今年も元旦早々から不穏な出来事が続いており、2024年が始まったばかりですが社会の情勢が不安定に感じます。
地震で被災された方や飛行機事故で亡くなられた方の事を思い、胸を痛められている方達も多いのではないでしょうか。
能登地震では、半島という特殊な地形やインフラ整備の遅れから救助や支援が難航しているようです。
そんな中、台湾では地震直後に160人の能登地震救助隊派遣を準備し、日本政府からの許可さえ下りればいつでも派遣できる体制を整えてくれていました。
しかし日本側から「災害の範囲は広がっておらず、緊急性はないので支援のニーズは今のところありません。」と断られてしまい、
台湾側は現地入りを断念しています。
これには疑問の声も多く、台湾側からは日本政府関係者の現地入りが遅すぎるのではないかとの声も出ています。
また日本政府は、海外への投資は1~10兆円、大阪万博には1850億円を捻出していますが、能登の復興支援金は40億円しか出さないというのです。
誰が見ても支援が十分でないように感じる状況だというのに、災害とは関係のない緊急事態条項の会議は精力的に進めています。
傷ついた人達や助けを求めている人達は、どのように感じる事でしょうか。
自分達の権力拡大のための緊急事態条項は優先させるが、被災者は置き去りにしていく。
日本人の持っていた精神性が失われつつある事を感じさせる出来事です。
本当に今の日本は危険な方向に向かっています。
今年は、昨年以上に1人1人の心の在り方が問われる一年となりそうです。
昨年11月、日本でmRNAワクチンの強化型ともいえる「レプリコンワクチン」の製造が世界で初めて承認されました。
既に、世界中でコロナ変異株に対して、mRNAワクチンは全く効果がない事は証明されています。
それどころか、数多くの副作用に苦しみ亡くなる人が続出している有様で、他の国では今やこんなワクチンを喜んで接種しようなどという人はほぼいなくなりました。
mRNAワクチンは、効果がなく危険であるというのは世界では常識となっているのです。
ところが、そんなコロナワクチンの強化型である「レプリコンワクチン」を世界で初めて日本で製造するという異常な事が起きています。
NHK等の地上波は、大々的に素晴らしい事であるかのように報道していたようです。
メディアのプロパガンダは相変わらずの酷さであり、彼らに反省の色は見えません。
製造承認を受けたのは「明治製菓ファルマ」という、あの明治製菓の医薬品担当部門の会社です。
明治製菓ファルマのホームページにも、「健康にアイディアを」というキャッチフレーズで、日本でレプリコンワクチンを製造させ全国に普及させていくと書かれています。
また、ワクチン被害者を生み出した元凶とも言えるアメリカの製薬企業が、福島にmRNAワクチンの製造拠点を建設しています。
明治製菓は、その施設でレプリコンワクチンの共同開発・製造を進めるというのです。
この明治製菓は正気ではないと思います。
皆様もご存知かと思いますが、前回のコロナワクチンに用いられた技術は「mRNA」や「ウイルスベクター」と呼ばれるものでした。
これは、コロナ細胞の欠片である「スパイクタンパク」と呼ばれる物質を体内で製造できるようにするために、接種者の細胞にmRNAを注入して、一部の体細胞の遺伝子情報を書き換え、自分の体内でスパイクを半永久的に製造できるようにするという技術でした。
つまり、コロナに対する免疫を獲得するために、細胞を強制的に「スパイク製造所」に作り替えるという理屈です。
コロナの免疫を獲得する為だけに、大切な細胞を人工物同然に作り替えてしまうのです。
とても乱暴な理屈です。
人間の尊厳や自然への敬意を欠いています。
今回のレプリコンワクチンは、この技術の強化型と言えるもので、mRNAそのものを体内で自己増殖させるというものになっています。
スパイクの増殖ではなく、mRNAの増殖です。
なので、一部の細胞の遺伝子を書き換えるのではなく、全身の細胞の遺伝子を書き換えるワクチンという事になります。
推進側の理屈としては、摂取量は前回のワクチンの1/10の少量で済み(ワクチンのデータが自己増殖するため)、その分コストも安くなり、短期間で日本の全人口分の製造も可能なので良い事だらけという事です。
