ヘルペインターさんの【夜狐】
僕の2012年を締めくくるガレージキット製作であります
では観ていただけますでしょうか?
ヘルペインター高橋ミキヤさん原型
【夜狐】です
この夜狐の塗装には
【冬の哀愁】と【盛者必衰】をテーマにしております
袖口の
【蜘蛛の巣】
肝心の宿主は居ません
冬の【哀愁】であります。
盛者である蜘蛛もまた冬の厳しさには勝てません。
逆側の袖には
【蝶】
運良く宿主のいない蜘蛛の巣を逃れたとしても待ち受ける冬の厳しさ
黒い蝶は【死】をイメージしているつもりです。
頭の頭巾
灰色の冬空をイメージしています。
模様は【雲】ですが、2013年の干支である【巳(ヘビ)】と掛けて白蛇みたいにも見える様にしたつもりw
背中の母衣
空の下と言うことで【梅の木】を描きました。
春の訪れは近い様で芽吹く梅の木
それと枝の先には春を待つ【鶯(ウグイス)】
その下は藍色の帯
【扇】は人間の世を象徴するモノとして描きました。
扇の中の模様は
『 月夜』と『彼岸花』
ちょっと見切れてるけど
『紅葉と『松』
きらびやかでありながらも四季に翻弄される人の世であります。
足元に見える桜の花
春のおとづれは近いようです。
また足元には【雪】もしくは【花吹雪】どちらとも取れる模様をマスキングで施しました。
で、台座でありますが
【平家物語】の有名な冒頭分を書きました
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
字が汚いのはどうしようもないですが、それらしく墨で書きました(笑)
それと夜狐のイメージを
雪の月夜として描きました。
顔
原型のすばらしさを損ねることなくエアブラシではなくほとんど筆で塗りました。
目線は後ろを振り向く様に横に逸らして
瞳の色は『鳶色(とびいろ)』
目の隈取りはお稲荷さんのイメージで朱色にしました
全体的に赤系で纏めましたが、今までチャレンジしたことのない【和】の色で明度を落とした紅色にチャレンジしました。
頭巾、母衣、帯など各部の書き込みは普段ならエナメル塗料で書いたりするんですが、一発勝負の緊張感と独特の水彩画の様なにじみが欲しかったので、すべて『アクリルガッシュの和カラー』で筆で書き込みました。
この和カラーは顔料独特のざらつきと下地に影響されにくい特性があって面白い水性塗料です。
いかがでしたでしょうか?
原型の素晴らしさありきではありますが、悩みまくってテーマを設け、イメージを確立してからペイントしたので自分的には上手く行ったかな?と思います
宜しければ是非どなたでも感想コメントくださいませ♪
賛否両論、叱咤激励なんでも構いません♪
今後の塗装生活の礎とさせてください♪♪
またこれがぼくの2012年最後の作例となり、今年最後の記事となります
今年一年本当にありがとうございました
今年を締めくくるステキなキットでありました♪
それでは
ご覧いただき、誠にありがとうございました