橋 到着。
駅から出て、飯田橋の街並みを眺めた瞬間、僕は思いました。
……どこだよ、ここ!!!???
僕は気付きました。
友人が住んでた街…代田橋だ。
ここは、飯田橋っ…。
この街、全然知らないや…!!!
見知らぬ土地だと気付き焦る僕。
ま…まあいいさっ!
とりあえず、持ち込みまで小一時間はあるし、原稿用紙を入れる封筒を買いに行こうっ!
僕はケイタイの地図アプリを使い、近くの100円ショップを目指しました。
しばらく歩き続ける僕。
ふと目に映った光景に僕は足を止めました。
あっ………あれはっ…!!??
う…うおおっっ…!!!!
あとちょっとしたら、あそこにいるのかぁ…!!!うわぁ〜〜〜っ…!!!
しばらく出版社を眺めた僕は、再び歩き出します。
まずは100円ショップで封筒をゲットしなくては……ん?
またもや足を止める僕。
今度、目に映った光景は……
秋田書店から1分ほどの距離にあるんだ…!!近いなぁ〜っ…!!
立て続けに飛び込んでくる有名出版社にドキドキする僕。
…が、まずは封筒だ。封筒っ。
気を取り直して歩く僕。
しかし、どんなに辺りを歩き回っても100円ショップは見当たりませんでした…。
お、おかしい…!
絶対にここにあるはずなのに、100円ショップがない…!!!
…な、なぜだ……!?
…へ、閉店したのか……!?!?
それとも…僕のケイタイがおかしいのか…!?!?
時計を見ると13時ジャスト…。
僕は100円ショップ探しを諦め、周辺にあるコンビニで封筒を調達することにしました。
落ち着け…おぎぬまよ…。
ここらは出版社が密集してる地域。
当然、周辺コンビニの客層の多数は漫画家や編集者が占めてるはずだ…!!
ということは…周辺のコンビニには僕と同じように、現地で封筒を買おうと思う人がたくさんいるはず…!!
なので、ここいらのコンビニには必ずB4サイズ用の封筒が置いてあるはずだ…!!
……それが自然の摂理っっ!!!
……それが商売の鉄則っっ!!!
僕は出版社周辺のコンビニに次々と入り、封筒コーナーをチェックします。
………しかし…!!!
どのコンビニにもB4サイズが入る封筒は置いてありませんでした。
な……なぜっっっ…!!??
なぜなのよっっっ…!!???
…絶対売れるのに…!!!!
…なんで発注しないのさ…!!!
飯田橋周辺のコンビニオーナーの、自然の摂理に反したビジネスセンスに翻弄される僕。
それとも、持ち込み当日に封筒を探し回る漫画家などこの世にいないのか…!?
時計を見ると、13時10分。
いい加減にやばくなってきた…。
このまま封筒が見つからなかった場合、どうなるんだ…!!??
…仮に持ち込みが終わって、編集者さんが「原稿をお預かりしてもいいですか?」と言ってきた時……
「すみませ〜〜ん!封筒探したんですけど見つかりませんでしたぁ〜〜っ!」と原稿を裸のまま渡したら、絶っっっ対に非常識じゃないかっっっ……!!!!!
「むっ、原稿渡す気ないのかな?じゃあ、受け取らなくていいや。ついでに死ねぇぃ…!!!!」
と始末される可能性もありえる…!
僕は震えました。
…と、その時。
視界の果てに、文房具屋っぽい外装の建物がありました。
…あそこっ…なんとなくだけど…
昔ながらの文房具屋っぽい…!!
冷静な判断力を失っていた僕は、
藁にもすがる想いで走りました。
文房具屋…?事務用具店…?
どっちにしても、奇跡…!!
どっちにしても封筒はあるはず…!!
助かった…!!
建物の前まで近づいた僕。
ん……?
…あっ……ここっ……
僕は思いました。
弓矢のお店っっっっ…
初めて見たっっっっ…!!!!
僕は、「砂漠でオアシスだと思ったら蜃気楼だった」級の絶望を味わいました。
その後、血眼になって周辺を探し回り…
ようやくTHE・文房具屋さんといった感じのお店を発見っ…!!奇跡っ…!!
息を切らせながら封筒を購入する僕。
文房具屋さんには、僕が封筒中毒者で、封筒不足により禁断症状に陥っていたように見えたかもしれません。
お店を出ると同時に、出版社の目前までダッシュしました。そして、道のはじっこで原稿用紙を封筒に移します。
ギ、ギリギリ間に合った…!!!
これであとは、持ち込みに全力でぶつかるのみ…!!!
……ふっ…
できることなら、持ち込み前にコーヒーでも飲んで、リラックスしてから臨みたかったものよ…!
まさか、汗だくになって臨むことになるとは……おぎぬまX、まだまだ青いな…!
プラスチックのケースから原稿を取り出し、封筒へ移す僕。
……が、この封筒…………
ワンサイズ…!!!!!!!
ずわわわわわぁぁぁぁああああああああああああいいいいいいいいいいいいいいいいやあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっ……………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あ……………………………
焦りすぎたぁぁぁぁっっ……!!!!!
時計を見ると13時20分……
もうだめだっっ……!!
行かなくちゃっっ…!!
僕は原稿用紙を移すと、ものすごくスペースを持て余した封筒を片手に、出版社の中へ進みました。
入口の自動ドアには、憔悴しきった季節外れの汗だく野郎が映っていました。
僕は思いました。
持ち込みで編集者にズタボロに言われた帰りならまだしも……
入口の段階でなぜ僕はこんなにもボロボロになってるのだろう……????
ーーーー2017年・初持ち込み…
開幕っっっっ!!!!!!!
…つづく