しかし、前回のコロナワクチンの時も、世界初の人体の遺伝子を書き換えるワクチンという事で、各種メディアは「凄い技術だ!素晴らしい技術だ」と大絶賛し、ほとんど治験も検査も行われず緊急承認されました。
しかし、それらの宣伝は全くの嘘である事が明らかになり、多くの人達が心臓発作、心筋炎、原因不明の体調不良などで亡くなり、多数の犠牲者を生み出しました。
現在も後遺症に苦しむ人達や、家族を亡くした遺族の方々の悲しみは癒えておりません。
意図的に人間の遺伝子を組み替えるという事が、どれだけ危険で愚かな行為なのかを多くの人達が認識したと思います。
ですが、この事を政府も製薬会社も直視しないばかりか、ワクチンは有効だと言い続け、責任逃れを繰り返した挙句に7回目の接種まで国民に推奨しています。
そういった多くの禍根を残したコロナワクチンの強化型が、レプリコンワクチンというわけです。
それを世界で日本人にだけ使用する事が既に決定しています。
日本人はモルモットにされたのです。
経産省は、このワクチン製造拠点となるファルマ社にバイオ医薬品製造拠点整備事業費として1000億円の追加支援を決定しています。
この1000億円は政府が国債を発行して捻出するのではなく、全て私達国民の税金によって賄われるのです。
更に今後、インフルエンザワクチンも、これまでの不活化ワクチンからレプリコンワクチンに変更していく事が決定されています。
そして従来の各種子供用ワクチンも順々にレプリコンに変更していく予定です。
あるお母様は、「母子手帳に記載する子供用ワクチンの種類が年々増えていくのがとても心配」と話されていました。
なぜなら、既に生後6か月からレプリコンワクチンの接種は可能と発表されてますので、そのお気持ちは当然だと思います。
あまりにも危険すぎます。
政府や大企業の幹部達は何を考えているのでしょうか。
利権と権力を優先しているわけです。
このように、政府や官僚は国民の事を守ったりはしません。
1人1人が本気になって、子供の安全は自分達で守るという気概を持たないといけなくなっています。
また、日本のレプリコンワクチン承認と同じ時期に、アメリカの国務長官であったヘンリー・キッシンジャーが亡くなりました。
このキッシンジャーは、世界をデジタル化し、人類を一元に管理するための計画である「グレートリセット」を推進するダボス会議の議長であるクラウス・シュワブの上司ともいえる存在でした。
そんなキッシンジャーが、2009年2月25日のWHО優生学会議における講義で堂々とこのような発言をしています。
「大衆達が強制ワクチンを受け入れたら、我々の計画は大きく前進する。
奴らは何でも受け入れる。
自然発生的にパンデミックなど起こるわけがないのに、それすらも無条件に受け入れる。
テレビ・新聞などのメディア情報が正しいと信じて疑わないからだ。
それらの組織は全て我々の傘下にある事も知らないで信奉している。
血液や内臓を大多数のために強制的に寄付させたり、子供達に遺伝子操作された食品を与え、ワクチンを接種させる。
妊婦達はそれが原因で不妊になって嘆き悲しむ。
自分達で受け入れておきながらである。
大衆とはそれほどに愚かなのである。
そのような羊達の心を支配して、群れも支配するのだ。
ワクチン製造会社は何十億ドルも儲け、今日この会議に集まってくれた皆の多くは、その投資家だ。
君達は羊達が好き勝手な事をしないように管理する番人達なのだ。
我々はこれから羊達の頭数を減らす計画を開始する。
羊達は我々が提供する絶滅サービスに喜んで金を払う。
自殺するためのお金を我々に差し出すのだよ。
この愚かしさには言葉を失う。
そんな無能な者達は、これからの地球には必要ない。
人口が増えすぎたのではなく、羊が増えすぎたのだ。
我々の永続的な支配体制のためにも、管理可能な頭数に減らしていく。
さて、ランチは何かね?我々真の地球人類達でこれからの未来を語り合うではないか。(会場は拍手)」
と、WHОの講演会で堂々と語っています。
漫画や映画ではありません。
皆様の恐怖を煽りたくてお伝えしているわけでもありません。
日本は本当にこういう人達によって貶められてきたのです。
この話は日本で知られていないだけで、世界では有名な話です。
