そして、森には木々が生い茂り、クワガタや、カブトムシ等、様々な昆虫も
居る。
当然、貴重な植物等も生えていたりする。
そんな東北に生まれ、釣りが好きでそんな自然をステージに遊ばせて貰っている。
この遊びは、自然が豊かでなくては始まらない。
しかし最近、その自然のパワーが弱まりつつある。
森林伐採や、ゲリラ豪雨等により、土砂が川を埋め、源流域においては、魚が極端なまでに減少している。
森林伐採においては、森の保水力を奪い、川の水量は年々減ってきている。
天候の影響も重なる事により、更に深刻さを増している。
これを感じながら、釣りをしていると、寂しさを感じてしまう。
新しいフィールドを追い求めても、結果は一緒。
壊れた川を戻そうと、余計な金を掛け、更に自然を壊している現状や、人を呼び込むためだけの、無意味な放流。
もはや、今ある自然が一番のピークなのかもしれない。
もしかしたら、来年には更に衰退し、残念な結果になっているのかもしれない。
今見た景色、魚、植物、全て今の現状が一番美しい時なのかもしれない。
そう思うと、記憶にも記録にもキチンと残したい。
そう考えるようになった。
"まだある"
から
"もう無い(かもしれない)"
と思うことで、私は"今"ではなく、来年、再来年と先を見据えて、釣行するようになった。
勿論、釣り人である私は、素晴らしい魚を求める習性も残念ながらある。
だけど、知らなければ守ることも出来ない。
通いに通って、魚を淘汰するつもりは無い。
当然、リリースには本当に気を付けている。
釣り上げるだけでも、自然に負荷は掛けてる筈だから、なるべく元に元に戻してあげたい。
そんな気持ちでリリースする。
そしてこの先、弱まる自然の力を何とか盛り上げていければと考えている。
盛り上げるのは無理でも、少しでも延命措置が出来れば…と思っている。
「このままではいけない」
そう思って居る方は、少なからず居るであろう。
そんな方々とふれ合える機会があるのであれば、協力して自然保護活動が出来たらと思うが、今はそれもない。
非力な私が出来ること。
今は自分が出来る最大限の行動をして行きたいと思う。
そして、今はまだ非力でも同じ考えの同士と共に出来たらと思う。
でもそれは何年後に、なるかは分からない。
だけど、小さい積み重ねが大きな力となること。
それを信じてこれからも活動していきたいと思っている。
まずは、こんな自然が東北には有ることを知ってもらう。
そしてその自然が危ないこと。
それを知って貰うことが私に出来る事のひとつ。
このブログを読んでいただき、何か感じた方、自分では何が出来るか。
思い付いたら、即実行していただきたい。
多分それは、今自然が一番必要としている事だろう。
渓流シーズンは、9月一杯で終わりを迎えた。
また来年、あの自然の中で、素晴らしい魚との出会いが出来ますように…