秋田のグリーンツーリズム | 男鹿萬盛閣つれづれ日記

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秋田県男鹿半島にある温泉旅館「男鹿萬盛閣」の女将から、いろ~んなことをつれづれに発信していきます。観光のことやお天気のことなど、ご質問もお気軽に!

秋田県は旅館の数が東北の中でも一番少なく、リニューアルや経営者の交代を除けば、新しく仲間になる方も少ないのが現状です。
が、秋田の強みは「グリーンツーリズム」。農家民宿、漁師民宿は旅館と違って登録も簡単、設備投資もほとんど必要なく、ドンドン増えています。秋田の人に合ったおもてなしの方法がグリーンツーリズムなんだろうなぁって思います。秋田に関わらず田舎に行くと、おじいちゃんやおばあちゃんが自分たちで作った野菜を、自分で調理していっぱいご馳走を用意してくれますよね。自分ちの裏山に連れて行ってくれてのんびりさせてくれたり、季節のお花や鳥や蛍や、そんなところにも案内してくれて。それをそのまま、親戚や身内じゃなくても受入れて、おもてなしをしようというのが秋田の人に一番合うんじゃないかと思います。秋田県はなぜか一市町村に一温泉、各地に公営の浴場がありますので、お風呂の心配もなく、田舎に帰ったように過ごせる空間が用意されています。

グリーンツーリズムのよさはそれだけではなくて、地域の農業漁業振興にも役立っているんですよ。お米だけではなく、いろんな種類の野菜を育てないと、おもてなしできませんものね。農作物を作ってただ売るだけじゃなくて、さらに+αの工夫をすることで、魅力が倍増!まったく知らないお客様たちとコミュニケーションが取れるし、地域も活性化します。そして農家民宿や漁師民宿のお宿はほとんどが無農薬野菜。安心安全でおいしい!県でも積極的にモニターツアーを開催するので、私たち宿屋のように、販売するために旅行業者さんにお願いをしたりネットの書き込みに苦労したりすることはありません。自然にそのまま、いい雰囲気の、いい空気の中で過ごせます。

昨今、TPPのことで農家や漁師の方々は大変な思いをしているようで、テレビを見ていても反対集会などが開催されていますね。でも、秋田の農家の人たち、漁師の人たちにはこのグリーンツーリズムを広げることで可能性があるのではないでしょうか。農作物は世界に通用しなくても、今は観光立国、インバウンドも盛んに言われていることですし、グリーンツーリズムは世界に通用できると思います。

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