改めて「優生学」とは恐ろしい思想によって作られた学問だなと思わされます。
こういう人物達によって構成されているのがWHОという組織であり、政府機関や製薬機関の本音であり、コロナ禍の正体です。
私達はコロナ禍に於いて、最初から羊扱いされていたわけです。
実際に、コロナは恐いウイルスではありませんでした。
危険なワクチンを接種してまで予防する必要はありませんでした。
にも関わらず、接種を拒否した人達は社会から排除されたり、差別されるような流れになりました。
この風潮を恐れた人達は渋々、彼らの言う通りにワクチンを接種し、マスクを着用し、ワクチンパスポートを取得し、デジタル化によって人々と交流しない社会を受け入れるようになっていきかけました。
コロナ禍の時に「デジタル化による自由の制限」とか、「パスポートによる管理社会の実現」などとウイルスとは関係ない奇妙なフレーズが飛び交っていたのを覚えている方もいると思います。
キッシンジャーの発言からも解るように、彼らの目的は最初から支配・管理体制を強化する事だったという事です。
厳しい現実であり、目を背けたくなると思います。
しかし、目を背ければ現実に何が起こっているのか、ますます解らなくなり、それこそ羊のように情勢に振り回される事になります。
自分がそうなれば、愛する人達や子供達まで巻き込んでいく事になってしまいます。
現実に、前回のコロナ禍ではかなり危ない社会になりかけました。
あのパニック時に、権力者にとって都合の良い法案が数多く成立させられ、社会の構造も大きく変えられました。
あの時、事実に目を向け気付く人達が多かったなら、あれほどの混乱にはならなかったはずです。
とても悔やまれます。
現在も、WHОは「パンデミック条約」や「IHRの改訂」を進めています。
そのどちらの法案も「強制的にロックダウンを実行し、人々の人権や自由を剥奪しても良い」と、条文に明記されています。
危険な動きが現在進行形で進んでいます。
これらをウイルスパニックや、レプリコンワクチンと連携して仕掛けられたら、またコロナ禍と同じように人々はあっという間に誘導され、人権を放棄し、管理社会を受け入れる事につながってしまうかもしれません。
今の日本を見ていると、その危険性はかなりあります。
ですから、こういう可能性があるという事を「馬鹿馬鹿しい・・・」とか、「そんな事ある訳ない・・・」とか思わずに、しっかり考えておく必要があると思うのです。
現実にコロナワクチンで家族が亡くなってしまった人達が多くおられます。
あれだけ「安全です。大丈夫です。」と言われていたワクチンは嘘でした。
製薬会社や政府は、ワクチンが危険である事を最初から解っていて国民に接種を促していたのです。
本当にそういう事が意図的に起こされたのです。
何かが起きて、愛する人を失ってからでは手遅れになります。
そうならないためにも、私達大人は自分も子供達も守れるように準備する責任があるのではないでしょうか。
何故なら、WHОをはじめ権力や利権を求める人達は、次に向けて本気で準備をしています。
なので、次もコロナ禍のように国民がパニックになって誘導されてしまったら終わりです。
前回とは違い、今度はここぞとばかりに日本は管理社会に移行していく危険性が高まっているのです。
繰り返しますが、これらは皆様の恐怖を煽りたくて申し上げているわけではありません。
強い表現になってしまっている事を、どうかお許しいただければと思います。
ただ、次は誘導されないように本当に気を付けなければいけないと思います。
誘導されない人が増えれば、流れが変わる可能性は大いにあります。
今の状況は何が起きてもおかしくありません。
先日も、日本はコロナワクチンの開発・流通を主導したアンソニー・ファウチという人物に、国家の栄誉である「旭日重光章」を授与しています。
日本政府と大企業の幹部達は、多くの国民を犠牲にしたワクチン開発者に感謝と尊敬の栄誉を送っているのです。
遺族の方々の気持ちは踏みにじられています。
国民が苦しんだ事は視野に入っていません。
それよりもファウチのような人物に章を与え、アメリカに気に入られる方が大切なのです。
自分達も莫大な利益と権限を得る事ができるからです。
現在の日本の中枢機関の実態はこうなのです。
