昨夜 21時半発の船は予定が狂い15分遅れで出発した。
船は乗員を拾うべく、「YOKOHAMA」にて一時停車。
その後、船内は照明を落とし暗闇を進んだ。
船内は揺れた。
揺れ続けた。
目が覚めた。
ここは・・・。
午前5時 船はまだエンジンをうならせ突き進んだ。
故郷への道のりは長かった。
それから12時を通過し、15時にも及んだ。
「長旅お疲れ様でした。」
大気圏をいつの間にか通過していた。
「HAKATA」に到着した船はたくましかった。
スーツケースを受け取り、地下へ進んだ。
さらに地下へ。
地球には惑星と違い地下を列車が通っていた。
地上に何らかの事が起こったに違いない。
私は列車に飛び乗った。
またしても暗闇を突き進む列車。
聞きなれた駅名。
「ここだ!」
脳裏によぎった駅名で私は降りた。
スーツケースは段差に弱かった。
パタパタ開いては閉じる入国審査をカードでクリアし、
人々があつまるコミニュティに潜入した。
ロールケーキとチーズケーキを購入し、コミニュティを出た。
長い通路と階段を駆け上がり地上へ出た。
スーツケースが邪魔だった。
「何にも変化が無い・・・。」
いいことだ。
消防士にとって暇なことがいい事というだろう。
いや、戦場カメラマンは失業することが夢らしい。それだ。
負の発展は起こってはならないことだ。
太陽が叫ぶ中、家へ帰路を歩んだ。
ガチャ
「靴が多い・・・。」
母の顔が飛び込んで見えた。
何にも変化が無い。よいことだ。
父親がいない。仕事だろうか。
おや?
「おぉ。」
父親だ。何も変化が無い。よいことだ。
あの靴の多さはなんだ。
もしや・・・?
兄だ。
故郷に家族がすべてそろったのだ。
偶然とは言えよう。
父に母、兄そして私。
地球がすべて揃わせてくれたのだろうか。
地球で待っていたのは「笑顔」だった。
家族がすべて揃い、笑顔に包まれた。
予告
故郷には仲間がいた。過去に3年間ともに過ごした仲間。
趣味の話も合う仲間。失ってならないものは金ではない。
次回 「再会」
必然たりえない偶然はない。