大人なんだからスナックで飲もう | オゲレツ365日

オゲレツ365日

ウクレレ歌手・ツリーのブログ。







8月22日(木)




毎朝、明け方に目が覚める。 腹が減って目が覚める。

今朝は午前5時に目が覚めた。

ノソノソと寝床から這い出して、窓の外を見た。

朝焼けがキレイだった。



毎日、夜7時には夕食を終え、その後は何も食べない。

そんな食生活なので、必然、朝、空腹で目が覚める。

東京にいた時には不可能な食生活だ。

心の空虚さや欲求不満を全部ドカ食いでごまかしていた。


今の暮らしはとても身体に良さそうだ。
血糖値も下がってると思う。ぜひ続けたい。
心から母に感謝デス。



そうではあるが、健康的な生活には違和感がアル。

オレみたいな陰険な暗黒人間がクリーンな生活を続けててイイのだろうか?

いつか精神が破綻して、地獄へ向かって暴走しだすんじゃナイカ?そんな不安が頭をよぎる。






これから働いて、普通に給料が貰えるようになったら、毎晩、近所のスナックに通ったりするのだろうか?

度し難くババアなホステスに入れ込んで、ガチ恋でズタボロになり、見栄を張って散財しまくるのだろうか。飲んだコトないが、ヘネシーとかボトルキープしたりして…。





「お前は大阪に帰ったら絶対音楽やらなくなるゾ!近所のスナックに入り浸って、ホステスに入れあげるゾ!」

親友のエコエコサイクルズ山田は、そんな予言めいたことを僕に言った。

「パッと見は70歳超えのババアだが、歳はお前と同じ50くらいのホステスと速攻で同棲スルゾ!」

エコエコ山田はそう断言した。ヤマトラダムスの大予言だ。

「ドキチ◯イが!ちょっと待てよ、オレは筋金入りのアイドルヲタクなんだぜ?BBAと同棲するワケねーだろ。年の差30アンダーは絶対条件なんだ!」

そう反論しても山田は聞く耳を持たなかった。

「いや絶対、間違いねーから」と何度も念を押された。







今日も何事もなく一日が終わった。

夜はスナックではなく、自部屋でひとりで飲んだ。

安息の日々が続いているが、少し淋しく感じる夜もある。


そんな時、エコエコ山田の言葉を思い出す。

『テメエは70超に見えるBBAと同棲する!』

その言葉が僕を支配し呪縛する。



「でもさ、スナックに行けば「恋人」に出会えるのカナァ…」

寂しさに耐えかねて、ついつい、そんな妄想をしてしまう。

得体の知れない孤独に、こんがらがってしまう。


「スナックに行けば、こんな俺でも、いつかお姫様が…(もしくはBBAが)」

ウットリ夢見ながら、近所のスナックの前を行ったり来たりしている。中に入る度胸はナイ。







いつもニコニコと、愛想よく暮らしてきたが、とどのつまり、人に心を開くことができず、じっとヒザを抱えているような日々だった。

もうやめよう。

これからは、たくさん心を開いて、心から笑い合える、そんな人生を送ってみたい。



そう夢見ながら、今夜も必死の形相で、スナックの前を行ったり来たりしている。







アデュー。今夜もアデューだ。

スナックの扉の向こう側には、何が待ってるのだろうか。

Someday My Princess Will Come…


いつの日かお姫様が or BBAが…。