事実上、平和な時代は既に崩壊しているのが解ります。
一刻も早く、多くの日本人がこの事に目を向けなければいけない状況になっています。
大切な事は日本の精神と文化は、これからは自分達で守っていくしかないと気付く事ではないでしょうか。
1人1人が心を取り戻し、権力者に頼らず、自立していく事ではないでしょうか。
今の日本人に一番求められている事ではないかと思います。
世界で最も調和を重んじ、誇りを大切にしていたのは日本人です。
その文化と精神性を取り戻す必要があると思います。
日本は戦後からGHQや占領軍によって精神性、文化、歴史を捻じ曲げられてきました。
日本人は誇りを失っていきました。
その影響は年々深刻になっており、現在は「日本はアジア各国を侵略した悪い事をした国である」という自虐史観がもはや正当な歴史であるかのようになってしまっています。
これは今も日本人の心に暗い影を落とし、「日本は駄目な国、グローバルな価値観が素晴らしい」とした日本軽視の風潮を根付かせ、現在進行中のグレートリセットを推進するような日本人を多く生み出してしまった大きな原因となっています。
現在、起こっている様々な問題の根本的な原因もここにあると言っても過言ではないと思います。
政治や官僚など中枢機関にいる人達の振る舞いを見ていても解るように、日本人である事の誇りや喜びを失い、日本人でありながら日本を守ろうとしません。
日本を大切に思っていない人が多くいるのです。
ですが、私達日本人は本当は誇りある歴史と文化を持っています。
日本の多くの先人達はそれを体現してくれていました。
それは後世の人達に日本の素晴らしい文化と精神を残したいという思いからです。
私達もそれを見習う必要があると思います。
かつて、日本の将棋界に升田幸三という人物がいました。
この方は78年前の戦争時に、南洋のポンペイ島に陸軍兵士として出征し、前線で生死の境を彷徨います。
戦争が終わって帰ってくると、自分の本業である将棋界に戻り活動を再開していた人物です。
日本の敗戦後から少し経ってから、升田氏はGHQ本部から突然呼び出されます。
将棋界を代表する人物から話しを聞きたいという事でした。
升田氏は、「なぜ将棋をやっているだけの自分にGHQから呼び出しが掛かるのだ・・・」と、困惑します。
この時期はGHQが日本の教科書を墨塗りにしたり、日本の正統な歴史書を7000冊も焚書にしたり、神社やお寺を破壊するなど、日本の文化や精神性を破壊しまくっていた時期でした。
なので升田氏は、GHQが将棋がどのようなものであるか探りを入れ、将棋の廃止通告をするつもりだと察しました。
戦前から、陸海軍は将棋界の伝説と言われた木村義雄氏の知恵や戦略を重要視していた事実があったからです。
木村氏は陸軍・海軍大学でも頻繁に講義をし、そのおかげで日本軍の作戦は洞察力が洗練されていきました。
そんな将棋で培われた知恵が、欧州・欧米を驚愕させるほどの日本の活躍につながっていた事をGHQも分析してきたのだろうと升田氏なりに察していたのです。
1947年、敗戦後の日本の第1生命ビルのGHQ連合国軍総司令部の本部に升田氏は赴きます。
升田氏は覚悟を決め、「升田幸三だ。話しを聞きたいというのでやって来た。」とアメリカ兵に臆する事なく対面しました。
当時29歳の升田氏は、戦時下の軍に所属しながらも何とか生還しており、彼の度胸の良さと頭の回転の良さは万人が認めるところでした。
そんな升田氏でさえ、
「日本は敗戦した。だが、敗戦したからといって占領軍に好き勝手に国を汚されるわけにはいかない。私も日本人として将棋を守る。」と、かなりの覚悟をして応接室に向かったそうです。
応接室に入ると、軍服を着た連合国軍の軍人達が椅子に腰をかけて待っていました。
一方の日本側は升田氏たった一人です。
升田氏の予測通り、GHQは完全に脅しに屈服するようなセッティングを用意していました。
升田氏が案内されて椅子に腰かけるや否や、すぐにGHQ側からの質問が開始されました。
「日本では将棋は武道と同じ立ち位置で扱われているようだが、まず聞きたい。
武道は危険で野蛮な文化であろう。なぜ将棋はそのような野蛮な文化と同列に位置しているのか。弁明があれば聞こう」と。
これに対して、升田氏は臆する事なく、
