今日の青森県(三八上北地域(三戸郡の「三」、八戸市の「八」、上北郡の「上北」に八戸、十和田、三沢の3市を合わせた地域の総称、青森県東南部の地域)は、昼間帯は晴れだったものの、夜間に入り、雪がちらついています。
子供達は、雪投げをしたり、雪だるまを作ったりと雪と戯れて楽しんでいますが、愚生達大人は、毎日の雪かき等の労務でうんざりとしています。
さて、3~4年前、北海道は千歳市近郊で勤務をしていたのですが、広大な農道を走っていますと、写真のようなサイロをよく見かけます。
北国におられる方はいつもよく見る風景ですね。
このサイロは、北海道では典型的な小規模のサイロ、家族単位で経営している酪農に使われているものでしょう。
サイロとは、米・小麦・とうもろこし・大豆等の農産物、家畜の飼料を蔵置・収蔵する倉庫のことをいいます。
飼料作物に付着する乳酸菌の作用により飼料を嫌気的条件下で発酵させることで、pHを下げカビ等による腐敗を防ぎ、長期間の保存を可能にする役割をもっています。
サイロにて保存された飼料作物のことを一般的にサイレージと称して畜産農家で牛たちの餌となるわけです。
今日の日本においては、塔型サイロは建造費用がかさむことや倒壊のおそれがあるなどで新規に建設するのはあまり例がないとのこと。
最近では、はラップフィルムを用いたロールベールラップサイロが広く普及しています。(北海道、東北を旅行すると、広大な敷地に丸いロールケーキみたいなものが等間隔に置いてあるのを見かけます)
初めて見たときは、あの「思い出のマーニー」の世界観(作中では、北海道道東部の設定になっているようです)を味わうことができ、感動したものです。
実際のサイロは、発酵や微生物の酸素消費により、サイロ内が酸欠状態になり、サイレージの貯蔵や搬出作業中に窒息する事故がしばしば発生しているので興味本位で勝手に侵入しないように心掛けてくださいね。
使っていないサイロを所有者の方に許可を得て見学するぶんには問題はないです。
北海道にお越しの際は、有名な展示物もさることながら、道端にあるサイロにも注目してみるのも楽しいと思いますよ。
それでは、また。