「まず、あなた達は日本を根本から誤解しているから申し上げる。
日本の文化は和の文化である。
当然の事ながら武道もそうである。
それどころか武道は日本の象徴的文化である。
武とは戈を止めると書くのだ。
刀を抜かずに終わらせる。
戦や争いが起きないように1人1人が心得るための道である。
武道とは戦さの愚かさを身を以て悟り、平和を重んじる人間を養成するための文化である。
何も知らずに野蛮などと決めつけないでもらいたい。」
と、見事に切り返すのです。
GHQ高官達はこの答えを受け、これ以上はその話題を口にしなかったといいます。
続けて本題の質問に入ります。
「そうは言うが、日本の文化は極めて野蛮ではないか。
我々の西洋文化にはチェスというものがあるが、日本の将棋のように相手の駒を自分の兵隊として利用するなど下品な事はしない。
これは捕虜の虐待であり、人道に反するものではないか。
日本軍の行動にもそれがよく表わされていたぞ。」と、質問をしてきます。
これには日本の将棋を破壊し、西洋のチェスを普及させようとする思惑がありました。
しかし、升田氏はこれも即座に切り返します。
「冗談ではない。戦勝国だからといって日本への不当な言い掛かりはやめていただきたい。
あなた達のチェスこそ捕虜の虐待・虐殺につながる思想を養成するものではないか。
日本の将棋は違う。捕虜を虐待も虐殺もしない。
将棋では全ての駒が生きているのだ。
これは能力を尊重し、各人が生きる場所を与えようとする思想である。
それは、敵であったとしても用無しとして排除してはならぬという思想なのだ。
しかも、敵から味方に移ってきても飛車なら飛車のまま、金閣は金閣のままと降格をしたりはせず敬意をもって扱うのである。
これこそ真の人間としての在り方である。
日本はアジア諸国とこの精神を分かち合おうとしたのだ」と、切り返すのです。
GHQの高官達は全員が無言で言葉が返せません。
更に、升田氏はこう続けます。
「実際に我々日本はアジアの同胞に武道や将棋の精神で接した。
我々はそのような現地の人達に敬意を持って接したつもりだ。
あなた方がアジアに対して行った行為はどうであるか。
自身を振り返っていただきたい。
罪のない人達からどれだけの搾取と差別をしたのだ。
あなた達はしきりに民主主義を振り回すけど、チェスは王様が危なくなると女王すらも盾にして良いというルールではないか。
それをあなた方はどう思われるのか。
古来から日本の武士は女性や子供を最初に逃がす。
たとえ、敵方の女性や子供であっても手を出してはならない。
それが我々日本人の精神性である。
必要以上にあなた達の文化や伝統を悪く言うつもりはないが、日本に対する不当な言い掛かり言うなら別である」
と面と向かって伝えるのです。
一般人でありながら、当時のGHQ本部でこのように日本の正当性を主張できた人がいた事は驚かされます。
世界を見渡せば将棋に似た文化はいくつもあります。
西洋のチェス、中国のシャンチー、朝鮮のチャンギなど多岐にわたりますが、そのなかで一つだけ日本の将棋だけが敵方を味方として活かすというルールなのです。
GHQはここを突き、「日本は野蛮であり、捕虜の虐待を推奨している」と、日本の危険思想の原因は武道や将棋であると升田氏に認めさせようとしたわけです。
しかし、それは全く逆の思想である事を見事に切り返され、何も言えなくなってしまいました。
なぜなら、日本は本当にアジアの人達に対して日本精神を以って接しました。
現実に日本人は武道や将棋の精神を体現し、インドのパール判事や、スリランカのジャワワルダナ大統領のようなアジアの人達はその事をサンフランシスコ講和会議や東京裁判という公式の場で訴えてくれていました。
逆に、アメリカやイギリスを初めとした連合国側こそが野蛮な行為を繰り返していた事も、パール判事らによって明らかにされていたので、余計にGHQの人達は升田氏に何も言えなくなってしまったのです。
5時間にも渡る話し合いの末に、GHQナンバー2のホイットニー准将は納得し、将棋の存続は守られました。
話の最後に升田氏はGHQの高官達に伝えます。
「戦犯とされ巣鴨拘置所にいる人達を無下に殺してはいけない。
日本はあなた方(アメリカ)との戦争など望んではいなかった。
この事を考慮してもらいたい。何とか生かして役立てる道を考えてもらいたい」と。
ホイットニー氏と同席していた高官達は、この升田氏の度胸を目の当たりにして驚いていました。
ホイットニー氏は、「あの日本人にはまいった・・・」と疲労困憊した様子で語っていたといいます。
この事からも、升田氏はたった一人でGHQの軍人達を黙らせてしまった事が窺い知れます。
まさに完勝です。
すごい日本人がいるなと思わされます。
升田氏は、あくまで徴兵されただけなので軍人でも政治家でも何でもありません。
権力も財力もありません。
升田氏を支えていたのは日本を守るという決意だけでした。
こういった事実から解るのは、かつての日本には自分が小さな存在であろうとも、日本を守るために全力を尽くしていた人達が沢山いたという事です。
升田氏は、晩年にこう語っていたそうです。
「将棋界はまだまだ進化できる。
だが、それには日本人の精神性が問題だ。
昔は、徳川家が将棋や武道の価値を理解していたから庇護されていた。
それによって取り組む人間にも品格が求められ、神聖なものとして扱われていた。
だが、明治期に幕府と日本文化は破壊され、将棋も武道も荒廃し、勝利ばかりを追求し、対局者に敬意を尽くさぬ者が増えてしまった。
この事を1人1人に考えてもらいたい」と。
日本が今日まで続いているのは、こうして後世のために日本の文化と精神を守ろうとしてくれた人達が多くいたからです。
私達はこの事を大切に思い、誇りに思うべきではないでしょうか。
今のように、日本の社会が崩壊しかけている時こそ、こうした人達の思いに真剣に目を向ける時だと思うのです。
戦後から79年が経ちますが、現代の日本人は平和ボケと言われてしまう事が多いです。
ですが、そうしてボケてしまう程に平和を享受してこれたのは、こうして命懸けで日本を守ってくれた人達の尽力があったからこそでした。
この事を知らないのは現代の日本人だけです。
こういう事実を知らないからこそ、現代の人達は日本人である事の喜びと誇りを失い、自分も、他人も、日本も大切にできないのではないでしょうか。
自分の事だけに囚われ、競争や損得ばかりに目がいき、日本を平気で売り渡すような権力者の言葉に盲目的に従う信念のない人達が増えてしまいました。
今、かつての植民地主義と同じようなグレートリセットという支配・管理・搾取に向かっていく動きが活発になっています。
大半の人達は、グレートリセットに加担するかの如くワクチン接種やマイナンバーカード取得などに積極的に協力し、これだけ理不尽な増税を連発されても疑問に思えなくなっています。
コロナ禍でも、日本の精神と文化を捨て去るかのように、社会全体がマスクやワクチン反対・賛成と分断し、差別するような方向に向かっていきました。
競争・支配・管理・搾取・差別、これらによって人が傷ついていく事に無関心な人達も多くいます。
大切なものを見失っている証拠ではないでしょうか。
共に日本の素晴らしい文化と精神を守ろうとする心が完全に失われているのです。
現在の日本は、先人が築いてくれた平和の基礎によって成り立っています。
それはもう崩れ去る寸前のところにきています。
戦後の日本人が本当の事実から目を背けていた間に、先人達の財産は失われてしまったのです。
コロナ禍のような騒動は、また形を変えて近いうちに起きてくる可能性が高いと思われます。
その前に今一度、本当に大切な事は何か、守るべきものは何かを考えるべきだと思うのです。
あの時代に日本はただ一人「人種差別や奴隷制度などおかしい」と勇気をもって訴え、心を尽くしました。
だからこそアジアの国々が平和に向かっていきした。
これだけ多くの国の独立に貢献した歴史を持つのは世界のなかでも日本だけです。
1人1人が日本人らしさを取り戻し、信頼や協力によって社会を回すことができれば日本は立ち直っていけるはずです。
ですから、皆様と共に武道の道を深め、日本の心を伝え合っていければ嬉しく思います。
そして、この社会的混乱を共に乗り越えていければと思っております。
このような時代に皆様とつながれる事を心より感謝しております。
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